2012年のNHK大河ドラマ「平清盛」に出演する男性メインキャスト陣が11日、発表され、主演の松山ケンイチらとともに豪華俳優陣が一堂に会したお披露目会見が開かれた。その模様の動画がNHK「コレ見て！MOVIE」に配信されている。

まず冒頭、あいさつしたのは、平清盛の父・忠盛役の中井貴一。1988年の「武田信玄」で主役を務めたほか、数多くの作品に出演している大河ドラマの常連だ。しかも中井の父・佐田啓二は大河第1回作品「花の生涯」に看板俳優として出演しており、大河50周年という節目に当たる「平清盛」には欠かせない人というわけだ。中井は主役の松山から事前に相談を受けており、大先輩として「徹底的に松山くんをサポートしていく」と意気込みを語ってくれた。

一方、清盛とは前半生においてのライバルとなる源義朝役の玉木宏は「（義朝は）馬と弓の名手と聞いており、しっかり練習して本番に備えたい」と応じた。また物語のキーパーソンとなりそうな西行法師（佐藤義清）役を務めることになった藤木直人は、「ぼくは理系人間なので、歴史や和歌と聞いただけで拒絶反応してしまう。それでもこれだけのスケールの作品で素晴らしい仲間の中でやれるのは光栄」と語った。

このほか今回出席したのは、小日向文世(源 為義 役)、三上博史(鳥羽上皇 役)、ＡＲＡＴＡ(崇徳天皇 役)、國村 隼(藤原忠実 役)、阿部サダヲ(信西(藤原通憲) 役)、中村梅雀(平 家貞 役)、上川隆也(平 盛国 役)、藤本隆宏(伊藤忠清 役)、大東俊介(平 家盛 役)。さらに後白河天皇役に松田翔太、藤原頼長役に山本耕史らが名を連ねている。

ストーリーは西海を基盤に活躍する武家集団・平家の若き頭領＝清盛を出発点に、源義朝、後白河天皇、西行という様々な背景を持った同世代の人物との友情や対立、一族としての平家の結束の様などを描いていくという。発表された資料を読む限りにおいては、往年の大河ドラマ「新平家物語」とはかなり雰囲気が違う、今だから描いて面白い清盛像が展開されそうな印象だ。

放送は半年以上先だが、早くも強い期待が高まる作品と言えそうだ。そして気になるのはドラマに華を添える女優陣たち。近く発表されるであろうその顔ぶれも追ってお伝いしたい。

大河ドラマ「平清盛」第1次出演者発表会見　NHK