真藤常務もお言葉を返した最終回14.8%で夏1位!「花咲舞が黙ってない」最終回見逃した方のためにあらすじと配信情報

2015年09月17日12時14分ドラマ
(C)日本テレビ

夏枯れといわれた夏クールドラマの中で唯一全話2桁以上をキープした杏主演「花咲舞が黙ってない」シーズン2が、9月16日(水)視聴率14.8%で有終の美を飾った!最終回は、大手建設会社倒産をきっかけに東京第一銀行を揺るがす前代未聞の不祥事を臨店班の舞(杏)と相馬(上川隆也)がみごと解決した!見逃した方のために最終回の詳しいあらすじを紹介、Huluで全話見逃し配信をしている。
また、本作のDVD-BOX、Blu-rayBOXの発売が2016年2月24日(水)に決定した。

本作は、直木賞作家・池井戸潤「不祥事」を原作としたドラマで、主人公の花咲舞が、腐った東京第一銀行の体質を変えるという信念の下、臨店班の上司である相馬健(上川隆也)と共に各支店で起きた問題を解決する一話完結のドラマ。
2014年4月に同枠で放送され、全話平均16.0%、初回17.2%、最高18.3%(最終回)を記録したヒット作の第2弾。今作も、前作には及ばなかったものの、初回視聴率14.7%と好スタート。第2話以降は14.7%、12.9%、14.7%、14.1%、13.6%、14.3%、15.6%、14.2%、15.0%、15.1%と推移し、最終話は14.8%を記録。今クール民放ドラマ視聴率1位の座を確実とした。(ともにビデオリサーチ調べ、関東地区)

最終回は、これまで敵対してきたものの、舞とは違う形ながらも、強い信念と深い銀行愛を見せてきた真藤常務(生瀬勝久)の名誉を守り、腐った銀行の体質が変わるきっかけを作った。

■第11話(最終回)あらすじ
暇を持て余す舞(杏)のために、相馬(上川)まで頭取の妻の個展を手伝わされることに。真藤常務夫人(大島さとこ)が舞に近づき、「夫から花咲という女子行員に一喝されたとまんざらでもない顔で話していた」と聞かされた。
そんなある日、大手建設会社・蔵中建設が倒産。融資をしている東京第一銀行にも大きな損失が予想された。そんな中、舞と相馬は、堂島専務(石橋凌)に呼び出され、蔵中建設の社員からの告発の極秘調査を命じられた。告発は、「社長には数十億円の裏金があり、一億円が東京第一銀行に賄賂として流れている」というもので、その人物に舞たちが接触。賄賂を受け取ったのが真藤常務と分かり衝撃を受けた。信じたくないが、賄賂の振込先が他行の白水銀行だけにそれ以上の調査ができない。二人は社員の手引きで社長の隠し金庫に潜入し、そこで、真藤の記名のある振込依頼書の控をみつけた。これで真藤の不正が実証されてしまった。なおも信じられない舞は、単身真藤の元へ向い、振り込み依頼書をつきつけた。真藤はこれを認めたが、舞には真藤が誰かを庇っているようにしか見えなかった。

その後、相馬と舞は、真藤を信じる2人の人物の情報から賄賂の裏に格された真実を暴き出した。

1人は真藤の秘書の児玉(甲本雅裕)。賄賂を受け取った当時、融資部長だった真藤はずさんな経営をしている蔵中建設への融資を認めていなかった。とこが、上からの圧力があったらしく突然融資を認めた。どうやら一億円はそのことに対する賄賂のようだ。さらに児玉は、共に莫大な被害を被った白水銀行に情報共有を掛け合い、真藤常務の個人口座の情報をもらってきた。そして、相馬たちに真藤常務は利用されただけだと訴えた。
もう1人は真藤夫人。舞を訪ねてきた夫人は、銀行より夫の名誉が大事と、夫のここ数年の過去の手帳を舞に渡して真実の追及を頼んだ。なぜ自分に?と問う舞に、「花咲はきれいごとばかりで青臭いが、古臭い常識に凝り固まった銀行を変えることができるのは、無鉄砲な花咲のような人間かもしれない」というかつて夫が話した言葉を伝えた。

相馬と舞は動き出した。まず、白水銀行の“真藤口座”の取引履歴から賄賂を受け取った当日に一億円が引き出されていることを確認。次に“真藤手帳”より賄賂を受け取った当日欄のメモから黒幕が芹沢龍一頭取だと確信。そこで当日の公用車運行記録を調べ、当時芹沢の秘書だった荒木室長の行動をチェック。荒木は、白水銀行→藤山貴金属→塗装会社と移動していた。
この一連の行動からついに賄賂事件のからくりが解けた。そのからくりとは…芹沢から命を受けた荒木は、藤山貴金属に1億円相当の純金でできた銀行のマスコット“ダイチくん”を作らせた。当日、現金を支払い純金ダイチくんをカモフラージュするために、塗装会社で色つけを頼んだのだ。

頭取以下、全役員が顔を並べた臨時役員会で、相馬は、真藤が一億円の賄賂を受けとった事実を証言した。全員が真藤の責任を追及する中、舞は黙っていなかった!賄賂事件の真相を暴露し、芹沢頭取の罪を言明した。堂島専務(石橋凌)の証拠はあるのか?という質問に、児玉がダイチくんを持ってきて、舞がその頭を10円玉で削ってみせた。そこに見えたのは純金だった。さらに相馬が、荒木のサインのある藤山貴金属の納品控えと塗装会社の注文書を見せた。すべての物証が揃った。なおも真藤に罪を着せようとする芹沢に、ついに真藤が「こんな腐った銀行はつぶれるべきです!」とお言葉を返した。真藤は、改めて芹沢頭取の不正を証言し、自らもそれに加担したことを告白。堂島専務はその場で頭取解任を要求し、全役員がこれに賛同した。

蔵中建設の倒産と共に東京第一銀行頭取の賄賂受け取りという衝撃の事実はマスコミで大きく取り上げられた。窮地に立たされた銀行の新頭取には堂島専務が就いた。事件を公にしなかったことで真藤は子会社に出向となった。
堂島は、全行員が見守る中会見を開き、「東京第一銀行は間違っていた。銀行の中でしか通用しない悪習は正さなければならない。それができない腐った銀行はつぶれてしまえばいい!それを教えてくれたのは一人の女子行員だ」と語り、新たなスタートのために力を貸してほしいと頭を下げた。
一方、銀行を後にする真藤の前に臨店の二人が現れた。「真藤常務が戻って来るまで自分のやり方で頑張る」という舞に、「すぐに帰って来る」と吹っ切れた笑顔で真藤は返した。

「池井戸潤の原作ドラマ化に外れ無し!」と言われているが、「花咲舞」シリーズは、池井戸作品に必ず登場する“白水銀行”や銀行用語を多用しながらも、同じ銀行を舞台にしたTBS「半沢直樹」とは、大きく違う日テレらしい小ネタを随所に挟んで感動と笑いをくれた。
次のシーズンを考慮してだろうが、少々後味の悪かった「半沢」の主人公出向命令の結末に対して、「花咲」の結末はすっきりしていた。シリアスな最終回、ダイチくんネタにも笑わせてくれた。不自然な頭取室に居並ぶダイチくん。蔵中社員との待ち合わせの目印にもダイチくん団扇。違和感を覚えさせたダイチくんが真相解明のカギを握っていたとは…。
そういえば、かつて舞は取材を受けて広報誌の誌面をドでかく飾る筈だったが、ダイチくん紹介のために片隅に追いやられたことがあった。そんなところにも布石を置いていたとは…。視聴者は制作サイドにしてやられたが、舞は最終回で純金ダイチくんの頭に10円ハゲを作ることで仕返しができたようだ。

10月からの日テレ「水10枠」では、天海祐希と沢村一樹で「偽装の夫婦」を放送する。⇒【2015年秋ドラマ一覧】

 【2015年夏ドラマ】 【「花咲舞が黙ってない」シーズン2紹介と各話あらすじ】

日本テレビ「花咲舞が黙ってない」番組公式サイト