保元の乱、父と対立する義朝と清盛決断の行方…ドラマ「平清盛」第20回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2012年05月20日08時00分ドラマ

5月20日、NHKの大河ドラマ「平清盛」は第20回「前夜の決断」を放送、いよいよ激化する後白河天皇(松田翔太)と崇徳上皇(井浦新)の対立に平清盛(松山ケンイチ)、そして源義朝(玉木宏)は決断を迫られる。当初はどちらにも与しないと決めた清盛だったが、後白河が清盛との密談を申し出る。

■第19回「鳥羽院の遺言」
後白河天皇の誕生で、自らの子が帝位に就く事叶わなかった崇徳上皇の恨みはいよいよ増すばかり。この即位の裏には、自らの思う世を作りたいという信西(阿部サダヲ)の野望があった。そんな信西の言にくるめられて崇徳上皇を追い詰めた鳥羽法皇(三上博史)は強い自責の念に駆られ、心中は崇徳に対する後悔から写経に入る日々を送る。
朝廷内では藤原摂関家の左大臣・頼長(山本耕史)が権力の座から遠ざけられ始めた。時を同じくして、義朝は父・為義(小日向文世)が異母弟の義賢(阪本浩之)に渡した源氏頭領の証である名刀・友切を我が子義平(波岡一喜)を東国に派遣して奪わせた。これによって義朝と為義の対立は決定的なものとなる。一方の清盛は、一族を大事にする思いから、鳥羽法皇と崇徳上皇の和睦を強く願っていた。しかしこのような中途半端な立場はこれからの政争において明らかに一門が不利になるものであった。

1155年10月、後白河帝の即位の宴が行われる。そこへ崇徳上皇から歌が届けられるが、それは祝賀の体裁を一見整えながらも深い恨みがしたためられたものだった。これに気づいた後白河天皇は激怒し暴れだす。粗暴な後白河の様子を見て鳥羽法皇は自らの決定が間違いだったと気づく。後白河に向かって即位は取り消しであると告げるものの、既に自らの世であると言い放つ後白河の姿に亡き白河院(伊東四朗)の姿を重ねた鳥羽法皇は倒れ、病に臥せってしまう。
鳥羽法皇に呼ばれた清盛は崇徳上皇との和睦を重ねて進言し、その足で崇徳上皇を訪ねる。清盛は鳥羽法皇から託された写経を崇徳上皇に手渡す。父子の絆について記されている「法華七譬」を写したもので鳥羽法皇の深い懺悔の気持ちが現れている事を説く清盛だったが、崇徳上皇はその写経を破り捨てるのだった。
年が改まると、都には崇徳上皇挙兵の噂が持ち上がった。これを機に信西は都中の武士に鳥羽法皇を守ることを誓うように触れ、署名を求めた。相変わらず2人の和解を願う清盛は署名に動こうとはせず、それを案じた池禅尼(和久井映見)は密かに、清盛が動かぬ時は忠正(豊原功補)が動くように願い出た。これに反し義朝は速やかに署名を行ったが、それを為義の家臣・鎌田通清(金田明夫)に諌められる。それすらも冷たく追い返す義朝の所業に、古くから義朝に仕えていた通清の子・正清(趙たみ和)は失望し義朝の下を去る。
義朝は清盛の屋敷を訪れるが、清盛の意見に対し戦乱の世こそ武士が台頭する好機とする意見を述べ、友切を弟から奪った経緯を打ち明ける。兄弟同士で血を流す義朝に激怒した清盛は殴りかかる。未だ決断できずにいる清盛に対し、信西は自分が一番守りたいものは何か考えて行動せよと言われ深く悩む。

その年の7月、ついに鳥羽法皇危篤の知らせが都を駆け巡った。これまで鳥羽法皇を拒否し続けていた崇徳上皇だったが、写経の切れ端に書かれた「我が子」の字を見て鳥羽法皇へ面会に出かけた。しかし御所の周囲は崇徳上皇を敵と見なして警護する武士に囲まれていた。我が子が親に会うのは当然と主張する崇徳上皇だったが、その前に清盛が立ちはだかる。清盛は一足遅かったと崇徳上皇を悲しい目でにらみつける。清盛は一門を思い、信西の発した誓紙に署名をしていたのだった。絶望で崩れ落ちる崇徳上皇、そこに近寄る男。それは藤原頼長だった。

<第20回みどころ>
血縁者同士を分ける戦いになった保元の乱への過程が描かれるこの回、平氏や源氏にある複雑な血縁関係やそれぞれの思惑から決別にいたるまでがわかる内容となっている。自らの決断の前には血縁も省みない義朝に対し血族を大事にしてきた清盛だったが、結果として肉親同士での対立を余儀なくされる。激しい葛藤に見舞われる清盛の心情の変化に注目したい。

大河ドラマ「平清盛」第20回は20日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第19回「鳥羽院の遺言」のオンデマンド配信購入期限は5月27日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。

大河ドラマ「平清盛」
NHKオンデマンド|大河ドラマ 平清盛

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