総務省がIT政策の柱に掲げる「光の道」構想を巡り、これに賛同する孫正義・ソフトバンク社長と異を唱えるITジャーナリスト・佐々木俊尚氏が持論をぶつけ合う「孫正義 vs 佐々木俊尚　徹底討論　『光の道は必要か？』」が、今夜5月13日午後8時から、Ustreamのソフトバンク公式ページを通じてライブ配信される。ニコニコ生放送でも同時配信される。視聴はいずれも無料。

原口一博総務相が旗振り役となって同省が打ち出した「光の道」構想は、2015年までに光ファイバー網を整備し、国内の4900万世帯すべてに行き渡らせようとするもの。この中には光回線で圧倒的なシェアを握っているNTTの組織再編案なども含まれている。

この構想に積極的支持を打ち出しているのが、NTTのライバル会社でもあるソフトバンクの孫社長だ。孫氏は政府案に賛同し、「税金ゼロで光100％を実現」、「21世紀の新たな基本的人権としての“情報アクセス権”の確立」などの持論を展開している。

この孫氏の言動に真っ向からかみついたのが、ITジャーナリストの佐々木俊尚氏。「2011年新聞・テレビ消滅」「電子書籍の衝撃」などITとメディアの近未来を鋭く切り込む著書を多数手がける佐々木氏は、去る4月29日、ニュースサイトCNET上に「ソフトバンクの『光の道』論に全面反論する」と題するエントリーを掲載。ブロードバンド網の普及より、今はブロードバンドを以下に活用させるかに重点を置くべきとの意見を打ち出した。

佐々木氏の意見に孫氏もすかさず反応した。その後Twitterを通じて両者のやりとりが進む中、直に会っての公開討論の場を設けることで意見が一致。「ダダ漏れ生放送」で知られる「ケツダンポトフ」のそらのさんの仲介により、今夜のガチンコ討論会が実現される運びとなった。

IT関係者で知らない人間がいないとも言われる孫氏と佐々木氏だが、意外にもこれが初対面という。孫氏はTwitter上で「トコトン納得し合えるか決裂する迄時間無制限で」と断言しており、ITのみならず日本の未来を考える上で大いに注目される討論となりそうだ。

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孫正義 vs 佐々木俊尚　徹底討論　「光の道は必要か？」　ニコニコ生放送