『密偵』ソン・ガンホ×コン・ユ×イ・ビョンホン共演を天井から見学!鶴見辰吾×有村昆トークイベントレポ!予告動画

2017年11月07日20時53分映画

韓国で750万人を動員する大ヒットを記録したサスペンス・アクション巨編『密偵』(原題:密偵밀정)が11月11日(土)よりシネマート新宿ほか全国公開!これに先駆けトークイベントが開催され、映画に出演した鶴見辰吾と映画コメンテーターお有村昆が登壇!オフィシャルレポートが到着したのでご紹介!予告動画は映画公式サイトで公開している。

『密偵』は、日本による統治時代の1920年代を舞台に、独立運動団体「義烈団(ウィヨルダン)」と彼らを追う日本警察との攻防をスリル満点に描いた作品。韓国が誇る大御所俳優であるソン・ガンホやイケメンの代表格イ・ビョンホン、「トッケビ」で人気急騰のコン・ユが出演していることでも話題をさらった。
この作品で、鶴見辰吾が、日本警察の組織ナンバー2であるヒガシ部長を演じ、韓国映画スター相手に堂々と重厚な演技を見せて、韓国でも高い評価を受けている。

<『密偵』トークイベント概要>
日程:11月7日(火)12:20~12:35
場所:ユーロライブ(渋谷区円山町1-5KINOHOUS 2F)
登壇者:鶴見辰吾、有村昆(映画コメンテーター)

韓国で750万人を動員し大ヒットを収めた本作、11月11日(土)の公開日まで待ちきれない!
と、本日いち早く本作を鑑賞したいと多くの観客でいっぱいになった劇場内で、MCの合図と共に本作唯一の日本人主要キャスト東役を演じた鶴見辰吾とお茶の間でお馴染みの映画パーソナリティ有村昆が、大きな拍手と共に登壇した。

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「本当に『密偵』は素晴らしい作品です!本日は観客の皆様も沢山お写真撮ってSNSに載せて頂いてバンバン宣伝して下さい!」と有村が言うと、続けて鶴見は「密偵ミッテネ!」とお茶目な姿を見せ会場を和ませた。

本作を既に鑑賞している有村は「まず僕、キム・ジウン監督面白いなと思ったのが、鶴見さんは日本統治時代の朝鮮半島で日本警察のボス役で、部下を演じる主役のソン・ガンホさんに色々指令を出す役なんですけど、そこを悪役らしく全く描いていないというのが逆に良かったんですよね」それを受け鶴見は「それはね、最初の会談の時に監督が仰ってましたね。反日抗日の映画にするつもりはないその時代の立場の違いで生き方が変わってしまった人たちを描きたいんだと言っていましたね」と鶴見が監督の想いを答えた。

話は韓国と日本の映画の撮影現場での違いに‥「食事が大きく違いますね。日本は食事の時間にロケ弁が出るのが一般的ですが、韓国は朝から湯気がもくもくの炊き立てのご飯にサムゲタンスープやキムチ、海苔など。もう新大久保がそのままやってきたような感じで、色んな種類のキムチも出てきて本当に美味しかった。食事の時間が本当にリラックス出来る時間で共演者のソン・ガンホさんやコン・ユさんと一緒にご飯行きましょうと同じテーブルでご飯を食べたり、撮影が自分だけの時僕が一人で食事をしていると韓国のスタッフさんが近寄って来て一緒に食事をしたりして気遣ってくれた」と韓国のキャストやスタッフが暖かく迎えてくれたとしみじみ話した。

mittei「韓国を代表する俳優ソン・ガンホさんはどんな俳優さんでしたか?演技プランなど・・」と有村が問うと「演技プランは全くないって言っていましたよ。直観的な感覚でやる、と。僕も凄く共感しましたね。たとえば所作や英語を話す役なら言語であったり、そういった訓練はしますが、演技的な役作りを僕はしないんです。ソン・ガンホさんもそういうスタイルの俳優で非常に共感しましたね」と鶴見は語る。

そして話題は日本でも記憶に新しい『新感染ファイナル・エクスプレス』が大ヒットした、共演者コン・ユの話題に「ソン・ガンホさんとコン・ユさんと撮影後三人で食事をした際に「コン・ユお前はなんでそんなに身体を鍛えているんだ?」とソン・ガンホさんが聞いた事があって、そしたら「私は先輩のように演技が上手くないので身体を鍛えているんです」と謙遜していて本当に礼儀正しい人だと思いましたね」と豪華な三人での食事のエピソードを振り返った。

撮影の際の興味深いエピソードも鶴見は続けて話す。
「イ・ビョンホンさん、ソン・ガンホさん、コン・ユさんの共演シーンの撮影の時には、若手俳優達がみんな勉強をしたいと見学に来ていたんですけど、360度をぐるっと撮影するカメラワークのため回りで見る事が出来なくて皆天井の上から登って見ているくらい三人の芝居はスタッフやキャスト達の中でも貴重な撮影だったそうです」と話した。「本当そうですよね、恐らく韓国映画を引っ張っていく新旧のスターが三人揃うってなかなか無いですよね!」と有村は興奮気味に答え「750万人動員の大ヒット作『密偵』で日本代表として鶴見さんが出演してるという事は僕ら日本人にとっては本当に嬉しいですよね」と続け会場の観客も頷きながら鶴見を見守った。

また朝鮮人でありながら日本警察官を演じたソン・ガンホが今回流暢な日本語を披露している事でも話題だが、その事に関し「僕の日本語が日本の方々に聞かれてしまうのか・・」とソン・ガンホさんは非常にこの事を危惧していましたね」と鶴見は笑って話し「でもそこも見どころなんです!」と強く言うと会場は暖かい雰囲気に包まれた。

有村は「こういうスパイ物って誰が誰を騙してるの!?って『インファナル・アフェア』や『ディパーテッド』などもそうですけど、本当に面白いですよね!『密偵』は脚本も素晴らしいです」「そうなんですよね、実際にあった話をモチーフにしていて見応えがありますよね」と鶴見は受ける。
「外国映画で、ステレオタイプの日本人役を中国や韓国などのアジアの方々が演じている作品が今まで多くありました。この『密偵』はじめ最近多くの日本人が日本人役として出演する作品出演が増えてきましたね」と有村が話題を振ると「『燃えよドラゴン』の日本人役は日本人ではなかったです。それ以外にも。」と鶴見は映画通の面を見せた。

そんなトークが盛り上がる中・・、MCによる「そろそろお時間が・・」という声に有村は残念そうに「えぇ、もう終わりですか!?あと5時間くらいはやりたいですね!」と観客も同様物足りない様子を見せた。

そして最後に鶴見の「韓国のスタッフと一緒になって半年間懸けて作った作品です。中にはカットになってしまったシーンもあるんですけど、そういったシーンが報われるような本当に素晴らしい作品になっておりますので是非楽しんでいって下さい!」という言葉で締めた。

会場からは大きな拍手が巻き起こり拍手と共に鶴見と有村は退場した。
誰が誰を騙しているのか?ソン・ガンホが危惧した日本語セリフなど、見どころ満載の『密偵』を是非劇場の大スクリーンでご覧頂きたい。

■あらすじ
1920年代の日本統治時代。朝鮮人の日本警察官イ・ジョンチュル(ソン・ガンホ)は独立運動団体の義烈団を監視しろとの特命を受け、義烈団のリーダー、キム・ウジン(コン・ユ)に接近する。出処不明の情報が双方間で飛び交い、誰が密偵なのか分からない中、義烈団は日本統治下の主要施設を破壊する爆弾を京城(現ソウル)に持ち込む計画を進めていた。そんな中、日本警察は義烈団を追って上海へ。義烈団と日本警察のかく乱作戦が繰り広げられる緊張感の中、爆弾を積んだ列車は国境を越えて京城へ向かうが…。

11月11月(土)よりシネマート新宿ほか全国ロードショー!!

映画公式サイト

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