父子が政敵になる時!ジダムからピンエへ…「秘密の扉」第14話<父を倒したい>あらすじと見どころ!予告動画

2018年12月01日09時10分ドラマ
(C)SBS

チョン・スギョムの回顧録出版をきっかけに、世子の排除と少論派の一掃を実現したキム・テク!朝廷は老論派が牛耳っていた…3年後、すっかり変わり果てたソンは、粛清されたホ・ギュンの娘ジダムと再会!韓国ドラマ「秘密の扉」第14話のあらすじと見どころを紹介!DVD-BOXも好評発売中で、商品サイトに予告動画が公開されている。

「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、※朝鮮時代劇が始めての方や、もっと詳しく知りたい方は【「秘密の扉」を2倍楽しむ】の「(2)時代背景」 の①~③を呼んでおくことをお勧めします。

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■キャスト
英祖役:ハン・ソッキュ【声・てらそままさき】
イ・ソン(思悼世子)役:イ・ジェフン【声・川田紳司】
ソ・ジダム役:キム・ユジョン【声・小松未可子】
恵慶宮ホン氏役:パク・ウンビン【声・合田絵利】
ナ・チョルチュ役:キム・ミンジョン【声・山本兼平】
チェ・ジェゴン役:チェ・ウォニョン【声・中村章吾】

■第14話の前に
▼ソンを幽閉した英祖はソンの側近チェ・ジェゴンを呼び出し、ソンを救いたければ、ソンを捨てろと。そして罪人を取り調べて調書を作る“問事郎”の任に就くよう命じた。ソンを救うために英祖の命令を受けるしかないジェゴンは、「世子のために犬死したくない」と偽りの言葉でソンと決別。ジェゴンの本心を知るソンは、ジェゴンも真実も守れなかったことを涙で詫びた。
▼ナ・チョルチュが自分を救うために仲間を集めて義禁府を襲撃しようとするだろうと考えたソ・ギュンは、牢のなかで「無謀な真似をするな」との手紙を書き、ジェゴンを通じてチョルチュに渡した。
▼英祖は、パク・ムンスを翻意させるため、ムンスには手を出さず、重臣たちへの拷問を見せ、英祖の血の粛清を非難するソ・ギュンを斬り捨てる様子を見せた。

■第14話「父を倒したい」
連判状の実物を見つけたソンは尋問場へ急いだ。残酷な殺りくを繰り返す英祖に、止めなければ連判状を民の前にさらすといって英祖の血の粛清を止めた。
その夜、英祖を呼び出したソンは、目の前でそれを燃やし、「あなたは私の政敵です」と言い放つ。戦でなく政治をしたい、というソンに、英祖は代理聴政を白紙化し、ソンのあらゆる権限を剥奪する。英祖は逆賊狩りに終止符を打ち、関連した少論の重臣たちの罪も問わないという決定を下すが、キム・テクは、すでに英祖は老論の君主だと言い、逆賊狩りを止めるわけにはいかないと。

一方、チョルチュとジダムは都を去るためにパク・ムンスに最後の別れを告げる。ムンスは2人の逃亡を助け、英祖に“竹波”と認めた手紙を送り…。

それから3年後、英祖34年(1758)。少論派を一掃した朝廷は、老論が牛耳っていた。そんな中、ジェゴンは都承旨(トスンジ)として英祖を補佐。ソンはキム・テクに接近し、政治の師匠と仰ぎたいと申し入れる。キム・テクの孫キム・ムンら老論派の子弟たちを引き連れて、妓楼に向かったソン。英祖の呼び出しも無視して遊興にふけっていた彼の前に、妓生となったジダムが現れるが…。

王の呼び出しを無視するソンに怒る英祖は断食を始める。英祖を見舞うソンは挑発的な態度で英祖を怒らせ、キム・テクはふてぶてしい態度で断食を止めるようにいう。2人が手を組んで自分を倒そうとしていることを確信した英祖。そんな英祖にジェゴンは、少論派を呼び戻して不偏不党の蕩平策を勧める。

そんな折、事件が起きる。清の国が通告もなしに使臣団を送ってきた。英祖は重臣たちを集め…。

■見どころ
英祖がもっとも辛かった時に勇気づけ、“竹波”の号を贈ってくれたパク・ムンス。今回前半はムンスの潔い最期に注目。この人物は実在の人物、朴文秀をモデルにしている。詳しくは世子の師・朴文秀(パク・ムンス)は正義の暗行御史でデキる政治家!で詳しく紹介。また、演じたのはイ・ウォンジョン。2007年の「銭の戦争」で注目を集め、翌年の「大王世宗」では優秀演技賞を受賞。その後も、「推奴-チュノ-」「奇皇后」「匂いを見る少女」「リメンバー~息子の戦争~」など現代・時代劇でコミカルな演技からシリアスな役柄まで引っ張りだこの実力派俳優だ。

3年後、髭を蓄え一回りたくましくなったソン役のイ・ジェフンが相変わらず美しい。ふてぶてしさの加わった大人の演技に注目し、キム・テクに近づいた狙いは?
すっかり大人になったジダムを演じるのは「剣と花」「ビッグマン」に出演したユン・ソヒ。妓楼でのソンとの再会シーンをお見逃しなく。

■豆知識:ピンエは実在した?
妓生となったジダムの源氏名はピンエ。かつてジダムがペンネーム“氷愛居士(ピンエゴサ)”と同じ。ジダムはドラマ架空の人物だが、ピンエ(빙애)という人物は実在している。粛宗の第2継妃・仁元王后に仕える針房内人パク・ピンエ(박빙애)だ。
恵慶宮(世子妃ホン氏)は、「閑中録」という自叙伝的回顧録を残しており、それによると、思悼世子(世子ソン)がピンエに目をつけ、仁元王后亡きあと自分の女とした。当時世子は次から次へと宮女に手を出したようだ。ソンにとっては義理とはいえ祖母の付き人に手を出したことになる。英祖は激怒したが、ソンはピンエをかくまって、結局1男1女をもうけた。正式な後宮にはなれずに、守則(スチク)という宮女どまりだったが、1899年、第26代王・高宗により貴人に追贈後、景嬪朴氏に追贈された。
「朝鮮王朝実録」の「英祖実録」には、精神に異常をきたした世子が宮女を殺害した事件を記してあるが、世子に殺害された宮女こそがこのピンエだ。
正史に残る悲しい“ピンエ事件”のヒロインを、ドラマではどう描くのかこの先がたのしみだ。
ちなみにピンエが産んだ息子は恩全君。「イ・サン」にも登場した王子だ。正祖1年(1777年)洪相範(ホン・サンボム)の謀反の際に担がれ、翌年、賜死されてしまった悲しい人生を送った。
思悼世子の祖母は、あの「トンイ」のヒロインにもなっている淑嬪崔氏で、祖母もまた針房内人だった(詳細はコチラ) 祖父・粛宗と孫・思悼世子…何やら因縁めいたものを感じる。
※参考:「朝鮮王朝実録」 【改訂版】

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※この記事は2016.04.21~05.25 月~金 14:59-15:59にBSフジ(全24話版)で放送したときに紹介したものをリライトしています。