西鶴浮世草子の妄想劇に玉木宏&波瑠登場?NHK朝ドラ「あさが来た」第4週見逃し配信と詳細あらすじ

2015年10月24日13時29分ドラマ
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実家の父・忠興(升毅)から嫁いだ先のお家のために尽くすよう言われたあさ(波瑠)とはつ(宮﨑あおい)…前週は幕末から明治へと激動の時代に、世の中の動きを敏感に察知したあさ率いる加野屋と、鬼姑のために井の中の蛙となってしまったはつの山王寺屋の対比を丁寧に描いていた!見逃した方のためにNHK連続テレビ小説「あさが来た」の第4週「若奥さんの底力」(10/19-24)の詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。

相変わらず新次郎(玉木宏)が粋だ。あさを「サンマやカツオと同じで泳ぎ続けないと死んでしまう」と言い、借金取り立てから帰ったあさを「金よりあさの体が心配」と店の者たちがいる前で堂々と胸キュンのセリフを吐いて男っぷりを上げた。そうかと思えば、民衆の怒りの矢面にあさを立たせる不甲斐ないところも見せ、視聴者の母性本能もくすぐった。そして、新次郎があさに、井原西鶴作の浮世草子「日本永代蔵」を紹介するシーンには爆笑させられた。この本には「金持ちはいかにして金持ちになったか、町民の生活の心得」を飾らずに描かれており、なんと波瑠と玉木宏が再現ビデオよろしく妄想劇に登場したのだ。

第4週は、あさとはつを見て改めて“情報”の大切さも思い知らされた。他にも、玉木とディーン・フジオカのイケメン対面や、奈良の豪商玉利家の当主役で登場した俳優・鶴瓶と波瑠の対面シーンも興味深かった。

■第4週「若奥さんの底力」詳細あらすじ
加野屋で一目置かれるようになったあさは、姉はつからの元気だという手紙も受け取り、気がかりは店の蔵の中。新次郎と忍び込んだ蔵には、大名への貸し証文だけで空っぽ状態。大番頭は、この証文こそが「大手の両替屋の証」というが、あさは納得できない。義父・正吉に借金の取り立てに行かせてほしいと頼むが、「相互信用にひびが入る」と許可がもらえない。だがあさの手帳を見た正吉は、あさが闇雲に言い出したのではないことを知り、宇名山藩への取り立てを許可。さっそく行動開始するが、門前払い。めげずに日参し、得意の相撲で門番を押しのけたり、とうとう座り込みまで。何とか招き入れられるが通されたのは男衆が寝泊まりする加子部屋。お付きの亀助の心配をよそに、あさは平然と仮眠。これには勘定方も音を上げ少額ながら借金返済に応じてくれた。あさは朝ごはんまでご馳走になって笑顔で帰ってきた。

一方、はつは相変わらず義母・菊の目が厳しく家から出してもらえず、世の中のことが分からない。あさへの手紙も強要されて書かされたものだった。ふゆは、おつかい途中に偶然あさと会って手紙を託されたが、菊の妨害に遭い手紙を井戸の中へ落としてしまった。

1868年、徳川敗戦。薩摩藩と長州藩が中心になった新政府が激動の幕を開けた。新政府に呼び出された正吉は、軍資金10万両の用立てを命じられ腰を抜かして寝込んでしまった。あさの才覚を見込んだ正吉は嫁の意見を聞いた。あさは、商人が軍資金の面倒を見ることに納得いかないと言いながらも、「日本は今新しい朝を迎えようとしている。ようよう考えて進んだ道には新しい朝が来る」と答え、新政府側につくことを提案。正吉はあさの考えに乗ってみようと決心した。

この達しは山王寺屋にもだされ、惣兵衛も新政府側につくべきと言うが、母・菊が承知しない。ついにはこの山王寺屋をおちぶれさせたのが惣兵衛だと言い出す始末。元番頭で入り婿した父・栄達には何の発言権もない。

あさが来た次に新政府は、全国統一通貨を作ることにし、大坂で使われていた銀貨を使えなくする通達を出した。1868年5月。大坂の両替屋に銀目手形を手に大勢の人々が押し掛けた。民衆の激しい怒りにみんなが逃げ腰になる中、新次郎に推されてあさが対応。激高する人々に「加野屋は大坂一の両替屋。嘘つき呼ばわりされたら立つ瀬がない!」とぶち上げたものの、乳飲み子を抱えた母親の訴えに、有り金はたいてでも困っている人たちの要望に応えてやりたいと考えた。番頭たちが大反対する中、正吉は「あさの言う通りしろ!」と一喝。あさは、一人一人の事情を丁寧に聞き取りほとんどの払い戻しに応じた。責任を感じたあさは、加野屋がかつて金を貸してやったという奈良の豪商・玉利家への借金の申し込みを名乗り出た。
そんな頼もしい嫁を見て正吉は、かつて新次郎の「あさちゃん好きや」の一言で、嫁があさに代わった顛末の礼を改めて新次郎に言い、あさを「金の卵」と呼んだ。そして「卵は誰かが温めてやらないと孵らない。あさを温めて助けてやるのが新次郎の役目だ。加野屋を潰したくない」と続けた。襖の向こうで正吉の言葉を聞いたあさは、加野屋のために出来ることをするという思いを一層強くした。

はつもまた、お家のために何かしたいと申し出るが、菊は聞く耳持たず、ふゆにまでひまを出してしまった。声を上げて泣くはつは、あさからの手紙を取ろうとして井戸の中に落ちてしまった。手紙には“へのへのもへじ”の顔に、「わろてね」と相変わらずの下手文字。「おほらし」と言いながらも大坂に来て初めて声を出して笑ったはつ。知らせを聞いた惣兵衛が井戸の中へ助けに入り、はつを強く抱きしめた。

あさがきた1868年9月、時代が明治へと変わった。あさは奈良の玉利家へ借金の申し込みに。あさはここでも門前払い。それでも粘るあさが通されたのは厩。猿回しの猿に見惚れたあさは、埃だらけの厩の掃除まで買って出て居座った。これに興味を示した当主があさと面会。だが、商売に人情は禁物と「返済の目途はあるのか?」と当主。「今日本に新しい朝が来る。新しい商いも出てくる。加野屋は両替屋だけでなく新商売で儲ける」と強気発言のあさ。新商売の内容を尋ねる当主に「商人は商いの手の内は見せない」ときっぱり断った。当主はあさの心意気にほれ込み「日本一の女商人になる」と手放しであさを褒めた。「恩を忘れるな」という当主に「昔加野屋が金を貸したこと、厩で待たされたことと一緒に今回の厚情を忘れない」とやり返したあさ。当主は「また一本取られた!」と大声で笑って、無利息での借金に応じてくれた。

その頃、菊に命じられたはつと惣兵衛は京都の今井家に借金を頼みに行っていた。娘の窮状を知りながらも忠興は、「返す当てはあるのか?」と問い、答えることのできない惣兵衛に「金は貸せない」と断った。はつは、断ってくれたことに礼を言い、「それが自分と惣兵衛の本心で誇りだ」と、実家を後にした。
帰路、はつ夫婦はあさと偶然再会。心配するあさに「どんなことがあってもお互いお家を守ろうな」の言葉を残して夫婦は立ち去った。
二人になって「山王寺屋に嫁いで後悔しているのだろう」と、はつに話しかけた惣兵衛は、はつの本当の許嫁が新次郎だったことを教えた。

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■キャスト
ヒロイン・あさ 役:波瑠
あさの許嫁・新次郎 役:玉木宏
あさの母・今井梨江 役:寺島しのぶ
あさの父、京都の豪商・今井家の当主・今井忠興 役:升毅
新次郎の父、両替屋「加野屋」の当主・白岡正吉 役:近藤正臣
あさの姉・今井はつ 役:宮﨑あおい

■スタッフ
原案:古川智映子「小説 土佐堀川」
脚本:大森美香
音楽:林 ゆうき
演出:西谷真一、新田真三、佐々木善春
プロデューサー:福岡利武、熊野律時
制作統括:佐野元彦

■放送予定
平成27年9月28日(月)~平成28年4月2日(土) <全156回>

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