ベールに包まれたアーティストLefty Hand Cream(レフティーハンドクリーム)!

2017年11月24日17時01分音楽

YouTube総再生回数トータル2億5千万回超え、話題のYouTuber、Lefty Hand Cream(レフティーハンドクリーム)が11月23日。青山スパイラルB1の『CAY』にて初のショーケースライブを実施、ライブの様子を観て聞いた、ライターの武市尚子さんが以下のように絶賛している。



以下、武市尚子ライターの文
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「この声、やみつき。」
一度聞いたら忘れられない、その印象的な歌声はSNSで噂が広まり、YouTube登録者数は25万人、なんと総再生回数は2億5千万回。今やYouTube界で最も注目されている歌い手と言っても過言ではないLefty Hand Cream(レフティーハンドクリーム)。
その素顔は誰も知らない。そんな彼女の初のミニアルバム「Lefty Hand Covers」をリリースした。この度Lefty Hand Cream初となるSpecial Showcace” The First Meeting ”が東京・青山で行われた。

【Lefty Hand Cream オフィシャルレポート】
 2017年11月23日。青山スパイラルB1の『CAY』にて、Lefty Hand Creamが初めてのライヴを行った。
 Lefty Hand Cream———。
 顔を表に出すこと無く、その歌声だけで動画総再生回数2億5千万回を誇る“歌うYouTuber”だ。
 11月15日にリリースされた、男性ヴォーカルに特化した楽曲カヴァー集『Lefty Hand Covers』は、何の宣伝もなく、YouTubeとSNSによって拡散された情報によってLefty Hand Creamの歌声に辿り着いたリスナーたちが彼女の歌声を求め、オリコンデイリーチャート初登場8位を記録したという、まさに“その歌声”だけで聴き手を惹き付ける力を持った、時代が生み出した次世代アーティストなのだ。

 初のライヴは昼と夜の2回まわしで行われたのだが、どちらも満席。全国、いや、世界中どこでも視聴できるYouTubeとあって、集まったオーディエンスは日本各地、海外からと実に幅広かった。
 顔を表に出していないことから、ステージには何層にも重ねられた白いベールがかけられていた。
 照明に照らされたベールの向こう側がオレンジに包まれると、ドラムがマーチのリズムを刻み、Lefty Hand Creamのシルエットが中央で止まった。
 強めに弾かれるアコースティックのギター音にLefty Hand Creamの声が乗る。1曲目に届けられたのはMrs. GREEN APPLEの「StaRt」だ。アイリッシュなサウンド感に、丸く柔らかい彼女の声が乗ると、その場の空気が一瞬にして綻んでいくのが見えた気がした。

 しかし、それと同時に、オーディエンスは、これまで、ツールや音源のみで耳にしていたLefty Hand Creamの生の声を、自分が身を置く同じ空間の中で聴くという構えも手伝ってか、1曲目の時点では完全に馴染みきっていない空気も感じた。また同じく、Lefty Hand Cream自身の緊張と体温もその歌に感じた。

 ドラムスティックのカウントから始まった「青いベンチ」では、曲の持つテンポに後押しされ、角のない声を伸びやかに響かせたLefty Hand Cream。その初々しい歌声にオーディエンスは聴き入った。
 目の前にその歌声がありながらも、それをはっきりと目にすることが出来ないという、その状況もまた、より彼女の歌声を際立たせていたように思う。

「こんばんは。今日は集まって下さってどうもありがとうございます。楽しんでいって下さい」

 緊張が伺える短めの挨拶を挟んだ彼女は、荒井由実の「やさしさに包まれたなら」を届けた。この曲は荒井由実の代表曲としても知られ、多くのアーティストがカヴァーしてきた曲である。それ故に、いくつかの色に染上げられたこの曲の記憶を、聴き手それぞれが持っている。だからこそ難しく、だからこその見せ場でもある。
Lefty Hand Creamがこの日届けてくれた「やさしさに包まれたなら」は、少女のような甘く透明な景色だった。それは、突き抜けるような鋭さではなく、重厚な甘みではなく、ワタアメのような、不思議な重量感を持った、まさに“惹き込まれる歌声”だった。

 中盤で届けられたアッパーな「シュガーソングとビターステップ」では、ハミングのようにサウンドに声を絡め、緩やかな「藍」では、ひとり言を呟く様に、少し力の脱けた歌声で、ありのままの彼女を魅せてくれていたように思った。
 中でもとても印象的だったのは、「Thinking Out Loud」。英詞を歌うことによっての化学変化か、まったく違った質感や肌触りを感じたのだ。
自然な発声と静かなる情熱を感じたこの曲あたりでは、すっかり緊張感も取り払われた、シンガーとしての本領をまじまじと見せつけてくれた気がした。それを証拠に、この曲の後にフロアから沸き上がった拍手は、特別大きく力強いものだった。
 そして。この季節に美しく響かせた「ラスト・クリスマス」では、オーディエンスの心をあたたかく包み込んだのだった。
 Lefty Hand Cream———。
 とても未知数な存在だと感じた。この日届けられた曲たちを、すべてLefty Hand Creamに色に染上げていた彼女の歌声は、二つとない彼女だけの声の指紋を感じた時間であった。
 単に、“女性ヴォーカリスト”と呼ぶには、あまりに簡単過ぎる。彼女がミニアルバムで歌った男性ヴォーカルの歌たちは、単純に彼女が女性ヴォーカリストとして歌った歌ではなかったと、この日、生で聴いた彼女の歌声を聴いて確信した。
 Lefty Hand Creamとは、Lefty Hand Creamという歌声そのものなのだ。
 性別が無い、というのとはまた違うのだが、Lefty Hand Creamという不思議な魅力を持つ唯一無二な発展途上の歌声は、きっとこの先、多くの聴き手の心から離れない存在になっていくことだろう。

【Lefty Hand Cream Special Showcace”The First Meeting”】
1.StaRt(Mrs. GREEN APPLE)
2. 青いベンチ(サスケ)
3.やさしさに包まれたなら(松任谷由実(荒井由実))
4.拝啓、いつかの君へ(感覚ピエロ)
5.シュガーソングとビターステップ(UNISON SQUARE GARDEN)
6.藍(スキマスイッチ)
7.Thinking Out Loud (Ed Sheeran)
8.ラスト・クリスマス(Wham!)
9.醒めない(スピッツ)
10.なんでもないや(RADWIMPS)
アンコール. オレンジ(SMAP)

初のアルバム「Lefty Hand Covers」 11月15日リリースは以下の曲で構成されている。
1. StaRt(Mrs. GREEN APPLE)
2. 醒めない(スピッツ)
3. 藍(スキマスイッチ)
4. なんでもないや(RADWIMPS)
5. シュガーソングとビターステップ (UNISON SQUARE GARDEN )
6. 拝啓、いつかの君へ(感覚ピエロ)
7. 青いベンチ(サスケ)
価格:¥1,800

Official Webサイト http://leftyhandcream.com/

Lefty Hand Cream Official YouTube