「テバク」(原題)第18話:テギル精鋭武官・別武士に!延齢君って?あらすじ見どころ、予告動画

2016年07月15日22時42分ドラマ
©SBS

ドラマ序盤で視聴者のハートをがっちりつかんだペク・マングム(イ・ムンシク)が生きていた!一方、インジャを擁護する世子に怒りをぶつけた粛宗がこん睡状態に…今回は、テギルとヨニン君から愛されたタムソの決意が物語を大きく変えることに…明日7月16日(土)KNTV放送「テバク」第18話の詳しいあらすじとみどころ、ドラマ視聴に役立つ(豆知識)などをご紹介!予告や特報動画はKNTVスペシャルサイトで公開されている。

「あらすじ」を読んでから視聴されても楽しめるように配慮しておりますが、詳しいあらすじを知りたくない方は、「見どころ」と「豆知識」だけご覧になって、「あらすじ」は視聴後の確認用にどうぞ。
また、【「テバク」を2倍楽しむ】では、ドラマのあらすじと見どころ、キャストの魅力やインタビュー、豆知識などと一緒に、時代背景や年表などまとめて紹介している。

■キャスト相関図(番組公式サイト)
ペク・デギル役:チャン・グンソク
延礽君/21代王・英祖役:ヨ・ジング
李麟佐役:チョン・グァンリョル
19代王・粛宗役:チェ・ミンス
タムソ役:イム・ジヨン
ポクスン/淑嬪崔氏役:ユン・ジンソ
ペク・マングム役:イ・ムンシク
ナム トッケビ(ナムおばけ)役:イム・ヒョンシク
キム・チェゴン役:アン・ギルガン
世子/20代王・景宗役:ヒョヌ

テギル■第18話
母・淑嬪崔氏の葬儀を終えたテギルは喪服を脱いで外へ。通りで父ペク・マングムの気配を感じ笠の男を追うテギル。涙でなぜ死んだふりをしたかと問い詰めるが、マングムは今は話せない、と何も語ろうとしない。すべての悪縁を絶ってこのまま二人で静かに暮らそうというテギルに、「お前の命はお前のものじゃない」と意味深な言葉を残してマングムは立ち去る。

一方、イ・インジャの釈放を求める世子に怒った粛宗は、そのまま意識を失った。一命はとりとめたものの昏睡状態。ヨニン君は御医から、阿片を混ぜた香のためと聞く。実は、粛宗は2年前から胆石による痛みを抱えており、時には吐血もしていた。その痛みを緩和するために阿片を使っていたのだった。

帰宅したテギルはトッケビ爺さんに、マングムが生きていたことを報告。チェゴンから粛宗がこん睡状態にあることを聞き、すべてがインジャの仕業だと興奮を抑えきれない。

朝会では、インジャの処遇について老論と少論が激論を戦わせる。粛宗にも見捨てられ、ヨニン君さえも敵だと判断した世子は、インジャを無罪放免してしまう。世子はテギルに会い、彼が手にしている剣が父王から授かったものだと確認し、一層の孤独感にさいなまれる。そして、テギルが、ヨニン君と崔氏、父上にも似ていると寂しそうに告げ、インジャからテギルを官職に付けてほしいと、推薦があったことを話す。だが、インジャもまた手放しでは信じられないので、インジャの背後をテギルに暴いてほしい、とテギルを別武士に任命する。別武士は、かつて師チェゴンも任命された禁衛営の精鋭武官で、謀反のあった時に別武士だったチェゴンは粛宗の命を救った。

意識の戻った粛宗は、インジャを釈放した世子に激怒し、世子もついに父王に反発する。粛宗はチェゴンを呼び寄せ、すぐにインジャの首をとって来いと王命を下す。

その頃、逆賊鄭氏であるチョン・ヒリャンは、テギルに朝鮮を託していいのか、インジャが手を組むに足る人物かを見定めるために動き出す。

王命を受けたチェゴンがインジャを討つために乗り込む。ムミョンとファン・ジンギがインジャを守るが、チェゴンの凄腕には適わない。その頃、テギルもまたチャン・ギルサンという男と戦っていた。
チェゴンの剣が、ついにインジャを捕えた。最後の一太刀を下ろそうとしたとき、タムソが現れる。インジャを守ろうとチェゴンの剣の前に立ちはだかる。さらに、駆けつけたテギルの目の前でチェゴンの剣を取って自らの胸に突き刺す。涙でタムソの名を呼ぶインジャにチェゴンは剣を突きつけるが、テギルがタムソの最期の願いを聞いて“求生佩”を投げる。主君の命令と愛弟子の願いの間で葛藤するチェゴンは…。
テギルがタムソを抱きかかえて門を出た時、ヨニン君が駆けつけ、物言わぬタムソと対面する。

娘のようなタムソまで失くしたインジャは、粛宗にも同じ苦しみを与えるべく、ヨンリョングンの元へ…。

■見どころ
いつも煙の中にいた粛宗。実は、その煙の中に阿片が混入されていたのだ。意識の戻った粛宗役のチェ・ミンスのしわがれ声があまりにもリアルで恐ろしい。
世子がテギルと対面する場面。かつて、世子母チャン・オクチョンが崔氏を追い込むため、マングムの育てていた赤ん坊が“死んだはずの永寿”だと追い詰めた。この第3話の拷問シーンが回想で登場する。

今回は、ジェゴンvsムミョン&ジンギとテギルvsチャン・ギルサンの2つの激しい戦いが同時進行で行われる。テギルが戦うチャン・ギルサン(張吉山)は、実在の人物で、朝鮮3大義賊とも言われた人物。ユ・オソンが演じたドラマ「張吉山(チャン・ギルサン)」の主人公だ。3大義賊についてはコチラで紹介している。

ところで、今回タムソがインジャを助けるが、これはチョン・ヒリャンの企み。ヒリャンがタムソにどんな話を吹き込んだのか、墓前での会話をお聴き逃しなく。それにしてもいくら弓の名手とはいえ、至近距離で弓を武器にするとは刺客にあるまじき拙策。加えて、命に重いも軽いもないが、これまでのインジャの非道を、タムソの命で帳消しにするのは少々虫がよすぎるお願いではないか!と、怒ったのは筆者だけだろうか?

テバク今回、一番のお勧めシーンは、テギルにお姫様抱っこされて出てきたタムソの頬に触れ、右目からツーと一筋の涙を流すヨニン君の涙。前回の母・崔氏の死に号泣した哀しみとはまた違う涙をヨ・ジングンがきれいにみせてくれた。テギルとヨニン君が、タムソとの胸キュンシーンをそれぞれ回想シーンで思い出すのでお見逃しなく。

そして、気になるのがラストシーン。インジャはヨルリョン君に何をするのか?そしてそれと同じくらい気になるのは、イ・インジャとムミョンの元気(?)な姿。確か二人ともチェゴンに斬られたではないか!

■豆知識:延齢君(ヨンリョン君)って?
ドラマで描かれているように粛宗には3人の後継者となりうる息子がいた。世子であるイン/輝瑞(フィソ)、クム/延礽君(ヨニングン)、そしてケン/延齢君(ヨンリョングン)だ。(粛宗の子供については李麟佐の乱(戊申政変)って?「■熾烈な後継者争い!」で説明)
劇中、世子やヨニン君には厳しい父王として接しているが、一番下のヨルリョン君には優しい父の顔を見せている粛宗。実際の粛宗もそうだったようだ。病弱な輝瑞に変えて延齢君を世子にしたかったようだ。ところが、延齢君が1719年に20歳で早世したために、延礽君が世子となった。愛息の死に大きなショックを受けた粛宗は急激に衰えて、1720年、59歳で世を去ってしまった。淑嬪崔氏が亡くなって2年後の事だった。
歴史にもしもはないが、延齢君が後数年長生きしておれば、延礽君が即位および第21代王の英祖はいなかった。

kandoratop【作品詳細】【「テバク」を2倍楽しむ】

KNTV
KNTV「テバク」(原題)番組公式サイト
 2016.05.15スタート 土・日20:45-22:00 日本初放送
「テバク」スペシャルサイト