今夜、竹野内豊主演「もう一度君に、プロポーズ」最終回!波留は二度目のプロポーズは?予告動画-TBS

2012年06月22日18時16分ドラマ

数本のミステリードラマ以外、視聴率が伸び悩んだ春ドラマ…しかし、視聴率には反映されなかったものの「大切に長く記憶にとどめていたい」と思わせるドラマがあった!「もう一度君に、プロポーズ」だ…くも膜下出血で倒れ、手術後に回復するも記憶喪失となり、夫のことを忘れてしまった妻と、そんな妻に「二度目のプロポーズ」をしようとする夫の純愛を描いたいドラマで、主演は竹野内豊と和久井映見。番組サイトには、予告動画と完全版のあらすじが公開されているので、これまで視聴されなかった方も、是非おすすめしたい一作だ。

ドラマの見どころは何と言っても主人公の波留を演じる竹野内豊のさりげない優しさがあふれる演技だろう。自分のことを思い出せない妻・可南子にもう一度プロポーズをしようと思いながら、自分のそうした思いが、無言のプレッシャーになるのではないかと考え、結局離婚を切り出す波留。しかし、可南子への思いが強い分、それを実行に移すことができない。そんな波留の切ないまでの抑えた恋心を、前回は、父との約束のあとで、可南子から電話があった時に、受けた電話を耳から離し思わず電話を見てしまうという、何とも胸キュンな演技で表現している。もちろん、演出あってのものだが、これを大人の俳優・竹野内がさらりとやってのけるのが、本作の魅力だ。

記憶を無くした妻を演じる和久井の抑えた演技もいい。自分の記憶が戻らなければ、いつまでも期待させ続けることになるという、波留に対しての後ろめたさを感じてしまい、離婚が最善の道だと思うものの、波留の優しさに戸惑いながらも心地よさを感じ始める。
2人のピュアな心をほんのちょっぴり刺激するのが、波留の父・太助(小野寺昭)の存在だ。実はこの二人には、血のつながりがない。しかし、実の父と息子以上の絆がドラマを通してひしひしと伝わってくるのは、さすが大人の俳優。

本作には、奇をてらった演出もなければ、失礼ながら話題を巻き起こすようなキャスティングもない。ごく地味な、ドラマとしてはやや使い古された感のあるストーリー、演出ながら、作り手と演じ手の真心が感じられる素晴らしい作品だった。

前回の放送では、父・太助が亡くなり、今夜の最終回では、その葬儀が執り行われる。父の遺したメモに従い気丈に葬儀の準備をする波留。そんな波留に、これまで彼を嫌っていた可南子の弟も、義兄への見方を変えていく。そして、今夜は、波留の実母・晶子(朝加真由美)との対面もある。
最終回を紹介する場合、「感動の最終回!」や「涙の対面!」といった紹介文を書くことが多い。しかし、本作には過剰な脚色は似合わない。きっと、これまでのように、最終回もさりげない演技で、視聴者に優しい涙を誘うのだろう。

本作の公式サイトやネットに書き込まれたファンの声を見ると、「途中から観た」や「たまたま見たら…」というような書き込みが多いことに驚く。春ドラマのスタート時点で、もう少しこのドラマの見どころなどをうまく紹介できていれば、もっと視聴率が稼げたかもしれないのに、と、妙な老婆心がわいてしまった。ともあれ、視聴率も前回は二けたまで伸ばしたのは、ファンとしてはうれしいことだろう。

JUJUの歌う主題歌「ただいま」も胸に染みる、竹野内豊と和久井映見の「もう一度君に、プロポーズ」最終回は、今夜10時からTBSにてを放送。果たして、波留はプロポーズするのか?予告動画が番組サイトで視聴できる。

TBS「もう一度君に、プロポーズ」

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