宮崎駿不朽の名作「風の谷のナウシカ」がニューマスターで金曜ロードSHOW!に登場-日テレ

2012年05月11日09時22分映画

5月11日の「金曜ロードSHOW!」は1984年公開のアニメ映画「風の谷のナウシカ」を放送、公開当時のフィルムの風合いを再現した新しいマスターバージョンで登場する。スタジオジブリの母体となったトップクラフトが制作したこの作品は、宮崎アニメの中でも今尚高い人気を誇り若い世代にも受け継がれている。画質を上げるために旧作はデジタルリマスターが主流となっている昨今、敢えてフィルム時代の質感を残したマスタリングも貴重だ。

文明社会を崩壊させた「最終戦争」から千年後の世界が物語の舞台となる。人類の住む大地は猛毒を放つ「腐海」に覆われていたが、そこに腐海の生き物とも心を通わせる優しい少女・ナウシカが風の谷に住んでいた。ある時、風の谷に大国・トルメキアの輸送機が墜落したことからナウシカの生活は一変する。かつて世界を滅ぼす元凶となった巨神兵の卵が見つかり、ナウシカはトルメキア軍の捕虜にされてしまう。人類が再び過ちを選ぼうとする危機にmナウシカは立ち向かう。

公開当時この作品はアニメの概念を越えて高い評価を受け、日本のみならず海外でも複数の映画賞を受賞した。その後もVHSやDVD、Blu-rayが発売される度にオリコンランキングの1位を獲得するほどの支持を得ている。人と自然の共生がテーマの根底にあることから時代を経てなお多くの共感を呼び、近年では2005年のドイツを皮切りにフランス、トルコ、ロシア、エストニア、フィンランドなどでも上映が相次ぎその魅力は世界的に伝播している。
また、10日には庵野秀明が巨神兵を主人公にした特撮スピンオフ短編映画が制作することも発表された。「新世紀エヴァンゲリオン」で一躍名を馳せた庵野監督は、「風の谷のナウシカ」の原画スタッフとして参加していた事も知られている。この時の縁がきっかけで宮崎監督の許可を得てスピンオフ作品の制作が実現し、多くの人に未だに影響を与え続けていることが伺える。日本アニメ映画を語る上で外せない大作、家族揃ってこの機会に楽しみたい。

「風の谷のナウシカ」は11日(金)よる9時から放送。「金曜ロードSHOW!」公式サイトではリニューアルしたオープニングタイトル映像も公開中。

金曜ロードSHOW!

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