(2)「イ・サン」の舞台、朝鮮王朝を知る

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朝鮮王朝は1392年~1910年の500年以上も続いた王朝である。この時代が半島の歴史のどのあたりに位置するのか、韓国歴史年表を見てみよう。
古朝鮮から始まった半島の歴史は神話時代から三国時代まで大小の国家があったが、7世紀に入り高句麗、百済の強国を新羅が倒しほぼ現在の朝鮮半島全体に及ぶ全土を統一した。(これについては、「善徳女王」を2倍楽しむで紹介)
当時の地図は韓ドラここが知りたい!(以下、韓ドラページ)に、他の時代の地図と一緒に掲載したので一通り目を通しておこう。

栄華を誇った新羅王朝も935年に滅亡し、取って代わったのが高麗王朝である。その高麗王朝も北からは蒙古、南方からは倭寇に苦しめられ滅亡し、14世紀末には朝鮮最後の王朝李氏朝鮮時代が始まったのだ。(それぞれの王朝時代については、ドラマで知る韓国の歴史を参考にされたい)

李成桂が初代国王・太祖となった朝鮮王朝は、建国当初から権力争いで波乱の船出だった。朝鮮王朝系図で、太祖から27代の純宗までの王を見てみよう。この中で4代王の世宗はハングルを制定し歴代最も優れた王と言われ、王朝の全盛期を築いた。他にも7代世祖、9代成宗など名君と呼ばれる王が誕生したが、成祖王のあたりから政治派閥(党派)の争いが激化し、党派の支持する王を擁立するための反乱が幾度となく繰り返された。(党派については次章で詳しく紹介するが[朝鮮王朝豆知識]に簡単に紹介しているので確認しよう)。

豆知識でも紹介しているが、当時は身分制度も厳しく、王族に次ぐ身分の両班から、売り買いの対象にもされた賎民と呼ばれる奴婢まで厳しい格差があった。しかし、手柄や懲罰によりこの制度の入れ替えは頻繁にあり、当然、それを目的にさまざまな裏取引や謀略がはびこった。
そのもっとも代表的なものが、王族との姻戚関係を結ぶ、つまり妻としてまたは側室として身内を送り込むことだった。ドラマの年表(朝鮮王朝編)を開いてみよう。これは、朝鮮王朝が舞台のドラマを年表にしたものだが、ほとんどが党派の争いを描いていることに驚く。中でもピンク色にマークしたドラマは、日本で言う“大奥”のようなお世継ぎに絡む宮廷絵巻物語。

そんな朝鮮王朝最大の悲劇は、名君と謳われた成宗の息子10代燕山君(ヨンサングン)が運んできた。「チャングムの誓い」でも描かれたこの王は稀代の暴君として歴史に名を残した。燕山君については、三大悪女-「王の男」で詳しく解説している。そして、この燕山君の側室として日夜享楽にふけり民衆から憎悪されたのがチャン・ノクスである。特に、チャン・ノクスと、ドラマの年表にある、11代中宗王時代の「女人天下」ヒロイン、チョン・ナンジョンと、19代粛宗王時代の「張禧嬪」ヒロイン、チャン・ヒビンの3人は政治を我が物にした悪女として“三大悪女”と呼ばれ恐れられ、憎悪の対象となった。

加えて二度の戦乱(壬辰倭乱=文禄・慶長の役)などにより王朝は疲れきり、民の生活は厳しいものこの上なかった。

そんな中でドラマ「イ・サン」の二人の王、英祖と正祖(イ・サン)は、王朝に新風を吹き込みさまざまな改革をもたらしている。ちょうど彼らが生きた1700年代は、西欧ではフランス革命やアメリカ独立戦争が起きた時期で、洋の東西を問わず新しい改革の芽が出始めたころだった。二人の時代は、世宗に次ぐ、朝鮮王朝の第2の全盛期として半島のルネサンスと呼ばれた。
そんな彼らの足を引っ張ったのが、党派による派閥争いだった。

-次は、党派と二人の王の治世について-

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2007年MBC作品全77話
キャスト:イ・ソジン、ハン・ジミン、イ・ジョンス、イ・スンジェ
演出:イ・ビョンフン、キム・グノン(キム・グンホン)、脚本:キム・イヨン、音楽:イム・セヒョン