【第2章】NHKに突撃取材①
-NHKが作った冬ソナブーム

ogawa01NHK報道局チーフ・プロデューサー 小川純子さん報道局チーフ・プロデューサーの小川純子さんは、予定時間ぴったりに登場された。黒のパンツに白のジャケット。いかにも“できる女性”。 ヤバイ! ほぼ言いがかりにも取られかねない質問ができるだろうか? しかし、話し出した小川さんにはすました感じはなく、やさしく包み込むような雰囲気の女性。これならいけるかも…。
(以下、敬称略)文章中の(〇〇〇)は、記者の心の声!

Q:海外ドラマ枠に韓国ドラマを放送することにしたのは何故ですか?
小川:当時私はまだBSの方にはいませんでしたが、前任者から詳しくそのあたりの事情は聞いています。(良かった!)
2001年~2002年頃放送していた海外ドラマには「ER緊救命室」や「アリー my Love」などアメリカの人気ドラマがありました。当時の海外ドラマというのは量も質もズ抜けていたアメリカが主導でしたね。他には、たまにイギリスドラマが…。もっとも人気の「ER」も放送後5~6年は経っていて、一時の加熱したブームは定着していました。相変わらず人気はありましたが、BSとしてはそれに続く作品を探していたんです。ところが、欧米を探してもなかなかこれといったものがなくて…。それが2000年、2001年頃でした。
ちょうどその頃韓国では、1987年くらいの民主化運動を越えたあたりから、金大中政権の映画などのソフトを売っていくという国策的なソフト開発戦略が当り出していたときで、「JAS」「シュリ」などの作品が注目されていました。さらに2002年の日韓共催のサッカーワールドカップもあり、日本でも、若者中心にK-POPや映画といった韓国文化が注目され始めていて、アジアに目を向けてみようということになったんです。(へぇー。韓流ブームの始まりは若者だったんだ~)
早速、中国、台湾、韓国をリサーチし始めたんですが、それぞれに傾向があり、日本人には韓国モノが一番フィットするのかな? と推測したわけです。
Q:当時念頭にあった視聴者層は何歳くらいですか?
小川:当時の海外ドラマ枠が20~30代ですから、まあ40代ぎりぎりだったので、それくらいを狙っていたと思います。(へぇー。そんなに若い層?)
それで、本格的に韓国ドラマを探したんですが、日本人にとっては少々オーバーアクションとも見える演技やストーリー展開もやりすぎ感があって思うような作品に出会えなかったんです。そんな中「冬のソナタ」を見た瞬間、これまでとはテイストが違う。もちろん、「死、交通事故、記憶喪失」とお決まりのパターンはありましたが、(これに異母兄妹も入るんで、ストーリーは韓ドラ黄金則てんこ盛りだ!)何より抑制された演技と音楽が素晴らしく、これはハマるよね? と放送を決定したと前任者から聞きました。
Q:放送開始して、BS海外ドラマ枠の視聴者層は変わりましたか?
小川:ええ、当初想定していた海外ドラマ枠の層より随分上の年代の方に支持されましたね。
Q:「冬ソナ」は韓国では20代の若い世代に人気でしたが、その理由のひとつに、華やかな職業への憧れもあったかと思います・・・ミニョンは会社理事、ユジンはインテリアデザイナーっぽいお仕事、サンヒョクはラジオ局勤務、チェリンはデザイナー、サンヒョク父は大学教授、ミニョン母はピアニスト・・・。(これだけずらりと人気職業が揃うドラマもそうはないぞ!)
小川:ええ、ユン監督の好みですからね。(そうそう、洋楽もたくさん使っているもんね)
でも、監督はそういった職業をリアルには描かないでぼかしています。これが日本では良かったのかもしれません。日本では、むしろ、主人公のミニョンの礼儀正しさが支持されたようです。(儒教の精神が今も根付いているからね)
日本の女性には「いまどきこんな男の人がいるの?」といった驚きが大きかったんでしょうね。(笑) ただ、この礼儀正しさは韓国の人たちにとっては普通のことで、ミニョンさんの茶髪以外は(爆笑)、ことさら驚くことではないでしょうから。(そういったところが、日韓の視聴者層が大きく違った要因のひとつかも)
今、石川遼君や氷川きよし君が人気があるのと同じでしょうね。(爆笑) 妻夫木聡君もそうでしょうね。(アッ、小川さん、妻夫木君タイプだ~)
返ってくる反響の多くはほとんどこれでしたね。

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