【訃報】「ザ・ガードマン」「赤い」シリーズとは一味違う宇津井健さんが観られる「被取締役新入社員」で故人を偲ぶ。
「ザ・ガードマン」や「赤いシリーズ」、「ごくせん」に「渡る世間は鬼ばかり」など老若男女、ドラマ好きなら一度は見たことがある作品すべてに出演した俳優・宇津井健が、今月14日に82歳で亡くなった…大ヒット作品は配信各局で視聴できるが、2008年に故人が出演した、いつもの毅然とした“理想のお父さん”像とは違うドラマ「被取締役新入社員」(TBS)がHuluで配信されている。チャーミングな演技の宇津井さんを目に焼き付けたい。
生涯、現役だったトップ俳優の才能が目覚めたのはまだ大学在学中であった1952年、俳優座養成所に第4期生として入団したことから始まる。翌年に早くも「思春の泉」の主役に抜擢され、銀幕デビューを果たした。その後は新東宝を経て大映に入社、大映テレビドラマの大黒柱として活躍していくこととなる。1965年には「ザ・ガードマン」が放送開始。自身の代名詞となるドラマが誕生。1974年からの「赤い」シリーズでは“理想の父親”としてのイメージも定着した。その後、2002年から開始した仲間由紀恵主演の「ごくせん」シリーズでも主人公の祖父を演じ、こちらでは優しく、時に厳しい“理想のおじいちゃん”像を作り上げてくれた。
いくつになってもその年に見合った役を見事に、素敵に演じてくれた。そんな宇津井が出演した2008年のドラマ「被取締役新入社員」の主演は森山未來。宇津井は森山演じる主人公が入社する超一流広告代理店の社長役。本作の社長役は、前述したドラマで演じた役とはちょっぴり違う、しかし憎めない社長を演じきっている。名優の演技が光る、心が温まるドラマ「被取締役新入社員」は、Huluで視聴できる。Huluで今すぐ視聴!今なら無料視聴実施中!
■「被取締役新入社員」あらすじ
鈴木信男(森山未來)は幼い頃からいじめを受け、何をやっても失敗ばかり。そんな信男が14度目の就職活動で、大失敗をしたにも関わらず超一流の広告代理店・大曲エージェンシーに、なぜか採用される。
社長(宇津井健)は入社した信男を役員待遇の“被取締役”に抜擢したいというのだ。この被取締役、他の社員の軽蔑や罵詈雑言を一身に浴びて、社内のストレスのはけ口となり、他の社員のストレスのやり場を集中させて結束させるというのだ。これは社長と信男、二人だけの秘密。最高の“ダメ人間”である信男の「ひとりいじめられっこ政策」は社長の思惑通り業績の急伸に繋がり、成功を収めたように思えた。ところが、ある夜の接待で信男が持ち出した宴会芸がきっかけで“ダメ人間”である信男はすべてがうまくいくようになってしまい…。
宇津井健さんが出演しているドラマや映画はGyaO!ストアでもたくさん配信している。
出演作の一覧はコチラで確認できる。⇒GyaO!ストア「宇津井健」検索一覧画面
誰もが愛した名優・宇津井健さんのご冥福を祈り、故人が遺してくれたたくさんの作品で偲びたい。