禁乱廛権の廃止、辛亥通共施行!「トキメキ☆成均館」第11話あらすじと見どころ動画-BSジャパン

2011年07月03日20時21分ドラマ

“成均館盗難事件”でユニの無罪か有罪かを実証することが旬頭殿講の試験となり、第11話はその発表の場面から始まる!前日、花の四人衆(キム・ユニ、イ・ソンジュン、ムン・ジェシン、ク・ヨンハ)は犯人を見つけたが、犯人が泮村に住む貧しい少年で、貧しさ上の犯行だったと知る。今回は試験当日の様子と、その王に謁見する場面が見どころとなっている。ユニへの抑えきれないソンジュンの想いにも注目しよう。BSジャパンの番組サイトには4人からのコメント動画が、作品公式サイトには見どころたっぷりの動画がたくさん公開されている。

ついに試験(旬頭殿講)の日!ユニはどうしても貧しい少年を犯人として突き出すことができないでいた。そこにイ・ソンジュンが現れ、犯人はこの中にあると、一冊の書物を王に差し出した。この書物こそ特定商人の倉庫の中からユニが持ち出した“ある物”、特定商人から老論派に流れた資金を書きとめた秘密の帳簿だったのだ。ソンジュンの父で左議政のソ・ジョンムは、老論派のトップ。ひょっとすると、この帳簿が父の政治生命を絶つかも知れない。しかし、ソンジュンは疲弊した現王朝をたてなおすためには、こうした悪弊を絶つべきと考え、あえてこれを王に提出したのだ。
そこに、盗みを働いた少年が自首してきた。何故自首してきたかと問う王に、少年が何と答えたのか、そして、少年に科する処罰を任されたユニがどんな刑を口にしたのか、さらに王がどのように本件に決着をつけたのか?朝鮮王朝にもあった“大岡裁き”をどうぞお見逃しなく。これにて一件落着!花の四人衆が合格、それ以外の全員が落第となった。誰もが納得した判定だった、生徒会長のハ・インス一派以外は…。

王は、「今回の犯罪が、都では特定商人しか商売ができないという法律“禁乱廛権(クムナンジョンクォン)”のため」と判断し、これを廃止し、新たに、誰でも届け出をすれば商売ができる“辛亥通共(シネトンゴン)”という法律を施行した。これこそ、第9話の見どころ「ドラマをもっと楽しみたい方」で説明した、正祖がやった偉業だ。

このあと王は、花の四人衆を王宮に呼び寄せる。王への特別な謁見とあって4人は官服を着用するのだが、日頃から官服は“ダサイ”と言いはるヨンハまでが官服を着用している。みんなに冷やかされるが、そこは天下のク・ヨンハの服、みんなとは違うオシャレな仕掛けがしてあるのでお見逃しなく。
さて、王に謁見した4人は、王から思いがけないプレゼントを賜る。そのプレゼントは各人にとってそれぞれ大きな意味を持つ、生涯の宝物となる品。一体何をプレゼントされるのかはドラマで確認しよう。さらにユニは、父親が成均館の博士で王の友人だったという事実を聞かされる。

成均館Licensed by KBS Media Ltd.(C)RaemongRaein全てが丸く収まったはずだったが、収まらないのがソンジュンのユニへの気持ち。図書館ではついにユニにまるで恋の告白のような台詞を吐く。台詞の最後には「これからは女性の服を着るな!」という言葉まで付け加える。これって「美男<イケメン>ですね」でも、主人公が男装のヒロインに同じようなことを言っていたっけ。
ユニがジェシクと楽しそうにして居るのを見ていると腹が立つソンジュン。かといってユニがいないと彼女、いや彼の幻まで見えてしまうソンジュン。ソンジュンの目下のいらだちは、何故、ジェシンが自分とユニの間で寝るのか!ということ。自分だってユニの隣がいい!とは口にさせないソンジュンは、ユニ自身にどこで寝たいかを決めさせようと彼女の顔を見る。この場面は息をつめて耳を澄まして視聴しよう。思わずユニの口元に視線が行ってしまうソンジュン。彼の大きな生唾ゴックンが聞こえるはず。

ここからは、ドラマをもっと深く楽しみたい方のためのコーナー!

貸本屋のファンがヒョウンに渡した“艶本”のタイトルに「初夜のコツこれであなたもファン・ジニ」とあった。紹介したいのは本の内容ではなく、タイトルの“ファン・ジニ”という人物。この人物は、ドラマ「成均館」より200年ほど前の16世紀に、卓抜した技芸の才能で差別や偏見の多かった時代に反旗を翻しながら、女流芸術家として生きた実在の妓生(キーセン)。美しさも技芸もチョソンなんて目じゃない。王朝最高の妓生なのだ。彼女の波乱万丈の生涯を描いたドラマに「ファン・ジニ(黄真伊)」がある。2006年の作品だが、彼女の初恋の相手をあのチャン・グンソクが演じたことで、今また話題になっている。

もうひとつ、ジェシンがユニのほどけたパジ(ズボン)の裾の紐を結んでやるシーンがある。韓ドラでは、男性の愛の表現で女性の足に係るシーンがよくある。現代劇では「冬のソナタ」でチュンサンがユジンに靴を履かせてやり、歴史劇では「推奴-チュノ-」でテギルがオンニョンの足を温めてやる。
まだまだ男性有利の社会通念がまかり通る韓国で、女性の足元に跪いて世話を焼いてやるというのは、男性の究極の愛の表現なのかもしれない。「鉄の王キム・スロ」では、プロポーズに指輪ではなく靴を贈り、OKならその靴を履くという慣習も紹介している。
韓国ドラマを見るときには、こうしたところにも着目すると面白い。

「トキメキ☆成均館スキャンダル」は、毎週月、火曜日の夕方6時50分から、BSジャパンで放送。

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