原作・角田光代×主演・宮沢りえ×監督・吉田大八『紙の月』NHKBSプレミアムにて5/14放送!予告動画

2018年05月13日12時02分映画
(C)2014「紙の月」製作委員会

直木賞作家・角田光代の第25回柴田錬三郎賞受賞作品を、宮沢りえ主演で映画化した『紙の月』(2014年)がNHKBSプレミアムにて5月14日(月)よる9時から放送!GYAO!にてプロモーション動画が公開されている。

『紙の月』はバブル崩壊直後の1994年を背景に、銀行の契約社員として働く主婦が若い男との愛欲に溺れ、大金横領に手を染めていく転落の軌跡を描いている。
監督は、第36回日本アカデミー賞で最優秀作品賞を含む3冠に輝いた『桐島、部活やめるってよ』で知られる吉田大八。
映画は2014年11月に公開されたが、これに先駆けてNHK総合テレビでは、「ドラマ10」枠にて原田知世主演で同年1月7日~2月4日まで全5回で放送した。(ナビコン記事で紹介

映画の主演は、今年3月ジャニーズのV6・森田剛と結婚した演技派女優の宮沢りえ。本作は、『オリヲン座からの招待状』(2007年)以来7年ぶりの映画主演作で第27回東京国際映画祭・最優秀女優賞を受賞した。日本人女優として11年ぶりの快挙。

宮沢が演じるのは、夫の何気ない言動に傷つけられてきた主婦の梅澤梨花。銀行のパートに出たことで、ようやく自分の居場所を見つけたと思ったものの、かえって夫婦の溝は深くなってしまう。そんな時に年下の大学生・光太と出会って、人生が大きく変わってしまう。梨花の人生を変えた大学生の光太を演じるのは、池松壮亮。夫役には田辺誠一、映画オリジナルキャラクターで梨花の先輩銀行員役としてこれが宮沢と初共演となる小林聡美、また、AKB48を卒業した大島優子が卒業後初めて女優としての本格的な映画に出演したことでも注目を集めた。

原作は梨花の周りの人間が彼女を語ることで梨花という女性を浮き彫りにしていったが、映画は実際に横領に手を染めていく過程を丁寧に描き、原作では少ない銀行の場面や内部の描写をふくらませたサスペンス色が強い作品となっている。

■あらすじ
銀行の契約社員の梨花は、丁寧な仕事で上司や顧客からの信頼を得ていたが、自分への関心が薄い夫との関係にむなしさを感じていた。そんなある日、梨花は、年下の大学生・光太と出会い、共に過ごすうちに顧客の預金に手をつけるようになってしまう…。

原作本は、まるでハートフルなホームドラマのような表紙に騙され、読み進めていくうちに、主人公の狂気の世界に聞きずりこまれ、間違った自己肯定の世界に引きずり込まれそうになる。原作本を丁寧に映像化することに定評のあるNHKが、本作をどう描いていくのか、ドラマの放送が待ち遠しい。

気になる第1話は、1月7日(火)夜10時から。すでに番組公式サイトには、予告動画が公開されている。

NHKBSプレミアムシネマ
GYAO!『紙の月』PV