紫禁城外の噂が宮中を浸蝕する…ドラマ「蒼穹の昴」第7見どころと前回のあらすじ-NHK

2010年11月05日23時42分ドラマ
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11月7日NHK総合でドラマ「蒼穹の昴」第7話を放送、予告動画が公開されている。前回は光緒帝と皇后、妃の関係に翻弄される宮中の様子が描かれたが、今回は紫禁城の外で囁かれる噂がめぐり巡って宮中に聞こえてきた事から生じる変化に焦点が当たる。西太后と光緒帝を取り巻く紫禁城、そして清朝を取り巻く世界の情勢も明らかに移り行く過程にあったのだ。

いよいよ光緒帝による親政が始まり、訓政という形は残れども前途意気揚々とする光緒帝に仕える梁文秀に、紫禁城外の噂が耳に入る。駐在外国人らにも知れ渡るその噂とは、軍事費の一部が西太后の離宮である頤和園の造営費に流用されているという疑惑についてであった。これが真実ならば軍の弱体化による国防の危機になりかねず、光緒帝の師である楊喜楨に文秀は事の真偽について相談をする。西太后も養女の寿安(ミセス・チャン)を通じて紫禁城外の情報を得ようとはしているが、国の存亡に関わる情報を西太后は素通りしてしまうのだった。

<第6話あらすじ>
西太后の威光で隆裕(りゅうゆう)皇后として宮中で暮らす事になった喜子(きし)だったが、皇后となった喜びも束の間、自らの境遇に不平不満ばかり述べ立てる様子に流石の西太后も一応は取り成すものの手に負えない様子である。その原因は、2人の妃のうちの珍妃が光緒帝の心を射止めた事にあった。西太后の手前もあって、皇后に一層憤懣が募る結果となってしまう。賢く情愛を以って皇帝に接する珍妃の下に光緒帝が通うのも自然の成り行きで、皇后を立てるように諭す西太后も珍妃の魅力と心根の良さを認めざるを得ない。
伴侶として珍妃という心の支えを得た光緒帝は、政務の片腕として文秀を信頼するようになる。初めて年の近い家臣ながら博識で善良な人柄は西太后もすぐに認めるところとなり、文秀は周囲に認められる側近としての地位を確立する。一方の春児は樊江関(はんこうかん)を見事演じきった事から劇団仲間からの信望を得、ついに西太后の住む儲秀宮(しょしゅうきゅう)付きの宦官に推挙される事となった。こうして瞬く間の出世によって予想より早く帰宅を許された春児は晴れて文秀宅へ戻り、妹の玲玲とも久々の対面を果たす。そして春児は恩師を忘れる事無く富貴寺を訪れて共に過ごした宦官らに挨拶をし、師匠の安徳海にの下へ赴く。

<第7話見どころ>
宮中外にもスポットが当たり、清国に駐在する外国人たちも登場する。これまでの宮中だけの人間関係と違って、対外的に清朝がどういう状況にあるのかという歴史的な視点が必要となってくる。世界情勢が急速に拡大する中にあって、いつまでも中華帝国を誇ってはいられない現状にあって宮中はどう反応するのかというのが今後の清国の斜陽の引き金となってしまう。そうした歴史の転換期こその波乱が人の運命にどう関わってくるのかがキーポイントとなる。外国人たちの会話から清国の置かれた状況を把握しておくと良いだろう。
文秀と春児は宮中での要職の一歩を踏み出したばかりだが、役人と宦官という立場の別から周囲の人間関係もそれぞれが異なっている。一般では敵同士ともされる立場に2人がいるという事を念頭に置くことが大切になってくる。

ドラマ「蒼穹の昴」第7話「噂」は11月7日(日)よる11時から放送。予告動画は、番組公式サイトの「あらすじ」で視聴出来る。


あらすじ|NHKドラマ「蒼穹の昴」


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