サンを悲しませた王の慈悲とは…「イ・サン」第30話あらすじ、予告動画とダイジェスト-NHK

2011年11月19日08時00分ドラマ

ギジュの自白で貞純王妃が一連のサン暗殺の黒幕だと知った英祖とサンはひどくショックを受けたが、特に英祖の落胆振りは大きかった!英祖には、サンを必死にかばおうとしていた彼女が黒幕だとは信じられなかった。しかし、フギョムと和緩はこの期に全ての罪を王妃に押し付けようとした。第30話は、英祖が貞純の罪にどんな罰を下すのか、今後のサンの運命を左右する一つの分水嶺となる大切な回、お見逃しなく。

イサン〝oncontextmenu=(c)2007-8 MBC貞純王妃が黒幕だと分かった以上、これにて貞純は一巻の終わりと誰もが思ったとき、英祖がとんでもない形で事件を終わらせた。「そんなバカな!それじゃサンの立つ瀬がない!」これは筆者の素直な感想。この感想と次のエピソードで英祖の下した結論を推理しよう。

英祖という人物は情が深いがその分気性も激しい。そんな彼の性格がわかる有名なエピソードを二つ紹介しよう。まずひとつは、第1王妃貞聖のこと。
貞聖には生涯子供がいなかった。これは、二人の初夜の日に、王妃の手を誉めたところ、王妃が用事をしたことがないからと答えたことにある。イ監督の最新作であるドラマ「同伊(トンイ)」のヒロインは英祖の母。三大悪女のドラマ「張禧嬪(チャン・ヒビン)」と戦った女性だ。彼女は元は宮中下働きだった。英祖は母の荒れた手を想像したのだろう。英祖は王位に就くまで卑しい母から生まれた王子として、随分な扱いを受けたようだ。英祖は、初夜の会話以降王妃を遠ざけ、子宝に恵まれるチャンスはなかった。
これと正反対だったのが第2王妃貞純。既に老齢の域に達していた英祖だが、新王妃を選ぶ際に、好きな花を聞き、貞純は木綿と答えた。木綿は民の服を作る素材になるのがその理由と聞き、これがきっかけで王妃に選ばれた。その後貞純は献身的に英祖につかえた。英祖66歳、貞純15歳のことだった。この二つは英祖の人となりを知る有名なエピソードだ。

英祖の下した結論は、命がけで事件を究明したグギョンやテスたちをがっかりさせた。そして誰よりも深く傷ついたのはサンだった。サンはその夜、姿を消した。

さて、前回タク画員は御真画師といって王の肖像画を描く画員に選ばれ、その助手にソンヨンが選ばれた。しかし、当日タクは緊張のため手が震えて絵が描けない。タクに代わって肖像画の下絵を描くということを提案するが、もちろんお付の者は、茶母に王の肖像画を描かせるなどとんでもないと許さない。しかし、それを英祖は快く認めた。これも母の出自が関係しているだろう。英祖の生い立ちを知るとてもよいシーンだ。ソンヨンを気に入った英祖は彼女を寝殿に呼び寄せた。サンを愛するソンヨンが愛するサンのおじいちゃんと…ソンヨンの貞操が危ない!でもご安心あれ。
英祖はソンヨン目当てではなく、彼女の描く筆致に興味が湧いたのだ。英祖はソンヨンに梅花図を描かせた。梅花図はサンも落ち込んだときに良く描く画だ。英祖が誰を思ってソンヨンに梅花図を描かせたのか?この絵にどんな意味があるのだろう。

ところで、貞純を演じたキム・ヨジン。存在感のある演技力でドラマをリードしている。「チャングムの誓い」では、太っ腹の女医を演じ、善悪の違いはあるが、共に強い女を演じている。ドラマ「私の心が聞こえる?」に出演している。冒頭の数話では、貞純王妃とは全く違う優しく柔らかい女性を好演している。聴覚に障害があり、言葉が話せない役で、表情の演技だけでみごとに演じている。後半部ではまたがらりと違った強い役で登場する。近くこのドラマの紹介をするが、興味のある方はチェックしてはいかがだろうか?キム・ジェウォン、ファン・ジョンウン、ナムグン・ミン、コ・ジュニらが出演している。

ドラマ「イ・サン」第30話は、11月20日日曜日夜11時からNHKで放送。予告動画は番組サイトで公開。

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NHK総合「イ・サン」番組サイト

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