「相棒15」最終回16.2%!右京のプリキュア発言と亘の「何様だ!」にファン興奮!詳細あらすじと映画予告動画

2017年03月23日09時40分ドラマ
©テレビ朝日

テレビ朝日「相棒」最終回が昨日22日(水)2時間スペシャルで放送され、視聴率16.2%を記録、元日に放送されたスペシャルの17.3%に次ぐ今シーズン2位の数字で、瞬間最高は最終盤の午後10時8分に20.4%を記録しシーズン15の幕を閉じた!映画も観客動員数100万人を突破する大ヒット驀進中で、映画公式サイトでは杉下右京(水谷豊)と冠城亘(反町隆史)の大ヒットの御礼コメントと予告動画が公開されている。(視聴率はすべてビデオリサーチ調べ、関東地区)

2016年10月から2クールに亘った「相棒15」の視聴率は、初回15.5%⇒15.3%⇒14.6%⇒15.3%⇒13.6%⇒15.1%⇒14.4%⇒15.1%⇒12.9%⇒17.3%⇒14.6%⇒13.3%⇒14.6%⇒14.5%⇒15.7%⇒15.7%⇒15.5%⇒16.2%で有終の美を飾った。

最終回では、「相棒13」第1話の「ファントム・アサシン」や、今シーズン第1話「守護神」で広報課に配属された亘が特命係に異動した伏線の回収もあり、回想シーンでは3代目相棒のカイトこと甲斐享(成宮寛貴)がセリフ付きで登場し相棒ファンを大いに喜ばせてくれた。
PCハッキングからロシア独自の風習、果てはプリキュアまでといつにもまして右京の知識の守備範囲が広かったり、右京と亘がいつもと違うキャラになっていたりしたのにも驚かされた。

視聴者を大いに興奮させたのは、右京の「プリキュア」発言と、亘の「右京さん、あなた何様だ…」の冷静な怒り。
Twitterではこれに食いついて歴代の相棒の怒りをツイートするコアなファンも出現。
 亀山君 → 怒鳴って机バンバン
 神戸君 → 被疑者を誘拐
 カイト君 → チェスを破壊
 冠城君 → 「何様だ…」

最終回の騒動は、美彌子(仲間由紀恵)の自作自演で右京も亘も利用された形だったが、このあと、右京と亘、亘と美彌子の関係がどうなるのか気になる。ぜひとも「相棒16」で見せてほしい。

また、このところやや人情派に傾いた感もあった右京が、最終回では不正や疑問を暴くために、いつも以上に容赦なく冷酷に切り込む姿に初期の右京に戻ったようで懐かしかった。そんな右京は間違いなくハッキングしたのが青木(浅利陽介)だと見抜いていたはずで、彼の犯罪(いたずらでなない)を見逃すはずがない。いつか、青木は手汗で済まないほどの冷や汗をかかされるはず。以降の青木の存在からも目が離せない。

では、見逃した方のために最終回のあらすじを詳しく紹介しよう。

■最終回(第18話「悪魔の証明」)おさらい
サイバーセキュリティ対策本部の青木(浅利)が広報課長・社美彌子(仲間)の私物のパソコンに侵入し、彼女の娘の写真や動画を密かにのぞき見。異変を察した美彌子が別の捜査官に調査依頼した結果、美彌子が亘から怪しげなメールが届いたと申告したこともあって、亘(反町)に疑いがかかった。亘は不審なメールなど送っていないと主張するが、亘のパソコンから美彌子へのメール送信記録やパソコン侵入の痕跡まで発見されてしまった。

そんな中、美彌子に週刊誌記者・風間楓子(芦名星)から取材依頼がある。楓子は美彌子のパソコンから流出した少女の写真を入手した様子。美彌子は取材を断るが、後日、『警視庁美人広報課長は国際派シングルマザーだった!?』という下世話な記事と娘の写真が掲載されてしまった。結果、亘は不正侵入のほか、個人情報漏洩の疑いまで掛けられ憤慨。それまで、事の成り行きを静観していた右京(水谷)が、雑誌に写る少女の背景にロシア独自の風習を捉えているのに興味を示した。

大河内首席監察官(神保悟志)に呼ばれた亘は美彌子と対面し、自分の仕業ではないと主張。しかし、かつて(第1話)で亘からスマホの写真を見せられていた美彌子は、亘の言葉をそのまま信じることができない。(第1話で)亘に美彌子の調査を頼んだかつての上司・法務省の日下部事務次官(榎木孝明)でさえ亘の仕業だと勘違い。亘は、日下部から娘の父親がロシアの元スパイ・ヤロポロクの可能性があること、そして美彌子の調査は、彼女が日本を裏切っていたという証拠を見つけるためだったと知らされた。

一方、独自の調査に乗り出した右京は、元内閣情報調査室の室長・天野(羽場裕一)が拘禁されている東京拘置所へ。美彌子のプライベートが雑誌に掲載されたことを話し、彼女に娘がおり、父親がアメリカに亡命したロシアの元スパイ・ヤロポロクの可能性がある、と自身の推理をぶつけた。その背景には、2年半前に天野が起こした連続殺人事件の真相が知りたいという右京の意図があった。その事件は、右京と美彌子が初めて直接接点を持った事件だった(「相棒13」第1話)。ヤロポロクの亡命が発端となり、国を裏切ってロシアに情報を流していた4名の日本人に天野が私刑を下した事件だった。

亘がヤロポロクについて調べていると気付いた右京は、ヤロポロクについて次のことを教えてやった
 ヤロポロクはロシアのスパイだった。
 本国の上司の汚職で無実の彼にも嫌疑がかかった。
 身の安全のためにアメリカに亡命を希望。
 その土産として日本に情報を流した7名の名前を明かした。
 これに端を発して連続殺人事件が起きた。
 当時事件に興味を持った右京が独自捜査をして美彌子と出会った。


美彌子は将来を嘱望されたキャリア。そんな彼女がロシアのスパイと関わっていたとあっては大問題。警視庁副総監の衣笠(大杉漣)たち幹部は美彌子を会議に呼び出し追求。しかし、父親についてはプライベート、余計なお世話と美彌子は全く動じない。

亘は美彌子に会って、右京が娘の父親をヤロポロクと疑っていることを教えた。一緒に捜査しないのかと聞く美彌子に、過去を詮索しないという約束は守ると、亘。美彌子が愛におぼれて国を売るとは思わないとも。美彌子もまた週刊誌にリークしたのが亘でないと思っていると告げた。

記者・楓子を訪ねた右京は、少女の父親が「ヤロポロクですか」と告げて反応を見た。その反応から彼女が父親探しに興味がないと見抜き、記事を掲載することだけが目的だったと判断。

一方、亘は2年半前の連続殺人事件について伊丹刑事から詳しく聞き、当時美彌子の上司だった元内閣情報調査室の室長・天野の犯行を右京と当時の相棒だったカイト(成宮)が突き止めたが、天野の犯行が、自身の決めたルールから逸脱していたことに右京は納得いかなかったようだったと聞いた。今回、娘の父親を特定することで右京の積年の疑問を解決できると考えているのではないかと、亘は推理。

右京は亘の推理を認め、かつて美彌子と被害者の1人である下山議員との関係を尋ねた時に、美彌子に煙に巻かれて二人の関係はうやむやのままだったと話した。そして、もし下山議員が美彌子とヤロポロクとの関係を知っていたら、部下の美彌子を守るために天野がルールを破たんしてでも下山を殺害した可能性もあると睨んだのだ。さらに、天野が美彌子にハニートラップを仕掛けさせた可能性もあるとまで言い出した。これについては亘や伊丹刑事たちはもちろん、右京自身も否定したが、ヤロポロクとの間に娘までいたことで美彌子への信頼が薄れた天野は、父親を特定することで当時の真相を話してくれるかもしれないと、期待していたのだ。

長官官房付・甲斐(石坂浩二)に激しいライバル心を燃やす衣笠副総監は、彼がかわいがっている美彌子が失脚すれば甲斐の汚点にもなると、内村刑事部長(片桐竜次)に美彌子とヤロポロクの関係を徹底的に調べるように命じた。右京を手伝おうとしない亘に代わって伊丹刑事(川原和久)と芹沢刑事(山中崇史)が右京を手伝うことに。

甲斐は美彌子を食事に誘いもっと大きな秘密があるのかと聞き、美彌子は協力を求めた。その頃、記者・楓子から右京がヤロポロクの名前を出したと聞いた亘は、右京がいるだろう花の里へ。記者に父親の名前を出したことで、「娘にも被害が及ぶかもしれない、右京のやっていることは自己満足だ」、と亘。右京は「想像が及ばないのなら黙っていろ!!」と険しい表情で一喝し、亘は「あなた、何様だ」と返した。

翌朝、特命係にやってきた美彌子に右京は、週刊誌の記事は自分に向けて仕掛けたものだと言い、美彌子は自意識過剰だとやり返した。右京は亘が特命係に異動になった理由を尋ね、美彌子はつも通りに煙に巻いて帰って行った。さすがの亘もあきれ、記事が美彌子自身が仕掛けたという右京の言葉にも驚く。右京の推理はこうだ。
美彌子はパソコンがハッキングされたのを逆手にとって、隠していた過去を暴露することで不利な秘密の解消を図った。だからこそヤロポロクに到達するヒントのある写真が掲載された。そして、記事には誰が自分の味方かどうかをあぶりだすリトマス試験紙にもなると。

伊丹刑事たちの捜査で記事の情報元が美彌子だと判明。美彌子は再び副総監たち幹部の前に引き出された。しかし、中園参事官(小野了)によって今回の一件が美彌子の自作自演と知らされ、主導権は美彌子に渡った。美彌子はヤロポロクに乱暴されて子供ができ、未婚のまま出産したと明かした。しかし、彼に情報を流したり国を売ったりはしていないと断言した。これについては甲斐が参席して証言し、このことで彼女のキャリアを侵害することは慎むべきだと思うと、訴えた。

結局、週刊誌へのリークは濡れ衣と判明したが、ハッキングの無実は証明されず、亘は減給処分となった。実は停職処分も検討されたが美彌子の取り計らいで6ヶ月の減給処分で済んだと聞き、あきれた亘は改めて「食えねえ女だ」と口にした。

騒ぎが収まったころ、天野から美彌子に面会を求める手紙が届いた。天野は美彌子が国を裏切っていないか再確認し、美彌子は裏切っていないと誓った。
右京も天野に再度面会し、下山殺しの真相を教えてもらった(視聴者には秘密)。右京はその足で甲斐に会いにいき、美彌子の会議が行われた3月20日午後に甲斐が警視庁舎を訪れたかどうかを尋ね、甲斐は、美彌子を助けるために出向いたと認めた。なぜそうまでして美彌子を助けるのかと問う右京に、「僕はこのままで終わらないよ」と甲斐。

特命係。右京は花の里での亘との声を荒げたやり取りを思い出していた。

「相棒season15」最終回は、テレビ朝日にて3月22日(水)夜8時から2時間スペシャルで放送した。主演は水谷豊、共演は反町隆史、仲間由紀恵、鈴木杏樹、川原和久、山中崇史、山西惇、浅利陽介、神保悟志、片桐竜次、小野了、榎木孝明、大杉漣、石坂浩二 他。
Twitterアカウントは「@AibouNow」。

テレビ朝日「相棒15」番組公式サイト

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