“中国人ボス”がやってきた!23日「NHKスペシャル」はアパレル・レナウンに密着!予告動画公開-NHK

2011年10月23日13時06分政治・経済

日中経済力が逆転する今、中国資本による日本企業の買収案件が相次ぐ…昨年5月、日本発のアパレルメーカーとして100年の歴史を持つ「レナウン」が中国企業の傘下に入る、というニュースが、衝撃とともに業界を駆け巡った!今夜23日放送の「NHKスペシャル」では、日本企業が経験した事のない「中国企業主導の中国進出」をめざす、レナウンの400日にわたる企業ドキュメントを放送。番組サイトでは予告動画が公開されている。

レナウンといえば、東証一部上場の大手アパレルメーカー。1902年(明治35年)、創業者の佐々木八十八が、大阪で衣料品の販売を手掛ける「佐々木商会」を設立し、1923年(大正12年)から、その前の年にイギリスの皇太子エドワードが来日した際の御召艦「レナウン」にあやかり、「レナウン」を商標に登録し用い始めた。若い女性をターゲットとしたアパレルから、ファミリー向けや、俳優アラン・ドロンをイメージキャラクターに起用した男性ブラン「ダーバン」を立ち上げるなど、大規模展開で誰もが知る大手企業だった。
ところが、バブルがはじけて以降、業績を大きく下げ企業として苦境に陥った。復活をかけて色々な企業努力をしたものの、結局は、2010年5月24日、中華人民共和国山東省の繊維会社である山東如意科技集団有限公司との間で、資本業務提携契約を締結。中国主導での新たな経営再建をみることになった。

番組では、日中の立場が逆転した今、中国主導での新たな経営再建はどう進められるのか、400日間かけて同社に密着取材した。
その再建を中国主導で中国本土への進出にかけたレナウンの試練は、いきなりやってきた。今では「日本発ブランド」の神通力も通用しない。中国市場の壁は、予想以上に高く厚い。市場の状況が目まぐるしく変わる中で、店舗展開の方針自体が二転三転する。活路を見出そうする日本人社員たち。予告動画には、中国人幹部の罵声がきこえる。中国市場で次の一手を模索するため、日本人のこだわりとそのプライドを捨てるしかないのか。

日本企業が初めて経験する「中国企業主導の中国進出」を、現地写真たちはどう乗り切るのか。そして、再建の行方はどうなるのか。「“中国人ボス”がやってきた~密着 レナウンの400日~」は、23日夜9時からNHK総合で放送。予告動画は番組サイトで視聴できる。

NHKスペシャル「“中国人ボス”がやってきた~密着 レナウンの400日~」

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