『おクジラさま ふたつの正義の物語』9/9公開初日舞台挨拶イベントレポート、予告動画

2017年09月09日22時37分映画
©「おクジラさま」プロジェクトチーム

7年の制作期間をかけて、半世紀以上続く「捕鯨論争」に新たな光をあてるドキュメンタリー映画、『おクジラさま ふたつの正義の物語』が9月9日(土)よりユーロスペース他よりついに公開し、公開初日を記念し、エグゼクティブプロデューサー真木太郎(『この世界の片隅に』プロデューサー)、元AP通信記者ジェイ・アラバスター(出演者)らが登壇した初日舞台挨拶イベントを開会した!オフィシャルレポートが到着したのでご紹介、公式サイトで予告動画が公開されている。

本作は、2010年に公開し、東京で25週間のロングランヒットを記録したドキュメンタリー映画『ハーブ&ドロシー アートの森の小さな巨人』の佐々木芽生監督による、最新ドキュメンタリー映画。
予告編では、゛伝統を受けついでいく”太地町の人々と、゛古い伝統は排除していく”欧米人と、二つの意見を通して、伝統とは何なのか?共存とは何なのか?自らに問いかけるような映像となっている。

■あらすじ
紀伊半島南端に近い、和歌山県太地町。追い込み漁を糾弾した映画『ザ・コーヴ』がアカデミー賞を受賞して以来、この小さな漁師町は世界的論争に巻き込まれた。「くじらの町」として400年の歴史を持つ「誇り」は、シーシェパードを中心とした世界中の活動家たちから集中非難の的となる。ヒートアップする対立が沸点に達しようという2010年秋、佐々木は太地町を訪れる・・・。そこでは、マスメディアが報じてきた二項対立 ― 捕鯨を守りたい日本人とそれを許さない外国人 ― という単純な図式ではなく、カメラは賛否に縛られない多種多様な意見を捉えていく。 歴史・宗教・イデオロギー、自分と相容れない他者との共存は果たして可能なのか?
今まさに、世界が直面している「ダイバーシティの危機」を克服するヒントがこの映画にはある。

【イベントレポート】
登壇者:佐々木芽生監督、エグゼクティブプロデューサー真木太郎(『この世界の片隅に』プロデューサー)元AP通信記者ジェイ・アラバスター(出演者)、太地町教育委員会教育長 宇佐川彰男(太地町長代理)、太地町漁業協同組合 組合長 背古輝人(せこてると/出演者)

満席の観客の皆様に暖かい拍手で迎えられ、佐々木芽生監督をはじめ、エグゼクティブプロデューサー真木太郎(『この世界の片隅に』プロデューサー)元AP通信記者ジェイ・アラバスター(出演者)、太地町教育委員会教育長 宇佐川彰男(太地町長代理)、太地町漁業協同組合 組合長 脊古輝人(せこてると/出演者)が登壇した。無事に初日を迎え撮影に協力して下さった登壇者の方々からの激励の言葉で本イベントはスタートした。

くじら

本作の制作に7年という歳月を費やしたという佐々木監督は「まさか、7年もかかると思いませんでした。撮影当時は『ザ・コーヴ』の影響で世界中から太地町が批判にさらされていたと思いますが、時間が経つ事によってこの物語が随分熟成されたんじゃないかと思います。この7年間という歳月はおクジラさまにとって必要な時間だったと思います」

現在アリゾナ州立大学での博士号論文作成の為、太地町滞在中のジェイ氏「公開初日を迎えられた事、本当に感動しています。本作の中で漁師さんと食事をしたり船に乗っているシーンがあるのですが『ザ・コーヴ』の影響で町の人達はカメラに敏感になっていたので、あまり撮れない絵を本当に頑張っていたと思います」

追い込み漁歴30年の脊古氏「『ザ・コーヴ』の影響で太地町での捕鯨活動に対し犯罪者のような扱いを受けてきて、本当に苦しい思いをしてきた。反論する機会も無く困っていた所、監督が来てこの映画を作ってくれた。どちら側でも無く見る人が個々に考えるキッカケになるような映画で本当に大好きで。僕はこれを見るのはもう4回目です」というお話に会場は暖かい雰囲気に包まれた。

くじら

監督は今回の制作で小学校での撮影に大変苦労したという。難しい状況の中で多方面の許可を取る際にご協力頂いた宇佐川教育長 満席の観客の皆様に暖かい拍手で迎えられ、佐々木芽生監督をはじめ、エグゼクティブプロデューサー真木太郎(『この世界の片隅に』プロデューサー)元AP通信記者ジェイ・アラバスター(出演者)、太地町教育委員会教育長 宇佐川彰男(太地町長代理)、太地町漁業協同組合 組合長 脊古輝人(せこてると/出演者)が登壇した。無事に初日を迎え撮影に協力して下さった登壇者の方々からの激励の言葉で本イベントはスタートした。

本作の制作に7年という歳月を費やしたという佐々木監督は「まさか、7年もかかると思いませんでした。撮影当時は『ザ・コーヴ』の影響で世界中から太地町が批判にさらされていたと思いますが、時間が経つ事によってこの物語が随分熟成されたんじゃないかと思います。この7年間という歳月はおクジラさまにとって必要な時間だったと思います」

くじら

現在アリゾナ州立大学での博士号論文作成の為、太地町滞在中のジェイ氏「公開初日を迎えられた事、本当に感動しています。本作の中で漁師さんと食事をしたり船に乗っているシーンがあるのですが『ザ・コーヴ』の影響で町の人達はカメラに敏感になっていたので、あまり撮れない絵を本当に頑張っていたと思います」

追い込み漁歴30年の脊古氏「『ザ・コーヴ』の影響で太地町での捕鯨活動に対し犯罪者のような扱いを受けてきて、本当に苦しい思いをしてきた。反論する機会も無く困っていた所、監督が来てこの映画を作ってくれた。どちら側でも無く見る人が個々に考えるキッカケになるような映画で本当に大好きで。僕はこれを見るのはもう4回目です」というお話に会場は暖かい雰囲気に包まれた。

監督は今回の制作で小学校での撮影に大変苦労したという。難しい状況の中で多方面の許可を取る際にご協力頂いた宇佐川教育長

『おクジラさま ふたつの正義の物語』 公開表記:ユーロスペースほか全国順次ロードショー

原題:A WHALE OF A TALE/2017年 / 日本・アメリカ / 96分 / HD / 16:9  制作:FINE LINE MEDIA JAPAN
制作協力:ジェンコ、ミュート、朝日新聞社 協賛:アバンティ、オデッセイコミュニケーションズ、配給:エレファントハウス   
書籍版 『おクジラさま』 も、集英社より8月25日より刊行!佐々木芽生監督が書き下ろした渾身のノンフィクション!

公式HP