「トンイ」第60話(最終回)あらすじ問い見どころ:行列のできるトンイ相談所!“イ・サン”へと続く…

2012年06月17日00時11分ドラマ
(c) 2010 MBC

ヨニン君(クム)には母親が二人になった!世子を救うために王妃の座を放棄したトンイを思い、仁元王妃がヨニン君を自分の養子にした…いよいよ最終回を迎えるドラマ「トンイ」第60話、番組サイトには、全2回のダイジェストと次回予告動画が公開されている。
(以下、NHKBSプレミアムにて2011年04月~2012年06月放送時に紹介したものです)

【「トンイ」を2倍楽しむ】で、時代背景や実在の人物、各話のあらすじ(ネタバレあり、なし)、見どころ、豆知識などまとめて紹介している。



すべて決着がついたと思っていた粛宗は、トンイが宮殿を去る決心を固めていると知り、トンイを引き留めるが、彼女の決心は変わらない。トンイは、亡くなった父や兄のように貧しい人々のために暮らし、そんな自分をヨニン君に見せたいと話す。納得はしながらも、引っ越し早々にトンイの元に訪れる粛宗に、トンイへの深い思いが見て取れる。
イヒョン宮に暮らすことになったトンイが最初にやったのは、自分と貧しい人々とを隔たる壁を取り除くこと。何とも大胆かつ潔いトンイの行動をお見逃しなく。

1年後、「よろず相談所」となったイヒョン宮には毎日大行列が続いた。無力の賤人たちが大勢相談に詰めかけ、まさに「行列のできる相談所」。昔取った“名観察下女”の杵柄をフル動員して、無力の人々の冤罪を晴らそうと事件を再捜査するトンイは、捕庁の役人にとって目の上のたんこぶ。

ある日相談所に、無罪で捕われた父を救ってくれとヨリという娘がやってくる。そしてトンイはヨリの父の濡れ衣を晴らすために、ソ・ヨンギやチャ・チョンス、シム・ウンテクたちと一緒に捜査を始める。ところが、捜査を進めていくうち、この殺人事件の裏には、宮内の両班と官僚の裏金工作が隠されていることを突き止める。
さあ、いよいよ最後の名探偵トンイとその仲間たちの大活躍が見られる!果たしてどのように官僚たちの悪行を暴き、ヨリの父も釈放させるのか。
トンイの最後の活躍をお見逃しなく。そしてそんな母トンイの姿を見たヨニン君は、立派な王になると誓うのだった。

時は流れ、やがてヨニン君が英祖となり王位を継ぐときが来た。今はもうこの世にいないトンイだったが、トンイの教えは英祖にしっかり受け継がれていたのだった。

■ドラマをもっと楽しむ
賤民(ヨリの父)を弁護する場面、トンイは従事官から越権行為をとがめられるが、「外知部として容疑者の弁護にやって来た」といって、越権行為ではないことを宣言する場面がある。この“外知部”(ウェジブ)とは、「知識が豊富で、自分の悔しさを上手く言葉で説明してくれる人=代訟人」のことで、 朝鮮時代の弁護士に当たる職業。

さあ、貧しい身分の出身で、幼くして過酷な境遇の中でも、自らの強き心で運命さえも変えたトンイ。「トンイ」のほとんどはフィクションだが、彼女が宮殿を出てからの生き様は、ドラマ「イ・サン」でみた英祖王の最期にダブって見える。ひょっとすると実際の英祖王の実母・崔淑嬪(チェ・スクピン)もドラマのトンイのような教育をクムに施したのかもしれない。ふとそんなことを思わせる素敵なエンディングだった。王の背中を踏んづけるという前代未聞の演出も最終回で再び見られる。果たしてどこで見られるのか?その他の登場人物のその後についても、いかにもイ・ビョンフン監督らしい愛情深い見せ方で締めくくるのでお楽しみに。

ドラマは、脚本もキャストも素晴らしかったが、特にトンイを演じたハン・ヒョジュの好演が光った。ドラマの前半では溌剌とした好奇心旺盛な少女を、中盤では頼もしい働く女性を、ドラマ後半では後の国王となるクム(英祖)の優しくも厳しい母を、そしてドラマ全編では、愛すべき女性を見事に演じた。

「トンイ」を最終回まで視聴された方は、ぜひ、その後の物語ともいえる「イ・サン」、同じ時代を異なる目線で描いた「張禧嬪-チャン・ヒビン-」、そしてヒロインが同じく実在の人物ながら、そのほとんどがフィクションで描かれた「宮廷女官チャングムの誓い」などを視聴されてはいかがだろう。次にどんなドラマを観ようかと悩んでいる方は、韓流コーナーの年表に各時代の【ドラマの年表】があるので参考にどうぞ。

【「トンイ」を2倍楽しむ】に最後までお付き合いくださいましてありがとうございました。ドラマは最終回を迎えましたが、コーナーでは、「ドラマのその後」や「キャストの紹介」をするのでお楽しみに。ナビコン韓流コーナー「韓ドラここが知りたい」では、他にもたくさんの特集があります。また、今後紹介してほしいドラマや特集がありましたら、サイトの内容に関するお問い合わせからどうぞ。

NHKBSプレミアム「トンイ」番組サイト

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