【ファン・ジニ】(全24話)ドラマ紹介

「ファン・ジニ」は、卓抜した技芸の才能で差別や偏見の多かった朝鮮王朝時代に反旗を翻し、女流芸術家として生きた実在の妓生、黄真伊の半生を描いたドラマ。
【「ファン・ジニ」を2倍楽しむ】
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苛酷な運命と、血の滲むような苦しい修行の中で美しく成長していくチニを、「チェオクの剣」「バリでの出来事」「シークレット・ガーデン」、そして現在NHKで再放送中の「奇皇后」のハ・ジウォンが演じている。妥協を許さない彼女は朝鮮最高の名妓を演じるため、古典舞踊や古典楽器の猛特訓をして本作に挑んだ。妓生のつける衣装やカツラの重量は想像を超える重さで、立っているだけでも大変な中、軽やかに舞ったりするのは相当大変だったはず。これまでも演技には徹底的にこだわる彼女は、このドラマの撮影中の半年間は24時間ほとんどファン・ジニ姿で通したという。

共演者には、ジニの初恋の人を「美男<イケメン>ですね」「メリは外泊中」「ベートーベン・ウィルス」「ラブレイン」、そして「キレイな男」のチャン・グンソク。初恋に破れたジニを全身で受け止めた高官を「兄嫁は19才」「私の心が聞こえる?」「スキャンダル」のキム・ジェウォン、チニの師匠を「ロイヤルファミリー」「愛の群像」のキム・ヨンエが演じる。優れた物語に最高のキャストで臨んだドラマは、韓国では下馬評どおり最高視聴率29.3%をたたき出し大ヒット作となった。

一流のキャスト陣がドラマに登場すると、豪華な衣装や装飾品が一層映える。どのシーンも画面から切り取ればそのまま一枚の絵画になるような美しさだ。特に物語の終盤で登場する“桃の形の籠”と罪人を運ぶ“牢の籠”が行き交う場面最高の美しさは筆舌しがたい。鳥瞰でとらえた2台の籠が、あまりにもせつなく物語を描いていてその美しさが却って残酷に思えたほど。果たしてこれは一体どんな場面で見られるのか?お楽しみに。

ヒロインを演じたハ・ジウォンは、その類まれな表現力でデビュー以来、実にさまざまな役に体当たりしてきたが、この作品でKBS演技大賞を受賞している。芸と恋との狭間で揺れる葛藤をゾクッとするほど美しく演じたハ・ジウォンの演技をぜひとも見て欲しい。また、まだあどけなさが残るチャン・グンソクにも注目したい。子役から大人の俳優への切り替わりの作品として挑んだ本作。当時、絶賛された彼の目の演技をお見逃しなく。

また、チニが属するソンド教坊の妓生たちのコミカルな演技にも注目して欲しい。客席に出る前の準備室で化粧や着替えのときの彼女たちの会話が実に面白いのだ。まるでイマドキのOLたちの会話のようなテンポの良さで“女子トーク”をする。思わずメモっておきたい彼女たちのセリフをお聴き逃しのないように。

■あらすじ
時は16世紀の朝鮮王朝時代。両班の父と、妓生(キーセン)の母ヒョングム(チョン・ミソン)の間に生まれたチニ(幼少期:シム・ウンギョン)。妓生の娘は、芸妓として生きることを運命づけられていた時代に、母は娘に自分と同じ道を歩ませたくないと幼い頃から娘を寺に預けた。しかしチニ(ハ・ジウォン)は母を探すために寺を抜け出し、偶然見かけた妓生の踊りを見て美しさに惹かれてしまう。そして母の反対を押し切って自ら妓生の世界へと足を踏み入れ、天性の舞踊の才能を開花させる。厳しい師匠ペンム(キム・ヨンエ)との確執、ライバルの妓生プヨン(ワン・ビンナ)との競い合い、そして、チニに思いを寄せる男たちとの悲恋・・・。切ない苦しみの中で、チニは、真の芸の道を究めていく・・・・。

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販売元: バップ
発売日 2015/11/25

■作品紹介
  • 字幕 吹き替え
  • 韓国
    2006年
  • 監督・演出:キム・チョルギュ
    ・脚本:ユン・ソンジ
  • ハ・ジウォン(ファン・ジニ/チニ役)/キム・ヨンエ(ペンム役)/チョン・ミソン(ヒョングム役)/キム・ボヨン(メヒャン役)/ワン・ビンナ(プヨン役)/チャン・グンソク(ウノ役)/キム・ジェウォン(キム・ジョンハン役)/リュ・テジュン(ピョクケス役)/イ・シファン(ムミョン役)


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(C) KBS,Photo Licensed by KBS/KYN