故・高畑勲監督を偲び5/18『かぐや姫の物語』ノーカット放送!「金曜ロードSHOW!予告動画

2018年05月17日11時55分アニメ
©2013 畑事務所・StudioGhibli・GNDHDDTK

今年4月5日に逝去した故高畑勲監督を偲び、昨日15日にはスタジオジブリにてお別れの会が執り行われたが、明日5月18日の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」(よる9時~11時49分)では、高畑勲監督作『かぐや姫の物語』(2013)をノーカット放送する!番組公式サイトで予行動画が公開されている。

またドワンゴ「ニコニコ生放送」では、放送前のよる7時から氏の「研究者」としての側面を紹介する特別番組を放送するほか、本作のコメントチャット放送もお届けする。詳しくは5/14ナビコン記事で紹介。

『かぐや姫の物語』は、高畑監督が『ホーホケキョ となりの山田くん』以来14年ぶりに手掛けたスタジオジブリ渾身の話題作。「かぐや姫はなぜ地球に生まれて、月に帰らなければいけなかったのか」という点に着目し、かぐや姫が成長していく姿を四季の移ろいとともに丁寧に追いながら、姫の幸せと喜び、不安や恐怖、そして悲しみと絶望を描き出した。
完成まで8年の歳月、50億円投じられた話題作で、第87回アカデミー賞長編アニメ映画賞にノミネート、その他国内外多数の賞にノミネート、第16回リスボン国際アニメーション映画祭(MONSTRA)「長編アニメ映画グランプリ」をはじめ、2015年東京アニメアワード「監督賞」「アニメーター賞」「美術監督賞」など多くの賞を受賞した。

本作は、背景と人物を別々に描くセルアニメの技法とは違い、背景と人物が一体となって描き、1枚1枚「絵」のように動くアニメーションの技法を持ち入り、まるで手描きのような、絵巻物のような淡い色彩を持った独特の画風に仕上がった。
日本のアニメーション作品の多くは、先に動画を製作し、その動きに合わせて後から声を入れる「アフレコ」が主流だが、近年世界基準では先に声を録音し、その声に合わせて画を描く「プレスコアリング」(通称プレスコ)が主流となっている。

2013年11月23日、満を持して全国456箇所のスクリーンで公開。累計観客動員数184万9,467人、累計興収22億1,756万5,750円という記録を樹立した。国内での評価が高かったことはもちろんだが、2014年5月にはカンヌ映画祭と並行して開催されるフランス監督協会主催の「監督週間」に出品、同年6月開催アヌシー国際アニメーション映画祭のオープニングセレモニーとして上映。同年9月開催、第39回トロント国際映画祭にてプレミアム上映、惜しくもオスカー受賞はならなかったが、第87回アカデミー賞長編アニメ映画賞にもノミネートされた。

日本最古の物語文学『竹取物語』に隠された姫の犯した罪と罰とは?

■あらすじ
むかしむかし…竹取の翁(おきな:地井武男)という男は、竹やぶで光輝く竹を見つけ、そばに生えてきたタケノコの中から美しい姫を見つけ、媼(おうな:宮本信子)とともに姫を大切に育てた。
光る竹から金や美しい衣を授かった翁は、姫にふさわしい環境で育てるため都へ移ることを決意する。しかし姫は勉強などせず遊んでばかり…元気にすくすくと、そして美しく成長した。都では、姫の美しさが評判となり、大勢の男たちが求婚に訪れる。姫はその中の5人の公達に想像も付かない結婚の条件を突きつけるのだが…。

【かぐや姫の物語】(2013)
監督:高畑勲
脚本:高畑勲、坂口理子
原案:高畑勲
音楽:久石譲
主題歌:二階堂和美「いのちの記憶」
出演:朝倉あき、地井武男、宮本信子、高良健吾、田畑智子、高畑淳子、伊集院光、中村七之助、宇崎竜童、立川志の輔、橋爪功、上川隆也、朝丘雪路、仲代達矢ほか。
『かぐや姫の物語』DVD&Blu-Rayはウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社より絶賛発売中。

日本テレビ5月18日(金)「金曜ロードSHOW!」『かぐや姫の物語』ノーカット版で放送。監督は高畑勲、出演は朝倉あき、地井武男、宮本信子、高良健吾、橋爪功、上川隆也、朝丘雪路、仲代達矢ほか。予告動画は番組公式サイトにて視聴できる。

日本テレビ「金曜ロードSHOW!」番組公式サイト