「恋のスケッチ~応答せよ1988~」ソヌ×ボラの恋路に立ちふさがる同姓婚禁止って?予告動画

2017年09月26日19時36分ドラマ
(C)CJ E&M Corporation, all rights reserved.

ヘリ(Girl’s Day)演じるドクソンの結婚相手は誰?と予想しながら綴られていくラブストーリー「恋のスケッチ~応答せよ1988~」で、主人公カップル同様に視聴者の注目を集めた優等生カップルのソヌ(コ・ギョンピョ)×ボラ(リュ・ヘヨン)…6年越しの恋を実らせながらも二人の前に“同姓婚禁止=同姓不婚”が立ちふさがった!今回は、これについて調べてみよう!予告動画は作品公式サイトで視聴できる。

「恋のスケッチ~応答せよ1988~」はソウルの下町、双門洞(サンムンドン)に住んでいる幼馴染5人の高校生とその家族の物語。各話のあらすじと見どころ、キャストの魅力などは【「応答せよ1988」を2倍楽しむ】でまとめて紹介している。

1988ソヌは5人幼馴染の中の1人で、ボラはヒロイン・ドクソンの姉。共に優秀で、ソヌは心根も優しく母想い。職業も母の希望に沿って医師を選んだオムチナ(엄친아、母親たちの理想の息子)。
一方、しっかり者のボラは一時期学生運動をして親を悩ませたりもしたが、ソウル大学を卒業して司法研修中でこちらも自慢の娘。
家族ぐるみで仲の良い二人の結婚がなぜ反対されたのか?それは、「同姓同本の禁婚」という民法のため。

■同姓不婚制度って?
「同姓不婚」制度は、同姓の者を一族の者とみなして、その者との結婚を禁止するもの。中国、周王朝から始まったといわれ、父系制社会の象徴的制度で儒教的思想に基づき支持され、周辺諸国にも多大な影響を与えた。違反した場合の刑罰もあった。

しかし日本では古代は近親婚だったし、韓国でも朝鮮王朝の前王朝である高麗王朝までは近親婚を繰り返してきた。(詳しくは■従兄妹同士で結婚?参照)

■同姓不婚は朝鮮王朝から始まった!
朝鮮王朝(李氏朝鮮時代)は1392年~1910年にかけて存在した朝鮮半島最後の王朝。(韓国歴史年表朝鮮王朝系図
儒教を国教とし、政治機構や礼儀も儒教の教えをもとにし、礼儀について論争されることも多かった。
ところが第18代王・顕宗(1641年~1674年)の時代にはこの礼儀の論争が政争へと拡大してしまった。そして、礼論政争が活発する中で社会的な礼節も強調されるようになり、同姓同士の結婚を禁じ、官職でも私的な場が入り込まないようにと、親族同士で同じ部署で働いたり、訴訟を受け持ったりすることを禁止する「相避法」が制定された。(詳しくは顕宗(ヒョンジョン)紹介!礼論論争の渦中に同姓婚も禁止? 参照)

もっとも朝鮮王朝の「同姓不婚」は「同姓同本不婚」という制度で、本貫(その姓の始祖の出身地)が同じ場合のみ結婚できないというもの。

■同姓同本不婚の廃止
同姓同本同士の結婚は大韓民国になっても民法809条において禁じられていた。しかし、劇中ボラのセリフにもあったように、1997年憲法裁判所がこの制度の憲法不合致の決定をし、1999年より同姓同本不婚の制度はなくなった。
それでも韓国ではまだ同姓同本同士の結婚は敬遠する傾向にあるようだ。今の若者世代でも、初対面の時に姓名だけでなく本貫も名乗るのは後の悲恋を防ぐためかも。ちなみに大ヒットドラマ「太陽の末裔」の共演がきっかけで結ばれたソン・ジュンギとソン・ヘギョの本貫は別らしい。

「恋のスケッチ~応答せよ1988~」は韓国の文化を知る上でもとても役立つステキな作品。さあ、ソヌとボラは結婚できるのか?最終回で確認しよう。
DVDも好評発売中で、U-NEXTや楽天ショウタイムでも大好評配信中だ。

DVD公式サイト
韓流観るなら<U-NEXT>


kandoratop【作品詳細】【「応答せよ1988」を2倍楽しむ】


DVD・OST・関連書籍・公式グッズなど一覧表示