500年以上続いた朝鮮王朝(1392年~1910年)の中期に王の主治医を務めた実在の人物の物語だ。-当時、中国は明、日本は室町時代。しかし、残されていた記録はほんのわずかで、ドラマはその殆どがフィクションだという。
どの配信サイトでも視聴期間が終了しても、すぐに強いリクエストで再配信されている。『宮廷女官 チャングムの誓い』が、これほどまでに愛されたのはなぜだろう?ヒットの要因はいろいろあるだろうが、何といっても、主人公チャングムを演じた二人の女優の魅力によるところが大きいのではないだろうか?
少女時代を演じたチョ・ジョンウンは、天性の演技力とその愛らしい笑顔で、今もトップ子役として活躍している。2007年には、大ヒット時代劇ドラマ『王と私』にも出演している。(私設内侍養成所を運営するチェ・チャンボンの一人娘、ポドゥリの子供時代役)
一方、成長したチャングムのイ・ヨンエは、韓国の吉永小百合とも呼ばれ、今や国民的女優として世界中で愛されている。彼女の嫌味のない美しさは、デビュー時代から『酸素のような女性』と称され、当時、チョコレートのCMで共演した、アジアのスーパースター『アンディ・ラウ』も絶賛したという。
少々古い話ではあるが、彼女はチャングム終了後、ユニセフ韓国委員会の特別代表としてボランティア活動をしたり、2006年には、廃校に追いやられた中国の小学校に多額の寄付をして、危機を救っている。その後、その小学校は、『イ・ヨンエ小学校』と改名したという。
やはり、チャングムを演じられるのは彼女しかいないだろう。