絵の中にいても描かれない者とは?「秘密の扉」第12話<親政再開と均役法>あらすじと見どころ!予告動画

2018年11月17日10時20分ドラマ
(C)SBS

英祖とソンの胸温まるエピソードがたくさん描かれる第12話だが、この回が二人の間に決定的な亀裂を生みことにもなる!「秘密の扉」第12話のあらすじと見どころを紹介!DVD-BOXも好評発売中で、商品サイトに予告動画が公開されている。

「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」 の①~③を呼んでおくことをお勧めします。

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■キャスト
英祖役:ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン(思悼世子)役:イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役:キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役:パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役:キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役:チェ・ウォニョン【声・中村章吾】

■第12話の前に
▼キム・テクは英祖に「新たな後継者選びをするべき」と圧迫したが、英祖は「お前の顔などみとうない!」と声を荒げて激怒した。
▼キム・テク罷免の声が高まる中、ソンはこの声を退けキム・テク擁護に回った。だがこれこそが「“竹波”が英祖かどうか、連判状に関わっていたかどうかを試す」ソンの作戦だった。そんなソンの狙いに気づかないシン・チウンら少論派は、ソンを君主の資格がない騒ぎ立て座り込みの直訴。ソンは仕方なしにというポーズで、キム・テク罷免の是非を英祖に相談した。その結局、英祖は、キム・テクを領議政(総理大臣)の座から降ろし、名誉職の領中枢府事に任命した。テクは、ソンに負けを認め、必ず借りを返すと言った。

■第12話「親政再開と均役法」
矢文が教えた“竹波”の正体は、「絵の中にいても描かれない者」…それは父であり王である英祖だった。悲壮な顔をしたソンは英祖の元へ。英祖はソンを連れて生母の淑嬪チェ氏の墓を訪れ、生母が下女だということで蔑まれたかつての話をした。そして、生き残るためには王になるしかなかったという英祖は、貧しい民のために均役法の完成まで自ら政務を執りたいと訴える。ソンは“竹波”の正体を知ったことを伏せ、英祖の補佐を快諾する。
重臣たちは代理聴政の中断をすんなりと受け入れたソンの意図が読めず、当惑する。世子妃ホン氏も急に英祖が親政を執ることを心配し、息子サンのためにも身を慎んでほしいと頼む。ジェゴンもまたソンの身を案じ、ソンは均役法の公布をするまで、父に時間をあげたいと苦しい胸中を明かす。(均役法について

一方、少論派のシン・チウンは旧知のソ・ギュンを訪ね、連判状の存在を民に知らせるべきだと、チョン・スギョム回顧録を渡す。回顧録を手にしたギュンはある決心をする。

英祖とソンは均役法の公布を目指し、まずは空席になった領議政の人選から始める。4人の候補の中から英祖推したのは…。

“竹波”のことは伏せているソンだが、連判状の一件をそのままにする気はなかった。キム・テクたち4人の重臣の罪を問うためにも連判状の原本を手に入れる必要があると、4人の中のひとりのミン・ペクサンの息子ウソプを出仕させることに。だが、ウソプはこれを断り、キム・テクはこの人事を利用して、ソンを見張るようにとウソプを説得。ウソプは護衛官・左翊衛としてソンの傍に仕えることになる。

キム・テクの画策はこれだけではなかった。両班や成均館の儒生たちを扇動して「両班と平民が同等な法案は認められない」と直訴させた。両班たちの説得にあたろうとする英祖だったが、「暴君」罵られ倒れる。私欲にまみれる両班をにらみつけるソンは、英祖を負ぶって戻る。
結局、全両班を敵に回しては国は立ちいかないと考えた英祖は、まず、民の税を半減にし、不足分は王室の出費を半分に抑え、王にも課税するなどの対策を講じる。

落ち込む英祖にソンは、将来王位に就いたときには“均”を統治理念に掲げると約束して王を慰める。すっかり頼もしくなったソンを抱きしめる英祖は、ソンが“竹波”の正体を知る日が来ることを恐れる。
これから父とどう接すればいいのかわからないソンも、フンボクの事件解明や竹波の正体をを調べたことに後悔の涙を流す。

■見どころ
英祖の母・淑嬪チェ氏はドラマ「トンイ」のヒロイン。母の墓前で英祖は我が子にどんな話をしたのか?ソンが心を打たれて、“竹波”の正体を知らないふりまでした理由がここにある。後半では、倒れた英祖を負ぶって戻る孝心も見せるソン。そんなソンが今回ラストで英祖に声を荒げる。いったい何があったのか?ジダムの父ソ・ギュンがキーマン。彼の動向に注目しよう。今回は、少論の過激派シン・チウンによってギュンの過去も明らかになる。
ところで、キム・テクは連判状をどこに隠すのか?こちらのチェックもお忘れなく。

■豆知識:絵の中にいても描かれない者
領議政の職を解かれたキム・テクは、手下を使って矢文で、世子に「竹波は図にあって図にない者、絵の中にいても描かれない者」だと教えた。これによってソンは、すぐに父王・英祖のことだとピンとくる。それはなぜか?
朝鮮実録王朝実際に、王の肖像画は儀軌(記録画)などにはまったく描かれていない。第7話のあらすじの「豆知識」で清渓川に再現されている正祖の記録画について紹介したが、これにも王のイスは描かれているが、正祖の姿は描かれていない。それだけ、王の存在は神聖だった。だから、ソンはすぐにピンときたのだ。
そんな神聖な朝鮮王朝の現存する王の肖像画は、初代の太祖(イ・ソンゲ)、英祖王、第25代王・哲宗だけ。ハングルを創った4代王・世宗の肖像画が10.000ウォン札に採用されているが、これは金基昶(1914年 - 2001年)が空想で描いたもの。もちろん、王になれなかったソン(思悼世子)の肖像画は残されていない。「朝鮮王朝実録」 【改訂版】
(朴永圭)には写真が掲載されている。

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※この記事は2016.04.21~05.25 月~金 14:59-15:59にBSフジ(全24話版)で放送したときに紹介したものをリライトしています。