清盛の活躍が戦場から朝廷へ…大河ドラマ「平清盛」第24回予告動画と前回のあらすじ-NHK

2012年06月17日09時28分ドラマ

6月17日、NHKの大河ドラマ「平清盛」は第24回「清盛の大一番」を放送、ついに清盛(松山ケンイチ)が政治の舞台へ登場することとなり、信西(阿部サダヲ)の政治改革の一端を担う大きな存在へと成長する。天皇家の権威を強めるために宮中行事として相撲節会(すまいのせちえ)を行う事にした信西は、資金徴収の実務を清盛に命じる。清盛が朝廷での基盤を着々と固める一方、清盛の長男・重盛(窪田正孝)は信西に従う父親に納得しかねる心情を抱えていた。

■第23回「叔父を斬る」あらすじ
信西から叔父・忠正(豊原功補)の死罪を命じられた清盛だったが、後白河帝(松田翔太)側近の藤原成親(吉沢悠)に頭を下げて執り成しを依頼する。清盛の前で成親は涙を流しながら自分の力は及ばぬことと頭を下げるが、その涙はその場しのぎの偽りだった。源氏に対しても為義(小日向文世)の処刑が命じられ、信西は清盛は叔父の処刑を引き受けたといって義朝(玉木宏)を煽るのだった。義朝は怒りのあまり自邸に戻り妻の由良(田中麗奈)を殴り倒し、由良が為義を見つけさえしなければ父親を斬る事も無かったと涙に暮れる。為義はその様子を呆然と見つめるだけだった。
お達しを受けた忠正は自らの運命を受け入れ、棟梁であるなら清盛が自分を斬るべきだと主張する。処刑の日、いざ刀を手に持った清盛だったが、積年の想いから斬る事は出来ないと躊躇してばかりだった。そんな清盛に対し忠正は、かつて兄が赤子を拾ってきたのは間違いであった、平氏一門を滅ぼす存在になってよいのかと清盛を悪し様に罵った。平氏を考えての忠正の言葉に、ついに清盛は刃を振り下ろした。そして忠正の息子らも涙を流しながら清盛自身が手に掛けていった。
その頃源氏方でも処刑が行われた。源氏に伝わる刀を振りかざし為義の背後に立つ義朝だったが、父親を処刑する事がどうしても出来ない。転がるように泣き叫ぶ義朝を前に、義朝の腹心・鎌田正清(趙たみ和)が義朝に代わって為義を切っていった。義朝の義兄弟らも正清が手に掛け、義朝はついぞ一人として処刑することが出来なかった。
平氏・源氏の処刑結果を伝え聞いた信西はその首を晒すように冷静に命じる。その意図は藤原摂関家の力を弱めるためにその助けとなった為義を処刑するところにあり、武士の間に不公平感を出さないためにも平氏方の処刑が必要だった。信西は密かに涙を流していたが誰も知るところではなかった。
忠正らが死去し暗く沈む清盛のもとに、後白河天皇から戦勝の宴の誘いが届く。欠席するように勧める周囲に反し、清盛は宴に出席することを承諾した。怒りを押し殺して宴席に出る清盛に、後白河帝は挑発的に祝いの舞いを披露するよう命じる。後白河帝に負けじと、清盛は宴を滞りなく終えて感謝の意を表すため後白河帝に頭を下げて口上を述べるのだった。その後、信西を殴りつけて怒りをぶつけた清盛だったが、信西もまた目に見えぬ刃で人を斬っているとする自分の辛い立場を打ち明け、信西の知力と清盛の武力で新しい世を作っていくべきだと訴えるのだった。
源氏では、とうとう父を斬る事が出来なかった義朝の一部始終を見ていた鬼武者が、父を助けるために元服したいと申し出る。かつては母に辛く当たる義朝に反発していた鬼武者にも一つの決意が見えた。そして鬼武者は元服の儀を行い頼朝と名を改める。

<第24回みどころ>
清盛の戦いは戦場ではなく政治の場へと移っていく。平氏一門をより繁栄させ武士の地位を向上させるため、信西を協力しつつ清盛は足場固めのための芝居に打って出る。一見優雅な宮中行事の裏に渦巻く朝廷側と清盛の駆け引きに注目したい。相撲節会の場面では、豊真将(ほうましょう)を筆頭に錣山部屋の現役力士6人が参加して臨場感あふれる伝統行事の模様を見せる。清盛の次の世代の子役たちが成長し新キャストが登場するのもみどころだ。平氏方では重盛役の窪田正孝に次男・基盛役の渡部豪太らが出演。源氏は少年となった頼朝をドラマ「家政婦のミタ」の長男役で人気を博した中川大志が演じる。

大河ドラマ「平清盛」第24回は17日(日)、総合よる8時・BSプレミアム午後6時から放送。予告動画は公式サイト「あらすじ」で視聴出来る。第23回「叔父を斬る」のオンデマンド配信購入期限は6月24日まで、210円(税込・視聴期間:購入後1日)で視聴出来る。NHKオンデマンドではお試し視聴も配信中、見逃し見放題パック(月額945円・税込)の対象となる。

大河ドラマ「平清盛」
NHKオンデマンド|大河ドラマ 平清盛

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