コカ・コーラ、「ジョージア 頑」を発売、山田孝之出演TVCMを公開

2014年02月17日11時09分商品・CM

日本コカ・コーラは、缶コーヒー「ジョージア 頑(かたくな)」を2月17日から発売、山田孝之が出演するTVCM「ラーメン職人」篇を公開した。
同飲料は、コーヒー豆本来の味わいを出すために、通常の熱風式焙煎ではなく、生豆に直接炎があたる直火深煎りローストを採用。焙煎の中でも最も深煎りのイタリアンローストにすることで、コーヒー豆本来の強い苦みを引き出した。
また、しっかりとしたミルクの甘さを合わせることで、働く男たちを奮い立たせるガツンとくる旨みを実現した。
商品名は、商品の特長であり働く男たちにも必要とされる “芯の強さ”、“固い決心、決意”、“信念”といった「ブレない姿勢」、そして、毎日の生活の中で多くのストレスと必死で戦いながらも「“頑”張っている男たち」へのエールが込められている。

TVCMは、“頑な”なラーメン店の店主である山田孝之が、提供したラーメンをスマホで一生懸命写真に撮っている女性客に、「また、ブログか・・・。ラーメンは写真じゃ伝わんないよ」と物申し、弟子も「頑なっすね・・・」とあきれる。
しかし、休憩時間に、弟子が「あっ、これさっきの人のブログっすよ。うちのラーメン載ってますよ」と先程の女性客のブログを発見。店主は、そこに載せられたラーメンの写真を見てつい「あ、おいしそう・・・」と笑顔でひとこと漏らしてしまう。
頑ななだけでなくおちゃめな一面も見せる店主が、同飲料をゴクッと飲むところでストーリーは終わる。

撮影は、昨年12月上旬、東京都内のラーメン店で行われた。当日は、お店を完全貸し切りにして、「ラーメン頑」と書かれた看板やのれんなどの美術セットを追加し、CMの世界観を演出。16席のカウンター席だけという店内に撮影機材が次々と運び込まれ、スタッフによる本番のセッティングが進んでいく。
準備がすべて整ったところで、店主役で映画「土竜の唄 潜入捜査官REIJI」が公開されたばかりの山田孝之が登場。彼は、紺の半袖Tシャツ、ジーパン、白の長靴に、腰から下は白いエプロンを着け、首と頭に白いタオルを巻いている。
頑という店名のとおり、ブレない信念のあるキャラクターを演じる彼は、セットに入る前から役作りに入っていて、現場でも職人気質で男くさい独特のオーラを放つ。

ラーメンを食べる女性客に写真撮影を注意するシーンでは、セリフ違いの3パターンを収録。制作サイドが用意したセリフは、「ウチ、撮影禁止だよ。ラーメンは写真じゃ伝わんねーだろ」、「撮ってもいいけどよぉ、ラーメンは写真じゃ伝わらねーよ」、「またブログか。ラーメンは写真じゃ伝わんねーぞ」。
彼は、「撮影禁止~という台詞が、今回の頑のキャラクターが1番伝わる気がしますね」とコメント。今回のCMに対して、並々ならぬ思いを抱いている様子が、言葉の端々から伝わってくる。
彼は、その場の状況に最もふさわしい言い回しをとことん追求し、セッティングのちょっとした合間も惜しむように何度もセリフを口に出して練習。
声を掛ける直前、ラーメンにスマホをかざす女性の方にチラチラ視線を送る演技を入れたり、ラーメンから女性の顔へなめるように視線を上げながら注意したりするパターンなど、目線の動きだけで語るアドリブのお芝居も圧巻のひと言。
女性客は、そうしたあまりにも頑なでドスの利いた彼の物言いに、撮影中、思わず素で固まってしまう。実は、この女性客役はラーメン評論家としてテレビや雑誌、ネットなどで活躍中の本谷亜紀。
彼女は、過去に彼と似たようなラーメン店主から注意された経験があるらしく、撮影後、「その時のことを思い出しました(笑)」と語ると、何とも言えない和やかな空気が流れた。

弟子が持ってきたスマホで写真を見た店主が思わず表情を崩すシーン。ここは、今までムスッとした表情ばかりだった店主が思わず笑顔になってしまうCM最大の山場。彼は、本番直前、すっかり固まった顔の筋肉を緩めるべく、何度も口角を上げ下げし左右の頬を平手でペシペシ叩く。
そのかいあって、本番では頑なだった表情がガラリと一変し、憎めない笑顔とともに、「あっ、うまそう」、「ウチ、載ってんじゃん」、「いいブログだねぇ」などというセリフが次々と飛び出す。
今までの雰囲気とのギャップの大きさに、見守るスタッフからも笑みがこぼれ、そのお芝居のあまりの面白さに、監督も「カット」を掛けながら思わず吹き出してしまうほどだった。

日本コカ・コーラ「ジョージア」TVCM