先週から始まった北川景子主演のドラマ「悪夢ちゃん」…ドラマ不振が叫ばれる中、初回の視聴率は13.6％で今秋スタートのドラマで4位と、なかなかの好スタート！今夜20日夜9時から放送の第2話の予告動画は番組サイトで視聴できる。ドラマの放送は、野球のために時間がずれることもあり。

前回の第1話「任夢」では、北川演じる主人公は武戸井彩未（むといあやみ）が担任する明恵小学校5年生のクラスに、古藤結衣子（木村真那月）という生徒が転校してきた。心の中では全てを疑い悪態をつくが、表面上は、美人で明るく人柄もよい、素晴らしい先生と生徒にも保護者にも評判の彩未が、予知夢を見ることができる結衣子の登場で、振り回されることに。結衣子の夢の中に彩未も登場し、なんとクラスの生徒を殺すという。夢は何かを暗示しており、結局、彩未はクラスの相沢美羽のピンチを救う。第2話以降も、結衣子の悪夢を彩未が解決するという図式でドラマは進展していきそうだ。

この奇妙きてれつなストーリー展開を支えるのは、彩未の夢に出てくる王子様かつ大学准教授役のGACKTを始め、小日向文世、優香、岡田圭右（ますだおかだ）、濱田マリといった個性派キャスト。さらに、ギタリスト・布袋寅泰が作曲を手掛けた主題歌「サラバ、愛しき悲しみたちよ」を歌うアイドルグループ・ももいろクローバーZ。特にメンバーの仲の誰かが“夢獣＝ゆめのけ”の声を担当しており、サイトで声の主をあてるクイズも実施した。なんと2万1000通もの応募があったクイズの正解は玉井詩織！メンバー全員がアフレコをやってみて、見事“夢獣”の声に抜擢された玉井は、「何の動物かわからない空想の世界の動物の声をやるのは難しかったですが、収録をしていきながら この声を見つけ出して夢獣になることができました」と勝利コメントを残した。

第2話となる今夜は「チー夢」。職員室に結衣子の祖父の古藤万之介（小日向文世）かあら彩未宛てに電話が入る。結衣子がまた予知夢を見たという。今度の悪夢は、「クラスメイトの神田冬馬（原田一輝）が、巨大なヘビに襲われ、その腹を切り裂く」というもの。予知夢が現実にならないように、平島琴葉（優香）と共に冬馬の周辺を探る彩未、すると冬馬の複雑な家庭環境が明るみになっていく。そんな中、彩未のマンションに突如志岐貴（GACKT）が現れ、衝撃の告白をする。果たして彼は何を告白するのか？

ところで、ドラマ「悪夢ちゃん」は、恩田陸の小説「夢違」が原案。小説は、“夢札”なるものが普及した近未来が舞台。専用のヘッドホンを付けて眠ることで、その人が見た夢を映像化し、データとして記録できる。小説のメインキャラクターヒロインは、明確な予知夢を見ることができる女性。そしてその女性こそが、古藤結衣子。つまりドラマは、小説の序章。「どんな過酷な運命でも、未来を切り拓くのは自分自身」をテーマに絶望的な運命を、自らので手で希望ある未来に変えようと、奮闘する人々を描く。
しかし、小説は独創的なミステリーを書くことに定評のある恩田ワールド満載で、SFとホラーが混在し、ストーリーテーラーとなる浩章が恐怖に染まる過程に背筋がぞっとさせられる。ドラマは、家族みんなで見られるようにコメディー的な要素が多分に入った、小説とはまた違った世界感。こちらもハマりそうだ。1話完結だけに、これまで見逃した方にも入っていきやすく、これからも視聴率の伸びが期待できそうな一作だ。

ドラマ「悪夢ちゃん」の第2話は、日本テレビにて、今夜20日（土）のプロ野球セ・クライマックスの後に放送。第1話のあらすじとドラマの魅力はこちらで紹介⇒【新ドラマ】北川景子が腹黒教師？！学園ファンタジー「悪夢ちゃん」

◇悪夢ちゃん｜日本テレビ

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