鹿児島のご当地ヒーローが地味にブーム!「薩摩剣士隼人」テレビシリーズを動画配信中

2011年11月14日10時14分暮らしと文化

今年10月から放送がスタートしたKTS鹿児島放送のヒーロードラマ「薩摩剣士隼人」が鹿児島での人気を受け、ネット上でもその微妙なユルさが口コミで広まって注目を集めている。ご当地ヒーローを作るために発足したプロジェクトから誕生したこのドラマ、鹿児島弁満載、アクションの舞台が県内各地の名所とあって地域振興にも一役買っている事から"大きなお友だち"達の期待も高まっているようだ。

ドラマはボッケモンと呼ばれる鹿児島に生きる精霊たちの物語である。ボッケモンとは本来鹿児島弁で「大胆な、無鉄砲な」の意味を表す言葉で、劇中では精霊たちを総称する言葉として使われている。主人公は「つんつん」という薩摩犬のボッケモンで、精霊仲間の「ダイサイゴウ」を探す放浪の旅に出ている。鹿児島の人間に恨みを抱いている狐一族のコンコンが悪役として登場、毎回つんつんや人間と仲の良いボッケモンたちに戦いを挑むが、そこへ鎧武者のボッケモン・薩摩剣士隼人が登場して狐一族を懲らしめるというストーリー展開だ。
毎回のストーリーのロケ現場は鹿児島県内各地の観光名所や景勝地であり、登場するゲストボッケモンも鹿児島にちなんだキャラクターとなっている。キャラクターたちもそれぞれに由来があり、「つんつん」は西郷隆盛の愛犬の名前が「ツン」であることにちなみ、悪役が狐であることは地元銘菓・兵六(ひょうろく)餅のモチーフとなった大石兵六が狐退治に行くという郷土文学のストーリーをなぞらえている。登場人物たちの会話は基本鹿児島アクセントであり、最近の若い人が使わないような鹿児島弁も飛び交うため、日曜朝6時15分スタートという時間帯もあって中高年の間で最初にブームの火がついた。
更にテレビ放送終了後には本編がYouTubeで配信されることから、ツイッターでの評判を通じて全国各地の鹿児島県出身者を中心にその面白さが広まった。
ロケ地にはこれまでに鹿児島市、桜島フェリー、垂水市、肝属郡錦江町、出水郡長島町などが登場しており、今後も各地を巡回して撮影が行われる。鹿児島出身者はもちろん、ゆるキャラ好きや方言に興味のある人にお勧めの番組だ。

「薩摩剣士隼人」の本編動画配信は番組公式サイトもしくはYouTube公式チャンネルで視聴出来る。

薩摩剣士隼人 公式ホームページ

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