キョンフォン命懸けの脱出からワンゴン三韓統一まで…「太祖王建」第196~最終回のあらすじと関連動画!豆知識:訓要十条

2012年11月02日23時13分ドラマ
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悩んだキョンフォンは、高麗に行くことを決心するが、ヌンファンはキョンフォンの討伐を指示!果たしてキョンフォンは無事高麗に亡命できるのか、そしてワンゴンは三国をいかにして統一するのか…今回は196話~200話の最終回までのあらすじと見どころを紹介、作品公式サイトには予告動画と主役のチェ・スジョンのコメント動画が、番組公式サイトには相関図と各話のあらすじが公開されている。また、BS朝日朝9時の次の作品は、「太祖王建」の正統続編で「千秋太后」の先史ともいえる「光宗大王」を11月12日より放送。大高麗時代の基礎を築いた英雄・光宗の一代記を描いた大河ドラマなのでお楽しみに。

テレビで放送している話数とは異なるので、それぞれサブタイトルを参考に!今回はテレビ放送の180~184話最終回までの紹介となります。なお、オリジナル話数200話を、BS朝日の「太祖王建」では184話に再編集して放送。

■第196話「命懸けの作戦」
キョンフォンからの連絡を受けたパク・ヨンギュは、後百済内の高麗領である羅州に使いを出すと共に、弥勒堂の落成を祝う法会の騒ぎに紛れてキョンフォンの脱出を手伝うため、配下の者を金山寺に潜入させる。その頃、ヌンファンの強い勧めもあってようやく即位する決心をしたシンゴムは、キョンフォンに即位を知らせるため、金山寺にヨンスンを派遣する。キョンフォンはこの報告を腹を立てて聞くが、すでに後百済を脱出する腹積もりのキョンフォンは、勝手にしろと言い捨てる。
そんな中、羅州(ナジュ)のオ・ダリョンらからの報告を受けたワンゴンは、いよいよキョンフォンが高麗にやって来ることに驚愕する。

太祖王建■第197話「脱出」
荘厳なシンゴムの即位式が準備される中、キョンフォンがシンゴムの即位を簡単に許したと知って、ヌンファンやパク氏はいぶかしむ。金山寺では弥勒堂の落成式が盛大に催され、終日大勢の人々が酒席をにぎわせ楽しむ。警備にあたっていたパダルら兵士たちが酒に酔いしれる中、キョンフォンは金山寺を密かに脱出して、ユ・グムピルらが出迎えのために待つ羅州へと向かう。コビ夫人、女官はパク・ヨンギュから差し向けられた部下が手配した馬車を夜通し走らせる。ワンゴンは、キョンフォンが羅州へ来ると聞いて、最高の出迎えをしようと準備を急がせる。戦艦40隻で戦いにも備え、ユ・グンピル将軍を派遣して万全の準備をする。翌朝、見張りの者がキョンフォンの様子を見に来て部屋が空っぽなのに気付き驚く。金山寺を脱出したことを知って愕然とするシンゴムは、パダルらに周辺一帯の捜索を命ずる。そしてヌンファンは…。

太祖王建■第198話「両雄の対面」
ヌンファンは、キョンフォンが高麗に亡命するため羅州へ向かったと予想し、討伐を命ずる。一方、栄山江(ヨンサンガン)の川岸でユ・グムピルらの出迎えを受けたキョンフォンは、その足で羅州の港に向かい、船で高麗へと出発する。いよいよ百済との決別の時。感慨無量のキョンフォンの表情をお見逃しなく。
その途中、サングィの艦隊に行く手を遮られるが、キョンフォンが前に立って威圧すると、後百済の兵士たちは弓を射ることができない。これぞまさしく後百済の王の貫録。後百済の兵士たちはなすすべもなく前進を許してしまう。そしてついに高麗に到着したキョンフォンを、ワンゴンが出迎える。

太祖王建■第199話「父の復讐」
高麗に到着しワンゴンの前にひざまずくキョンフォンに対してワンゴンは、尚父と呼んで手厚く歓待する。キョンフォンもまたワンゴンを弟と呼ぶ。その頃、後百済ではシンゴムがようやく皇帝に即位。罪人たちを大赦免して民意を一つにして高麗を討つべく戦意を高める。一方の新羅では、敬順王が太子の反対をよそに高麗への帰服を決意し、千年の歴史に幕を下ろす。奇しくも三国の王が高麗の地で顔を合わせることとなり、ワンゴンは力を合わせて三国統一を実現しようと言う。
そんな中、両軍合わせて20万もの大軍を率いて、高麗とシンゴムの後百済が一利川で最後の決戦に臨む。病の体を押して強引に参戦したキョンフォンは、自ら先鋒に立ってエスルの軍勢を威圧する。

太祖王建■第200話「三韓統一」
エスルが攻撃を命じても兵が動かない。キョンフォンの姿に威圧されて戦列の乱れた後百済軍は、高麗軍の猛攻を受けてあっという間に敗走する。かつての百済が敗北した因縁の地・黄山伐(ファンサンボル)で高麗軍に包囲されたシンゴムの選択は二つに一つ。玉砕か降伏か…。シンゴムは苦渋の結果、これ以上兵士たちを無用に死なせるわけにはいかないとワンゴンのもとを訪れて降伏を宣言し、命乞いをする。シンゴムのこの行動をキョンフォンは“売国”と見て激しく怒る。ヌンファンらは処刑される。後百済の最期を見届けたキョンフォンはその場で倒れ、近隣の寺で波乱に満ちた生涯を終える。こうしてワンゴンは悲願の三国統一を成し遂げ、50年近くに及ぶ後三国時代がここに幕を閉じるのだった。

Photo:Licensed by KBS Media Ltd. (C) 2012 KBS. All rights reservedPhoto:Licensed by KBS Media Ltd. (C) 2012 KBS. All rights reserved■ドラマのその後
ワンゴンは、武将としても政治家としても優れ、三国統一後も各地で勢力を誇る豪族たちを支配していった。その方法も力づくではなく、豪族の娘たちとの婚姻によって国内安定を図った。その結果、妃は29人、息子が25人、娘9人、合計34人の子供を持つにいたった。943年67歳でこの世を去るが、自分が亡きあとも高麗が安定するようにと、高麗の王と民衆が必ず守らなければならない教訓<訓要十条>を作って、側臣のパク・スリに後を頼んだ。
しかし、ワンゴン亡きあとは、外戚たちによる後継問題が噴出し、次の王も、そのまた次の王も2、3年で王位を追われている。この後継問題に揺れる高麗を描いたのが「光宗大王~帝国の朝~」

Licensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reservedLicensed by KBS JAPAN.(c)KBS All rights reservedまた、新羅の千年の歴史を高麗に渡した敬順王に失望した太子は慟哭し、山にこもって麻衣を着て、草を食べて生涯を送ったと言われている。そのため、新羅の最後の太子のことを“麻衣太子”と呼んだ。そしてこの“麻衣太子”と言う名前がドラマ「千秋太后」の中で大切なキーワードとして登場する。
そうした意味もあって、ぜひ、「太祖王建⇒光宗大王⇒千秋太后」とドラマを観てほしい。

■豆知識:訓要十条って?(wkipedhiaより)
1. 仏教を崇尚する。
2. 道先大師の風水地理説によってだけ、寺を作るようにする。
3. 王位継承は特別な場合ではなければ長子を先にする。
4. 中国の風習にむやみに従おうとせず、契丹は蛮族なので遠ざける。
5. 西京(現在の平壌)は我が国の支脈の根本であるから、王は年に100日以上ここにとどまる。
6. 仏に仕える燃燈会と、山河の神に仕える八関会をよく行う。
7. 臣下と民に対する賞罰を公平にする。
8. 車嶺山脈以南(湖南地域、百済の故地に相当)の人々は、あまり登用しない。
9. 臣下と軍人の給料はむやみに増減せず、平安な時であればあるほど脆弱さを忘れない。
10. 王はいつも自らを磨き上げることに力を尽くす。

■最終回に寄せて
キョンフォンが故郷を離れるシーン、自軍である後百済の兵士の前に立ち、威圧するシーンなどなど、最終回までキョンフォンの王としての貫録と苦悩を演じたソ・インソク演技が光った。200話を見終えて、本作はワンゴンが主役でありながら、筆者にとっては、前半はクンイェに扮したキム・ヨンチョルのカリスマ演技に、そして157~158話にかけての新羅に怨念を晴らす場面以外では、全編通してキョンフォンの優しさと苦悩に満ちた人間的な魅力にしびれる大作だった。チェ・スンジョも相変わらずのうまい演技だったが、ワンゴンというキャストが他の2人のあまりにも強烈な個性に、少々負けてしまったかも。改めて、この200話の大長編は、3人を主人公にしたドラマと納得。
それにしてもチェ・スジョンは、共演者を引き立たせることに置いて天才的なものを持っているようだ。「初恋」のペ・ヨンジュン、「海神-ヘシン-」のソン・イルグク、そして「太祖王建」のソ・インソク。相手が若手であれ、ベテランであれ、自分だけでなくみごとに共演者を引き立たせる謙虚さが演技に現れている。こんなところにチェ・スジョンが「国民的俳優」と呼ばれる理由、そして「視聴率不敗神話」が誕生するのかもしれない。

ドラマ「太祖王建」は、BS朝日-韓流モーニング枠で月曜日~金曜日の毎朝9から放送。
※全200話のオリジナル版で紹介しているため、テレビの話数と異なります。サブタイトルを参考にしてください。
次回の更新はいよいよ最終回までのあらすじと見どころ紹介。ワンゴンはどのように三国を統一するのか、乞うご期待を。BS朝日では、「太祖王建」の後番組として、11月12日(月)より「光宗大王」(94話)を放送する。こちらもまた【2倍楽しむ】コーナーで紹介していくのでお楽しみに!

BS朝日「太祖王建」番組サイト(相関図など)
「太祖王建」DVD公式サイト(予告動画)

kandoratop 【「太祖王建」を2倍楽しむ】

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