寂しん坊のはつと新次郎…愛しい女はファースト・ペンギン?NHK朝ドラ「あさが来た」第9週見逃し配信と詳細あらすじ

2015年11月28日13時40分ドラマ
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第9週は、あさ(波留)と新次郎(玉木宏)、はつ(宮﨑あおい)と惣兵衛(柄本佑)の2組の夫婦の仲睦まじい様子がしっかり描かれる中、あさは炭坑の量産と炭坑夫たちの生活改善のために動きだし、はつは惣兵衛と共に再出発の夢のために動き出した!見逃した方のためにNHK連続テレビ小説「あさが来た」の第9週「炭坑の光」(11/23-28)の詳しいあらすじを紹介、NHKオンデマンドおよびGYAO!ストアで見逃し配信もしている。

あさが来たはつが、母・梨江からの山王寺屋の再出発のための後押しをなかなか言い出せなかった理由は、梨江の好意を「施し」と受け取って惣兵衛が気分を害すると思ったのだろう。そんなはつの心配は稀有に終わったが、菊の反応は視聴者の想像通り。山王寺屋の再興を夢見て大阪を離れるのを猛反対。
それでも、孫の藍之助も可愛がり、加野屋のよのともお互いに息子や嫁の愚痴を言い合うほど気安く話し合えるようになってきている。
菊役の萬田久子の迫力が相変わらずスゴイ。「マッサン」の鬼姑役の泉ピン子のように視聴者を震えがらせるほどの恐ろしさはないが、気品の中のキツイ性格は、惣兵衛でなくとも「いい加減にしてくれ!」と悲鳴を上げたくなる。
あさが来た萬田久子(57歳)は大阪市の出身の女優。身長167cmの見事なスタイルでミス・ユニバース日本代表として1978年には世界大会に出場している。完璧な大阪弁を操り、薄汚れた着物をまとっていても気品と美しさがあふれるのも納得だ。

第9週では、新次郎(玉木宏)の三味線やよの(風吹ジュン)の折り紙など古き良き日本の文化や、五代(ディーン・フジオカ)のやたら発音のいい「ファースト・ペングィン=ペンギン(First Penguin)」の興味深い話もあった。
特に玉木の三味線を弾く粋な姿は女性だけでなく男性からも多く支持を取り付けているようで、ネットには賞賛の声が散見できる。ちなみに、よのが折った連鶴の折かたはYouTubeで動画で紹介している⇒連鶴(妹背山)折り方
ファースト・ペンギんについてはあらすじの中でご紹介。

あさ■第9週「炭坑の光」詳細あらすじ
相変わらず大阪と九州の炭坑を行ったり来たりのあさ。強がる新次郎だが、父・正吉があさを加野屋の働き手と認めた時から、新次郎の子供は諦めていたと知りショックをうけた。

新次郎の三味線の会までには帰ると言残して炭坑に向かったあさは、亀助から納屋頭・サトシの組だけ採掘量が少なく、ピンハネもしているらしいという気になる報告を受けた。
あさは、坑夫たちに夢を持って働いてもらうために、採炭量を競い合わせる“褒賞制度”と採掘用具や日常生活まで納屋頭を通さず加野屋が“直接貸与・販売”する制度を思いつく。親分・治郎作たちは驚くが、治郎作の妻・カズは素晴らしい制度と感心。だが、「“夢”は将来を思う余裕のある人間のもの。自分たちに夢や希望はまぶしすぎる」といい、治郎作も「納屋頭たちは納得しないはず」と、可能性の低いことを示唆。だが、サトシについては、「ピンハネしているが出来の悪い納屋頭ではない」と評した。
それでも坑夫たちを集めて、この制度が「働く者平等に日々の生活を豊かにする」と力説するあさだったが、サトシが「“平等”の言葉に騙されるな。新制度は富める者に都合のいい理想」と、坑夫たちに凄んで邪魔した。

あさ炭坑の様子は亀助の手紙で加野屋にも知らされ、新次郎の寂しさは募るばかり。三味線の師匠・美和にも見抜かれてしまった。そんな新次郎は巷で「ひげの奥さんの尻に敷かれている」と噂されており、弟の榮三郎はこれに憤慨しながらも、兄・新次郎の顔の広さに驚いていた。
恋女房を焦がれる新次郎は、とうとう「びっくりぽん」というはつの言葉にまで反応。はつも、意を決して母・梨江から譲り受けた和歌山の土地の件を惣兵衛に話し、共に再出発を約束したが、義母・菊の理解を得られないうえ再び惣兵衛がいなくなったことで寂しい思いをしていた。寂しん坊同志、優しい口ぶりでお互い愚痴を言い合い、結婚相手が隣にいる人だったら?という思いをよぎらせた。

一方、美和は、政府の要人・大久保利通に請われ久々に座敷に上がって三味線を披露。大久保は、今や鉱山王と呼ばれる友・五代を招いて、「日本の大蔵卿(大蔵大臣)になってくれ」と頼むが、五代にはまったくその気がない。大久保は、五代が大阪から離れないのは“おなご”のせいとばらし、どんな優美な女性かと興味を示す美和に、「その女性はファースト・ペンギン」と答えた。

その頃あさは率先して働き、坑夫たちと同じ生活をしながら納屋頭一人一人と根気強く話し合っていた。最初にあさに心を開いてくれたのは、かつて絵描きになる夢があったと明かした納屋頭・福太郎。その後、次々と納屋頭たちが新制度に賛成し、残るはサトシだけとなった。
カズは頑張りすぎるあさを心配。親分・治郎作も自分のことをそっちのけのあさを“バカ”呼ばわりし、「働くのが好きじゃなかった坑夫も一生懸命働くようになった。あさの気持ちはみんなに伝わっている」と口下手ながらもあさに伝え、坑夫たちも「あねごおおきに」と口々に感謝の言葉を告げた。感激して大泣きする亀助だったが、サトシの話すアクセントや加野屋のことをよく知っていることから「サトシが大阪にいたのでは」と、考えた。
あsaカズの勧めでひと眠りしたあさが目覚めたとき、目の前に五代がいた。女の身で事業に突き進むことに一抹の不安を抱えるあさを「ファースト・ペンギン」と呼び、「ペンギンは飛べない鳥だが、海の中を素早く泳げる。海の中は危険がいっぱい。そんなとき一番最初に海に飛び込む勇気あるペンギンがファースト・ペンギン。誰かがこの役をしないとペンギンは飢え死にする」と教えた。そして、つぶれると思っていた加野屋を救ったのはあさだ。「“胸張って堂々と”海に飛び込めばいい」と、母・梨江と同じ言葉を告げて立ち去った。
このことばに勇気をもらったあさは、サトシに新制度の再考頼んだ。返事の代わりに「新次郎さんは元気ですか?」というサトシの言葉を気にしながらもあさは大阪に戻った。

asa大阪に帰ったあさは、みんなへの挨拶もそこそこに新次郎の元へ。正吉の気遣いで二人になったあさは、くどくどと謝り、新次郎はそんなあさの口をつまんで黙らせ、そっと抱き寄せた。そしてその夜は、正吉から許可をもらった三味線をあさ1人だけのために弾いてやった。

一方、惣兵衛もみかん一つをお土産にはつのもとに帰ってきた。

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■キャスト( )は原作役名⇒相関図(NHK)
今井あさ役(浅子):波瑠/鈴木梨央
姉・はつ(春):宮﨑あおい/守殿愛生
白岡新次郎(広岡新五郎)役:玉木宏
眉山惣兵衛(大眉五兵衛)役:柄本佑
五大友厚(五大友厚)役:ディーン・フジオカ
うめ役:友近
ふゆ役:清原果耶

■スタッフ
原案:古川智映子「小説 土佐堀川」
脚本:大森美香
音楽:林 ゆうき
演出:西谷真一、新田真三、佐々木善春
プロデューサー:福岡利武、熊野律時
制作統括:佐野元彦

■放送予定
平成27年9月28日(月)~平成28年4月2日(土) <全156回>

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