「ディア・マイ・フレンズ」ここが見どころ!名脚本家ノ・ヒギョンが贈る友だち歴60年の友情物語!

2018年08月13日09時00分ドラマ
©STUDIO DRAGON CORPORATION

韓国を代表する俳優らが織りなすシニア世代の青春物語「ディア・マイ・フレンズ」は、ケーブルチャンネルtvNが10周年特別企画として制作した作品!ここでは、本作品の見どころをご紹介、Youtubeにて予告動画が公開されている。

「ディア・マイ・フレンズ」は8週連続同時時間帯視聴率1位を独走し、2016年コリアドラマアワード作家賞を受賞した。【「ディア・マイ・フレンズ」を2倍楽しむ】では、ドラマの見どころや各話のあらすじなどをまとめて紹介していく。

■キャストキャスト紹介&魅力
パク・ワン役:コ・ヒョンジョン
チョ・ヒジャ役:キム・ヘジャ
チャン・ナンヒ役:コ・ドゥシム
ムン・ジョンア役:ナ・ムニ
オ・チュンナム役:ユン・ヨジョン
キム・ソッキュン役:シン・グ
ソ・ヨンハ役:チョ・インソン

本作は、年老いていく母、問題を抱える子供、十数年ぶりにやってきた恋…人生のときめきと哀愁を平均年齢70歳の名優たちが自然体で演じる笑いと涙が詰まったヒューマンドラマだ。
豪華出演陣に加えてチョ・インソンがコ・ヒョンジョンの元恋人役で登場。特別出演ながら主演級の出演ボリュームで熱演を見せ注目された。その他にもイ・グァンス、ダニエル・ヘニー、ソン・ドンイル、チャン・ヒョンソンなど豪華すぎるサブ・キャストも必見!

まずは、簡単なあらすじからご紹介。

独身で売れない作家のワン(コ・ヒョンジョン)は、母親のナンヒ(コ・ドゥシム)から自分の友達の話を小説にかいてみたらと提案される。小説の取材も兼ねて、一緒に同窓会に行こうと誘うナンヒに対し、「コンデ(頑固な旧世代を指す韓国の俗語)たちの話なんか誰が興味をもつのよ!」と拒否反応を示すワン。
ワンは、いつもそんなおばさんたちにこき使われている。その愚痴を聞いてくれる相手は、年下の元彼ヨンハ(チョ・インソン)だ。
結局、ワンは、母親のナンヒ、ヒジャ、ジョンアと共に同窓会に向かうが、そこにはより大きな難関が彼女たちを待ち受けていた…。

dear16、70代を描いた韓国ドラマの傑作があると話すと、開口一番に「やすらぎの郷」みたいな感じ?と、たいてい聞き返される。描いている年代は似ているので、むやみに否定はできないが、そこは言葉も文化も違う隣国のドラマ。「ディア・マイ・フレンズ」には「やすらぎの郷」の良さとはひと味違った味わいがある。
「やすらぎの郷」は2017年にテレビ朝日系列で放送されたドラマ。

韓国ドラマは「恨(ハン)」の思想のためか、人の感情をえぐるほど深く描くのも特徴のひとつ。本作品が名脚本家ノ・ヒギョンの作品だということで、飛びつく視聴者も多かった反面、ドラマ放映時には「なぜ、ドラマを見てまで、こんなにつらい思いをしなければならないのか」という声も出たほど話題になった。
視聴者の感情をそれほどまでに揺さぶったのは、本作品が人々の心に寄り添い、ともすれば、一生蓋をして見ないふりをしたかった部分までをも赤裸々に描いていたからなのかもしれない。

多くの俳優たちは、こぞってノ・ヒギョン作家の作品に出演したがる。
それは、視聴率のために刺激性や暴力性が求められる中で、ノ・ヒギョンが人々に感動を与え意味のある作品を書き続けているからだ。
「愛の群像」「大丈夫、愛だ」などノ・ヒギョン作家 代表作一覧

dear2「ディア・マイ・フレンズ」 は“老い”に焦点を当てている作品なのにもかかわらず、世代を超えて愛されたのには二つのポイントがある。
一つ目は、“老い“というものをありがちな家族視点だけではなく、タイトルどおり老境にさしかかった女同士の友情を背景に描いていること、そして、二つ目は、まだ”老い“を他人事だと感じているアラフォー女性ワン(コ・ヒョンジョン)の視点で描かれている点だ。
ワンが母ナンヒの友人たちと、あたかも自分の親のように心を交わし、ときには彼女らの本音を傾聴する。そうしているうちに、ワンは年配者の偉大さや言葉にならないせつなさに気付いていくようになる。

「経験のない自分がちっぽけに思え、経験豊富な年配者が偉大に思える時がある」

施設に入っているジョンアの母親が息を引き取るシーンで流れるワンの心の声だ。
これは現在52歳のノ・ヒギョン作家の心の声なのかもしれない。
ともすると、小説家であるワンがノ・ヒギョン作家そのものではないかとさえ思えてくる。

dear3偉大な年配者だって生まれたときから年配者なわけではない。
子供たちが成長して独立していくことも、親を見送ることも、伴侶に先立たれることも、病に倒れることも、そして、いつか一人になることも、全て初めての経験なのだ。

本作品は、一見重くなりがちなテーマを実にコミカルにテンポよく描いていることも魅力の一つ。
彼女らのトークはまるで女子会そのもの。小学校の同窓生だから友達歴はざっと60年?ここまで言いたいことを言い合える友人が、果たして自分にはいるのだろうかと考えてしまった。
老境にさしかかった女子会トークでは下ネタも飛び出し、大いに笑いを誘う。

「ディア・マイ・フレンズ」の主題歌を歌うのは、Lyn。「星から来たあなた」「太陽の末裔 Love Under The Sun」など、彼女が主題歌を歌えばドラマはヒットするとさえ言われている、いわばドラマOST界の女神だ。

人生のときめきと哀愁を描いた「ディア・マイ・フレンズ」は、一話から泣いて笑って共感できる作品。
おそらくこの作品は、何年経っても色褪せない作品になり得るのではないか。

バックに流れる素敵な音楽と共に、名脚本家が紡いだ人生賛歌をぜひご堪能いただきたい。

Youtube予告動画
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kandoratop【「ディア・マイ・フレンズ」を2倍楽しむ】