今夜の「テレビ未来遺産」は、10万人の命を救った沖縄県・島田知事の実話をドラマ「生きろ」とドキュメントで放送!予告動画

2013年08月07日11時46分ドラマ

沖縄戦当時の知事を務め、玉砕主義の中、「10万人を超える命を救った」と言われた人物がいた!7日夜9時からの「テレビ未来遺産」の枠は、島田叡(しまだあきら)知事の実話を描いた終戦特別企画『報道ドラマ「生きろ」~戦場に残した伝言~』を放送!主人公の島田知事を俳優・緒形直人が、知事と一緒に命がけで疎開を進める荒井退造警察部長を的場浩司、その他、西郷輝彦、石橋凌と豪華俳優陣で送る…番組サイトには予告動画が公開されている。

島田叡は、昭和20年1月、内務省からの異動で赴任し、6月23日の沖縄戦終結の日までの5ヶ月間を、沖縄県民と共に生き抜いた沖縄県知事として生きた。赴任前、大阪府内政部長であった島田は、沖縄戦の始まる2ヶ月前に沖縄県知事の内示を受け、赴任後は、命がけで沖縄住民を守るために様々な改革に着手し、陸軍との交渉を試みた。

番組では、島田の生き様を、過去の戦争フィルムと関係者の証言、当時の手紙などの貴重な資料を基に、報道ドラマとして再現。ドキュメンタリーと併せて、島田を通して沖縄戦がどのような戦いであったのかを伝える。また、ドラマでは、知事としての島田だけではなく、中学時代から野球のスタープレーヤーだった島田の「野球人として」そして「人間として」の魅力も同時に描いていく。

■あらすじ
沖縄戦が始まる2ヶ月前の1945年1月末、知事・泉守紀(大原康裕)が、職場放棄同然で沖縄を脱出。変わって沖縄県知事に就任したのは、大阪府内政部長の島田叡(緒形直人)だった。沖縄が戦場になるのは必至。そんな沖縄への赴任を引き受けるのかとの周囲の懸念をよそに、島田は辞令を拝命。
島田は、中学時代から野球のスタープレーヤーとして名を馳せ、内務省でも気骨のある官僚として豪快な噂を持っていた。そんな島田を迎えたのは沖縄県警察部長の荒井退造(的場浩司)。赴任した島田は、「県民のため沖縄のため」をモットーに様々な改革に着手し始める。
そんな折、海軍沖縄根拠地隊司令官の大田実(石橋凌)が、島田の歓迎会を開くと言ってきた。軍とは何かと衝突していた県庁や警察部の面々は難色を示すが、島田は荒井たちを伴って酒宴に赴き、大田とも友好な関係を築いていった。ところが、島田の赴任後ほどなく、戦況が悪化の一途をたどり県民が死にさらされ、食料や避難民の受け入れなど様々な深刻な問題がのしかかってきた。
島田と荒井は、米軍の激しい攻撃から沖縄を守るため、陸軍第三十二軍司令官の牛島満(西郷輝彦)と参謀長の長勇(田中要次)のいる司令部壕に直談判へ。そこで島田が軍の幹部たちから聞いた言葉は?

主人公を演じた緒形は、“島田叡”という人物を脚本の中で初めて知った。演じる役柄について、「役者であれば誰でもやってみたい役だと思うので、気合いを入れて演じさせていただきました」と言い、「過去にあったこういう出来事を、現代の人たちに伝えていくというのは僕たちの重要な役割だと思っています。ですからこの作品を通して、こういう人間がいたということと、沖縄でひどい戦争があったということを、ドラマとドキュメンタリーで重厚にお見せすると思いますので、自分も勉強するつもりで観たいと思っています」と、作品にかけるアツい思いを語っている。緒形直人をはじめ、的場浩司、藤原プロデューサーのコメントが番組サイトに掲載されている。

終戦特別企画『報道ドラマ「生きろ」~戦場に残した伝言~』は、7日(水)夜9時からTBSで放送。予告動画や用語の解説は番組サイトで確認できる。

■テレビ未来遺産とは?
TBSが、4月からスタートした「未来に語り継ぐべき大切なメッセージ」をテーマに、様々な分野の深層に切り込む大型特番シリーズ。月に1回、ゴールデン、プライム帯で放送。テーマ曲は、「今」を未来へとつなぐという「テレビ未来遺産」シリーズ全体を通してのテーマを想像させる壮大な楽曲『未来遺産』。

TBS|テレビ未来遺産『報道ドラマ「生きろ」~戦場に残した伝言~』番組公式サイト