罪無き忠義に窮地のサン!衝撃の宣言とは…「イ・サン」第11話のあらすじと予告動画-NHK

2011年06月25日11時22分ドラマ

文科の試験の日、サンを窮地に立たせたのは、英祖(ヨンジョ)を非難しサンを称える答案だった!英祖は激怒し、サンの亡父、思悼世子(サドセジャ)の元護衛官たちまでが逆賊とされてしまう。11話最大の見せ場は、この後に英祖がサンに質問を投げかけるシーン!イ・スンジェとイ・ソジンの演技対決を絶対お見逃しのないように。NHK番組サイトでは予告動画が公開されている。以下、王朝特有の用語やしきたりについては、朝鮮王朝豆知識を参考に!

isan(c)2007-8 MBC英祖が激怒した答案には「思悼世子を殺した英祖王を非難し、思悼世子の息子のサンこそ真の君主として忠誠を誓う」と書かれてあった。
もちろん、今回の答案事件にサンは関与していない。そのことを必死で英祖に訴えるサではあったが、可愛い孫の話すら聞き入れる余裕がないほど、英祖のショックは大きかった。「私が無実の王世子を死に追いやったと、一度でも考えたことはないのか…?」サンに投げ変えた英祖の質問だ。そのときの英祖の冷たい視線をお見逃しなく。サンは答えに窮した。これは、英祖がもっとも知りたく、そして絶対に訊いてはいけない質問だった。
聖君と誉れの高い英祖が、思悼世子を米びつに閉じ込め死に至らしめたことは、英祖を生涯苦しめた。そしてそれはサンにとっても生涯消すことの出来ない心の傷となった。これをテーマに描いたドラマに「トキメキ☆成均館スキャンダル」(JYJユチョン、パク・ミニョン主演)がある。
ところで、王が、実子に対して何故このような残忍な処罰を下したかは、英祖が恐れた党派、イ・サンが憎んだ党派とは(後半)に詳しく紹介しているので参考にされたい。

さて、数日後、宮殿に英祖を狙う刺客が侵入し、死んだ刺客の懐から1枚の紙が発見される。そこには、“會髙千司”という四文字が記されていた。この文字は、テスが試験問題を盗み見しようとしたとき、間違って覗き見した書面に書かれていた文字と同じ。
文字自体の意味は、思悼世子の眠る墓のある永祐園を指す地名で、このため、一連の事件は故・思悼世子の元護衛官の仕業と決め付けられてしまうのだった。

実は、これは、英祖王の関心を他に向けようと、英祖を怒らせた答案を利用した反世孫派のチョン・フギョムが仕組んだ計略だった。それにしても、英祖王の後ろめたさを刺激する卑劣な手段を考えたチョン・フギョムとは本当に恐ろしい人物だ。彼は、サンの叔母ファワンの養子で、幼少期から英祖も一目置くほどの切れ者。彼は今後、貞純(チョンスン)王妃が率いる反世孫派で、柔和な表情の裏で数々の計略を図っていく。

ところで、墓だ!豆知識でも紹介しているが、当時王室の墓は、埋葬される人の位によって呼び名が違った。上位から“陵・園・墓”。正史によると思悼世子の墓は始めは最下位の一般人と同じ“墓”を使った“垂恩墓”と名づけられた。ドラマにある“永祐園”はサンが正祖として即位してから。サンはその後、墓を現在の水源に移し“顕隆園”と改名する。水源市は、現在のソウル特別市南部に位置する。現在の地図朝鮮王朝時代の地図で確認しよう。サンは、父の墓をここに移し、華城を築く。これはドラマ後半で登場するので覚えておこう。その後思悼世子の墓は、第26代高祖の代でやっと王の位の“隆陵”に昇格される。

話をドラマに戻して…、結局、全ては元護衛官たちの仕業とされ、彼らへの尋問はサンに任された。悩んだ末にサンが悲痛の面持ちで発した衝撃の宣言とは…。第11回ラストをお見逃しなく。

ドラマ「イ・サン」は、2011年4月3日よりNHKにて毎週日曜日深夜11時から放送中。番組サイトには予告動画が公開されている。

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NHK総合「イ・サン」番組サイト

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