夢をつむぐ人々全75話

●今回は、楕円形太陽光熱集束装置の吉延映輔(55歳)さん。●子供のころ虫眼鏡で遊んだ楽しさが忘れられず、太陽光熱を集める装置の研究に情熱を傾けている。●このレンズの特徴は、①複数のレンズと組み合わせて大きな一枚のレンズと同じ効果を発揮させ、持ち運びに便利で、破損してもパーツの入れ替えで修理ができる。②ガラスではなく、プラスチックで作ったことで大幅なコスト削減が可能となった。③円ではなく楕円形レンズである事で、焦点が二つでき、それぞれの焦点から熱を取ることができる。●机上からでなく、常に実践で研究を積み重ねた吉延さんの試作レンズは200以上にも及ぶ。
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●今回は、競輪用自転車のフレームビルダー(フレーム製作者)松田純男さん。●町工場が並ぶ荒川区の日暮里で、自転車業を営む松田さん。一見ごく普通の町の自転車屋さんだが、遠方から訪ねてくる一流の競輪選手は非常に多い。松田さんは、通常の自転車販売の傍ら、日本でもトップクラスの競輪フレーム製作者(フレームビルダー)として活躍している。●あらゆる選手に合わせたオーダーメードのフレームを作り続けて20年。ブランド名「LEVEL」のフレームを使用するトップクラスの競輪選手は非常に多い。●80年代はじめまでフレームの設計は、まったく職人のカンとコツの世界だった。そこで業界初、コンピューターを設計に導入し選手の身長・体重・股下などの様々なデータ取り込み、1ミリの誤差も許さない松田さんのフレーム製作技術が生まれた。●競輪だけではなく、一般向けにもこれまで様々なアイデア自転車を生み続け、日本自転車普及協会主催、ハンドメイドバイシクル展コンテストで、四年連続最優秀、優秀賞受賞した。「自分のアイデアや発想は技術・理系ではなく、文系の大学で学んだ自分だからこそ生まれたのでは」と松田さんは語る。
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●今回は、障害者用パソコンソフト開発の望月優さん。自ら全盲者である望月さんは、高校の英語教師をしていた時代にパソコンと出会い、夢をみつけた。●自らの体験を元に1996年視覚障害者用音訳ソフト「ヨメール」。このソフトは普通の文字をスキャナーにかけることで音声として読み上げ、それをテキストファイルとして保存できるという視覚障害者にとっては夢の機械。●「ヨメール」の新バージョンも開発中で、銀行や郵便局の通帳を高い精度で読みとれるというもの。晴眼者に読み上げてもらい辛いプライベートな情報もこれで解決が出来る。●「夢とは、実現が見えたもの。少しでも実現の可能性があればそれが夢となる。」 「視覚障害者にコンピュータは適している。発展途上国の視覚障害者達にコンピュータを教えれば更なる発展ができる」と望月さんは語る。
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●今回は、ハイブリッドカー開発の福尾幸一さん。子供の頃から自動車が大好きだったという福尾さんがホンダに入社したのは、今から20年前。●入社面接の時、既にハイブリッドカーを作りたいと言って入社試験をパス。エンジニアとして、これまで「ホンダシティーターボ」など様々な車の開発に携わってきている。 現在は、チーフエンジニアとして、デザイン専門やエンジン専門のあらゆるエンジニアたちを人選し、まとめ、設計から製品化まで全ての面において携わっている。●今人気のトヨタプリウスは、電気を極力使い、ガソリンエンジンの使用を最小限にする事で低燃費・環境保護を実現。一方ホンダインサイトは、ガソリンを使うべき所(発進時・加速時など)は大いに使い、高速安定走行時などに電気を使うことでプリウスで弱かった加速性・快適性の不満を解消し、しかも勝るとも劣らない燃費を実現し話題を呼んでいる。この燃費はリッター35キロとガソリン車の約3倍以上。●福尾さん曰く、将来は、ガソリンを使わず、水素と水を利用する「燃料電池車」が主流となり、街にはガソリンスタンドに代わり「水素スタンド」が点在するようになるのではと、車の未来を語る。そんな福尾さんの現在の夢は、電池の大きさを改良し、電池で場所をとっているスペースを無くして、現在2シーターのインサイトを4シーターでファミリー向けにすること。
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●今回は、CG製作の小高金次さん。子供の頃からゲルマニウムラジオなどが大好きだったという小高さんは、高校の頃コンピュータと出会い、その虜となった。●テレビの編集の世界に飛び込みその中で、コンピュータグラフィックを知る。30歳も過ぎたという決して早くないスタートを踏みだし、アメリカのシカゴへ留学。本格的にCGを学び、帰国後独立。現在では、CMのCGを年間100本以上のプロデュースする、日本CMCG界の第一人者。●現在彼が熱心に取り組んでいるのが、「アニマルプロジェクト」。動物をまるで生きているかのように描き、人間の言葉をしゃべる事が可能というこのプロジェクトは、今まで生きた動物を使って、長期間の撮影を強いられてきたものが、短期間にでき、しかも人間の言葉をしゃべる新キャラクターの誕生を目的とする。これは、CM業界に一大旋風を巻き起こすことになるであろう。小高さん曰く、その実現も、もうそこまできている。●CGは、絵描きと違って、筆の使い方などを習得せずとも描け、何度でもやり直しが出来、どこまででも完成度を上げることができる。夢の職業と小高さんは言う。
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●今回は、バイオ技術で通常の3倍もの大きなやまめの開発に従事する城 智聡さん。子供の頃から父親に連れられて行っていた「つり」に影響されこの仕事を選んだ城さん。●バイオテクノロジー応用研究で生まれた「奥多摩やまめ」。通常やまめは産卵して2年で死んでしまうが、バイオ技術により産卵せず、3年も5年も寿命を延ばすことが可能となった。これにより、産卵で栄養を取られることもなく、成長し続け、通常の3倍もの大きさに成長することができる。●城さんは、地域の人々と密着し、共にこの「奥多摩やまめ」を名産にしようと奮闘中。通常のやまめは小さく、塩焼きでしか料理できないが、3倍もの大きな身は、「寿司」「スモーク」として新しいやまめの通常のメニューが可能となり、ここ奥多摩で評判を呼んでいる。今では関西など遠方から訪れる客もいるという。●地域の人々が、一生懸命調理法を研究し奮闘している姿が、一番励ましになると城さんは語る。
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●今回は、風力発電技術者の明治博之さん。弱冠29歳の明治さんは、日本初の本格的風力発電所の建設から、現在の運営の中心的な役割を果たしている。●北海道苫前市、日本海を見下ろす小高い丘に建つ「苫前グリーンヒルウィンドパーク」。町営の牧場内にの施設には現在20機の風力発電機がある。●風力発電機1機で作られる電気は、最大で1000キロワット。20機で14600世帯が1年間で使用する電気を賄うことができる。●「自然の風を利用して発電する。その見えないものを相手にして事業として成り立たせる。世界では結構進んでいますが日本でも本当にできるのか、そこに魅力を感じました」と明治さんは語る。
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●今回は、排煙処理研究の廣田さん。廣田さんは放射線をあてることによって、工場から排出される有害な物質を、除去できるという研究を行うこの部署に配属されて9年。●この排煙処理は、放射線の一種である電子ビームを有害な排出物質にあてると、それが粒状になるという性質を利用したもの。粒状になった有害物質はフィルターで簡単に除去する事ができる。●この技術は既に実用化されていて、現在廣田さんが取り組んでいる研究は、この技術を向上させて「ダイオキシン」を除去しようという研究。●自ら2児の父である廣田さんは、次世代の子供たちのため、これからも環境を守るため研究をすすめていく。
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●今回は、超薄型機械式時計の組み立て、桜田 守さん。小さい頃から、細かい物をいじるのが好きだった桜田さん。14歳の時父からもらった腕時計を分解してから、時計に興味を持ち、この世界に進んだ。●腕時計には、大きく分けて、クオーツ時計と機械式時計とに分かれる。電池を動力源とし、水晶発振をICで制御して動くクオーツ時計。一方機械式時計の動力源はゼンマイ。ゼンマイから歯車を伝ってアンクルとがんぎ車でテンプという振り子に反復運動をさせ時を刻む。現在は、低コスト、正確さという点でクオーツ時計が主流。しかし最近この昔ながらの機械式時計が人気を呼んでいる。●機械式時計の組み立ては、通常分業制。歩度調整専門、外装付け専門、などその作業一筋の技術者が主流の中、桜田さんはこれを一貫して行える日本でも指折りの組み立て職人。彼がつくる時計は、厚さ1.98ミリの超薄型スケルトンモデル。薄型故に、工場で作られる部品では、組み立て師がそのまま組んでも動くものではない。しかし桜田さんの手に掛かると部品の変形を直しながら一回で動いてしまう。●将来は、自分の時計店を持ち、古すぎてどこでも直すことのできない時計を修理してみたいと桜田さんは語る。
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●今回は、非破壊検査の望月さん。●非破壊検査はあまり私たちには馴染みが無いようで実は、身近な面もあります。そんな非破壊検査どは何か、技術士であり工学博士でもある望月さんに聞いてみました。●望月さんは多くのスタッフと共に、3つの電気的手法を用いた検査システムを開発しました。この方法によって検査結果の精度は飛躍的に上がりました。●検査の技術開発には多くの研究が必要です。そんな仕事の中で若い研究員たちが育ち、新しい検査技術開発に携わっていくようになりました。●望月さんは、非破壊検査は私たちの生命や財産を守る仕事だと言っています。そのために日夜、研究開発にはげみ、この仕事の役割をもっと多くの人たちに知ってもらいたいと思っています。
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