無実の罪で投獄された知的年齢6歳の父親と幼い娘に起きる奇跡のような物語を描き、韓国で観客動員記録1,289万人を樹立し、第50回大鐘賞映画祭 主演男優賞ほか４部門受賞した大ヒット韓国映画『７番房の奇跡』で、父の冤罪を晴らすために奔走する娘イェスン役を演じたパク・シネが、20日（金）来日記者会見を開催した！公式レポが届いたので紹介しよう！映画公式サイトに予告動画が公開されている。

映画は、『アイ・アム・サム』、『ライフ・イズ・ビューティフル』、『リトル・ダンサー』と父子の物語を描き、多くの人々に感動を与えた作品に続き、現在という時代に生まれた父と娘の物語。2014年1月25日（土）よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館他全国ロードショー公開される。

記者会見では、「はじめまして、パク・シネです。本作『７番房の奇跡』は、韓国では今年のはじめに公開されました。当初、1千万人のスコアーを叩き出すとは思っていなかったので、正直、大ヒットぶりに驚きました。多くの観客の方から愛情を寄せていただけたことがとても嬉しいです。またイェスンという役に出会えたことがとても光栄です。そして、本作では魅力的な先輩方とご一緒させていただけたので、とても楽しくて幸せな一年でした」と、あいさつの後、以下のような質疑応答が行われた。

■質疑応答
Ｑ：パク・シネさんは成長した後のイェスンを演じるにあたり、難しかった点はありますか？
シネ：：子供時代の感情を引き継ぐために、できる限り子供時代の撮影が行われている現場に行きました。大切な父と娘の別れのシーンの現場には立ち会えなかったのですが、監督から仮編集の映像を見せていただき、その時の感情を掴むことができました。なぜなら映像と台本とは少しニュアンスが違っていて、映像をみて感情を受け継いでいきました。また私は擬似法廷で父親の冤罪を晴らすという役どころだったので、法廷での用語を自然と話せるようにするのは大変でした。でもイェスンの心になることで、自然に言葉が出てくるように演じられたと思います。

Ｑ：共演者の方とのエピソードを教えてください
シネ：：私は個人的にコミカルなシーンも少なく、出番も少ない方だったのですが、刑務所のおじさんたちを訪ねていくシーンで先輩たちとご一緒させていただき、その時、先輩たちがアドリブで演技をされていて楽しかったです。

Ｑ：最終弁論のシーンは緊迫した雰囲気でしたが、撮影現場はどんな感じだったのですか？
シネ：：最終弁論のシーンは、今でもそのシーンの事を思い返すと涙が出てしまいます。
撮影の前日は緊張のあまり寝れないほどでした。撮影の合間に感情が途絶えないよう、カメラに映っていないシーンでも先輩のみなさんが現場でイェスンを見守ってくださっていたんです。先輩方のイェスンを応援する眼差しに支えられ、私もイェスンの感情を掴んだ状態で撮影に臨むことができました。撮影の雰囲気はとても厳粛な雰囲気でしたよ。

Ｑ：子役のカル・ソウォンちゃんについて
シネ：：カル・ソウォンちゃんが演じるシーンを現場で何度となく見ていましたし、台本の読み合わせは一緒にやっていました。周りの方からは二人がよく似ていると言われていました。

Ｑ：観客の感想について
シネ：：大きくなってから、自分の父親と関係が疎遠になっていたけど、本作を観て父親との関係を見直したというコメントを沢山いただき嬉しかったです。韓国には母性を描いた作品は多いのですが、父性を描いた作品が少ないように思います。私自身、子供時代から父に懐いていて、今でもとても仲が良いので、本作が父親との関係を見直すイイきっかけになってくれていたら嬉しいです。

Ｑ：来日は何回目ですか？
シネ：：数えきれないほど来ています。2009年以降は本当によく来ていて、プライベートを含めると10回以上は来ていると思います。温泉が大好きなので、スケジュールが合わず、なかなか行けないのですが、いつも温泉に行けることを夢みています。また日本のスイーツはとっても美味しくて楽しみにしています。それから冬なので札幌の「雪まつり」にも行きたかったのですが、今年はタイミングが合わないので、来年は必ず行きたいです！あと大阪のお祭りにも行きたいですね。

Ｑ：来年やってみたいことは？
シネ：：今年は私にとってとても意味深い一年でした。本作だけでなく、ドラマや短編映画の撮影もあり、年始めから忙しい一年でしたが、私の中の新しい一面を発見することができた素晴らしい年でした。来年は２月か３月から撮影をスタートする予定の作品を検討中です。近いうちに次回作についてみなさんにご紹介できると思います。楽しみにしてください、

■ストーリー
春になれば黄色いランドセルで学校へ。と夢見ていた知的年齢が6歳の父ヨングと、しっかりものの6歳の娘イェスンに突然の事件が影を落とす。ヨングは逮捕、収監。けれどもヨングが入れられた7番房の仲間たちが、イェスンを潜り込ませる大作戦を買って出たのだ。作戦は見事に成功。けれども二人の幸せな時間は長くは続かず・・・・。

■作品紹介
タイトル：７番房の奇跡（原題：7번방의 선물、英題：Miracle in Cell No.7）
出演：リュ・スンリョン、パク・シネ、カル・ソウォン、チョン・ジニョン、オ・ダルス、パク・ウォンサン、キム・ジョンテ、チョン・マンシク、キム・ギチョン他
監督：イ・ファンギョン　
脚本：イ・ファンギョン/ユ・ヨンア/キム・ファンスン/キム・ヨンソク　
撮影監督：カン・スンギ
音楽：イ・ドンジュン　
上映時間：１２７分
配給：コムストック・グループ

2014年1月25日（土）よりシネスイッチ銀座、新宿武蔵野館他全国ロードショー！

韓流コーナー　⇒　　【韓流ｲﾍﾞﾝﾄﾚﾎﾟ】

◇映画『７番房の奇跡』公式サイト