最終章へ!「馬医」第46話あらすじと見どころ:チニョン、決意の告白!大妃の嫌った賤民とは?

2015年08月14日09時00分ドラマ
(C)2012-13 MBC

クァンヒョンと入れ替わった自らの出自を知ったチニョンが、クァンヒョンの真の身分回復と大妃の命を救うために告白!果たしてクァンヒョンが両班の血筋と知った大妃はクァンヒョンの外科手術を受けるのか?ドラマは最終章に入り、いよいよ最高緒クライマックスへ突入!「馬医」第46話の詳しいあらすじと見どころを紹介、予告動画はYoutubeにて視聴できる。
(以下、NHKBSプレミアムにて2013.07.07~2014.6.29放送時に紹介したものです)



【「馬医」を2倍楽しむ】では、各話のあらすじ(ネタバレあり、なし)や見どころ、時代背景、実在人物とキャスト紹介、豆知識などドラマをもっと楽しむための情報を紹介している。

■第46話「父への想(おも)い」
意を決したチニョンは、仁宣大妃の元へ向かい、自分とクァンヒョンが入れ替わって育ったこと、賤しい身分と蔑視していたペク・クァンヒョンこそが大妃の家門と縁の深いカン家の跡取りであるという真実を涙ながらに明かす。衝撃の事実に大妃とスッキ姫たちは驚き、王もチニョンからの告白文を読む。

なおも逃げ延びようとするイ・ミョンファンは、ソンハから、「ミョンファンがチニョンを利用しようとしていることを察したために、自ら真実を明かしてしまった」と聞き、衝撃を受ける。慌てて申し開きをしようとするミョンファンに、大妃は真実を隠していたことを責め立て、自分が受けていた治療に問題があるという告発も事実かと問うが、その最中に倒れてしまう。クァンヒョンはすぐに大妃の治療に取りかかるが、病状は予想以上に深刻。病の根が深すぎてさすがのクァンヒョンも手術に踏み切れない。これまでの一の字に切除する手術法ではとても病巣は取り除けないと診たて、十の字に切除することを思いつくが、これが正しい施術法なのか自信が持てない。

そんな折、いち早く観念したヒョンウクがサアムに託した『治腫指南書』を受け取ったクァンヒョクは、そこに自分が考えていた施術法を裏告げる記述を見つけ、確信を持って大妃の手術に望む。手術は成功したが、弱り切った大妃の体は持ちこたえることができず、呼吸停止!クァンヒョンは、心臓にショックを与える蘇生法で見事大妃の命を甦らせる。

そんな中、大妃に使っていた劇薬も発覚し、とうとう打つ術がなくなったミョンファンは、最後の手段として、自分を見捨てた左議政チョン・ソジュンの収支帳簿で生き延びる道を探ろうとするが、チニョンが現れ、すでに王がすべてを知りもはや極刑は逃れられないと聞く。しかし父代わりとしてかわいがってくれたミョンファンを見殺しにはできないと、チニョンは養父の逃走に手を貸す。チニョンの言葉に涙を流し、カン武官とともに逃走するミョンファンだったが、ソンジョの配下のものに命を狙われ、ミョンファンを救うためにカン武官が命を落とす。カン武官に詫びながら逃げ延びるミョンファンは、亡き恩師コ・ジュマンのかつての言葉を思い出し、やっと己の罪の深さを認める。

馬医出身のクァンヒョンを徹底的医さげすんでいた大妃が、チニョンの告白を聞いてどんな表情をするのかお見逃しなく。ここまで大騒ぎする身分制度はどんなものだったのか?下の豆知識で説明している。かつての恩師サアム道人にそっけない言葉で『治腫指南書』を手渡すヒョンウクだが、表情は晴れ晴れとしている。出番は少なかったが、俳優ユン・ジノの演技が光る。今回も強烈な手術シーンに要注意!心臓の悪い人はご用心。どんな蘇生法を採るのか?クァンヒョンに簪を渡したのは大妃付きのナム尚宮。演じたのはチェ・イェジン。「薯童謠-ソドンヨ-」「イ・サン」「トンイ」などでも尚宮(侍女)を演じている楚々とした、イ・ビョンフン監督作品に欠かせない尚宮女優だ。また、悪役ながらも最後までミョンファンに仕えたカン武官の男気には心を打たれる。すべての起因となった昭顕世子(ソヒョンセジャ)についてはこちらで詳しく解説。

■豆知識:朝鮮時代の身分制度って?
どこの国でもかつては厳しい身分制度があったが、朝鮮時代の身分制度は基本的には前王朝の高麗時代とほぼ同じで、最上位に両班、次に中人、常民、賎民と続く。奴婢と呼ばれるのは最下層の賤民のことで、“奴”は男、“婢”は女の賤民を指す。手柄や懲罰によりこの入れ替えは頻繁にあった。詳しくは朝鮮王朝豆知識◆身分制度を参照。
「馬医」の舞台は朝鮮王朝の中期。ドラマの年表で確認してみよう。同じ時代を描いたドラマに大ヒットドラマ「太陽を抱く月」がある。他にも「イルジメ」「推奴~チュノ~」などオレンジ色のドラマが多い。オレンジで色分けしたドラマは義賊・捕物ジャンルで、主人公やメインキャストが身分制度に苦しむ姿を描いている。この朝鮮王朝中期は、財政も疲弊し国民の半分以上が賎民に転落した、生きるのに厳しい闇の時代だった。
詳しくは、ドラマ【「推奴~チュノ~」を2倍楽しむ】で紹介しているので気になる方はチェックをどうぞ。

■キャスト
ペク・クァンヒョン役:チョ・スンウ
チニョン役:イ・ヨウォン
ソンハ役:イ・サンウ
イ・ミョンファン役:ソン・チャンミン
チャン・インジュ役:ユソン
コ・ジュマン役:イ・スンジェ
ヒョンジョン王役:ハン・サジン
スッキ王女役:キム・ソウン
ウンソ役:チョ・ボア
 ほか

kandoratop 【作品詳細】 【「馬医」を2倍楽しむ】

NHK「馬医」番組公式サイト
YouTubeポニーキャニオン「馬医」予告動画
 2014.09.27~2015.09.12  08:30-09:30 再放送(BSP)
 2013.07.07~2014.6.29 21:00-22:00(BSP)