中殿の苦悩と愛に、ホン・グギョン怒り爆発!「イ・サン」第59話あらすじ、予告動画と前回ダイジェスト

2012年07月14日15時00分ドラマ
(c)2007-8 MBC

次回、第59話では、想像妊娠の一件で謹慎中の元嬪(ウォンビン)が、雨の中で土下座を続けたことが原因で意識不明の重病となり、ホン・グギョンの持って行き場のない悲しみと怒りが爆発する…今回は、第59話のあらすじと見どころを紹介、番組サイトでは前2話分のダイジェスト映像と予告動画が公開されている。

ヒョイ王妃(中殿)は直ぐにウォンビンの見舞いに駆けつけようとしたが、サンの母・恵嬪が許さなかった。サンもウォンビンを見舞おうとしたが、緊急会議のために駆けつけることができない。兄ホン・グギョンもサン狙撃犯の調査のために駆けつけることができないでいた。

緊急会議では、清国の朝鮮王朝に対する不平等な貿易などについて対策を立てるはずだったが、ここでホン・グギョンが通訳官の話を持ち出す。当時の王朝は厳しい身分階級があり、王の次の最上位に両班、次に中人・常民(良民)・賎民と続く。詳しくは朝鮮王朝豆知識の◆身分制度を参照。
両班は儒教しか勉強することが許されず、外国語、医学、法律、天文学などの雑学は中人が学び、通訳官などの仕事も中人が担っていた。彼らは語学が堪能なことを利用し、清との貿易の際に不正をしたり、通訳官自身が密貿易をしたりするものも多くいた。ちなみに、朝鮮王朝三大悪女の一人チャン・ヒビンの実家は中人で通訳官だった。この身分が彼女を苦しめた。詳しくは三大悪女「張禧嬪」チャン・ヒビン編で紹介している。
中人たちの悪行は、ドラマ「張禧嬪」をはじめ「一枝梅」「快刀!ホンギルドン」などのドラマでも登場する。また当時、身分制度に強く不満を訴えていたのは、賎民や常民より、官職への道が閉ざされている中人だった。多くの賎民は声を上げることすらできなかったのかも知れない。

話をドラマに戻して…
今回は会議のシーンが多く、重臣たち相手の「為政者の心得」を説く講義の場面が面白い。サンから重臣たちへ次々と質問が出される。果たして彼らはサンの質問に答えることができるのか?またこの場面では、老論派を牛耳るチャン・テウもギャフンとといわせるサンがカッコいい台詞があるのでお聞き逃がしのないように。

さて、そのころウォンビンの容態はどんどん悪化し、遂に最期の時を迎えた。ウォンビンは「王と兄上のために子を生んであげたかった」と言い残しこの世を去る。最愛の妹の死でグギョンの心は取り乱してしまった。そして亡くなったウォンビンの荷物を出すよう伝えに来たヒョイ王妃に対して暴言を吐く。貞純大妃でさえ見舞いに来てくれたのにヒョイがこなかったことも恨みに思っていたのだ。これについても悪いのはヒョイではなく、サンの母の恵嬪なのだが、今やグギョンの悲しみと怒りの持って行き場はヒョイになってしまった。

妹の死の悲しみを酒に紛らわして数日過ごしたホン・グギョンは、貞純大妃の提供してくれた情報を元に、サン狙撃犯の黒幕を探し出すことで、悲しみから逃れようとした。それにしても貞純の情報網にはいつも驚かされる。果たして、貞純が仕入れた狙撃犯とはどんな組織なのだろう。この組織の中の一人にソンヨンと大いにかかわりを持つ人物がいた。

やりきれない今回の物語の中で、サンの幼い頃を思い出すような可愛いシーンがある。サンの体を気遣うナム・サチョが、徹夜続きのサンの元にやってくるシーン。大慌てで夜なべ仕事の痕跡を隠そうとする姿が、まるでイタズラを見つけられた少年のようでなんとも愛らしい。

NHK総合「イ・サン」番組サイト

kandoratop【作品詳細】【「イ・サン」を2倍楽しむ】