JAF、クルマはどこまで水に浸かって動けるのかを動画で検証、SUVでも油断は禁物!?

2010年06月29日15時12分暮らしと文化
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日本自動車連盟(JAF)は、「JAFチャンネル」で、「冠水路走行テスト(セダンタイプ)」、「同(SUVタイプ)」を公開した。
同テストは、冠水路走行の危険性を検証するもので、集中豪雨などでアンダーパスが冠水した場合を想定し、セダンタイプの車両が冠水路を走りきれるかを実験した。
セダンタイプの実験では、冠水路水深60cm、走行速度10km/hで、30mを走行。クルマは、31m地点の登りスロープにさしかかって停止した。ドアは、若干、力が必要になるものの開閉することができた。ヘッドライトやホーンも正常に作動するが、パワーウィンドウは運転席側しか動かなかった。
SUVタイプの実験では、冠水路水深60cm、走行速度30km/hで、30mを走行。クルマは、10m地点で停止した。ドアは、簡単に開閉可能で、ヘッドライト、ホーン、パワーウィンドウも正常に作動した。ただ、進入時の衝撃でナンバープレートがめくれ上がってしまった。
これらの結果から、冠水路で速度を上げて走るとエンジンが止まりやすくなることが分かった。これは、同じ水深でも、速度が速くなると巻き上げる水の量が多くなり、エンジンに水が入りやすくなるためだ。
そのため、万一、冠水路に入ってしまったら、できるだけ速度を落として走ることが望まれるものの、必ずしも走りきれるわけではないということが分かる。

JAFチャンネル「冠水路走行テスト(セダンタイプ)」
JAFチャンネル「冠水路走行テスト(SUVタイプ)」