【韓ドラコラム】朝鮮第11代王・中宗:「七日の王妃」晋城大君は臣下に推戴された優柔不断の王?

2018年10月15日17時57分ドラマ

パク・ミニョン&ヨン・ウジン&イ・ドンゴンの切ない史劇ロマンス「七日の王妃」で、ヨン・ウジンが勇敢で行動力抜群に演じた晋城大君は、実在の朝鮮王朝第11代王・中宗がモデル!今回は歴史に残る中宗に迫る!予告動画は公式サイトで公開している。U-NEXTでも全話配信中だ。
※歴史背景説明のために一部ネタバレをしています。

「七日の王妃」は、韓国KBSにて2017年に放送されたドラマ。朝鮮王朝史上、最大のクーデター“中宗反正(朴元宗の乱)”の前後を、史実に愛の三角関係と異母兄弟の骨肉の争いというフィクションを織り交ぜ、ダイナミックに描いた韓国のロイヤルラブロマンスドラマ。

【「七日の王妃」を2倍楽しむ】では、ドラマの時代背景や各話の詳しいあらすじと見どころ、キャストの魅力、豆知識などをまとめて紹介している。

nanokanooujhi■晋城大君(第11代王・中宗)(1488年4月16日生-1544年11月29日没)
中宗は1488年、名君と誉れ高い9代王・成宗と継妃(三番目の夫人)貞顕王后・尹氏との間に生まれ、名は懌(ヨク、역)。王子時代は晋城大君(チンソンデグン)と呼ばれた。10代王・燕山君とは異母兄弟。11歳で1歳年上の端敬王后(タンギョンワンフ)慎氏と婚姻。
王子時代は玉座にまったく興味を見せずに、燕山君に目をつけられないように、妻・慎氏だけを信じてひっそりと暮らした。
ドラマではヨン・ウジンが秘密結社タニシのリーダーとして勇敢で行動力があり、命懸けでチェギョン(慎氏)を守るたくましい王子を演じているが、どうやら実像とは大きく違ったようで、もちろん、秘密結社のリーダーでもない。タニシのリーダーとしてチェギョンと再会した時に名乗った「ナクチョン」は、晋城大君の字「楽天(낙천=ナクチョン)」と同じ。

nanokano■即位・朝鮮王朝第11代王・中宗(在位1506-1544)
成希顔(ソン・ヒアン)とかつて燕山君の教育係・朴元宗(パク・ウォンジョン)が起こしたクーデター(中宗反正)で、18歳の時、本人の預かり知らないところで王に担ぎ上げられて中宗になった晋城大君は、クーデターが成功した時に功臣たちが中宗の家を取り囲んだときも、燕山君が殺しに来たと勘違いして怯えて自害しようとしたほど。その時に叱咤してくれたのが妻・慎氏だ。

そんな頼りにしていた最愛の妻は逆賊の家門だという理由で廃位されそうになるが、それを阻止することもできずに、亡き別れ。妻が恋しくなると妻の実家の方を眺めていたそうだ。(「チマ岩」参照。

朝鮮王朝では、第3代王・太祖以来歴代国王はみな、明(中国)からの正式な冊封を受けていたために、明の了承なしでは勝手に燕山君を廃位できない。そこで「燕山君が病気になったために弟に譲位した」という上奏文を提出した。明はこれを疑い調査しようとしたが、その前に燕山君が廃流先で死亡したために結果、明の冊封を得ることができた。

サイムダン「師任堂(サイムダン)」より (C) Group Eightそれでも即位した中宗は、燕山君の政治で乱れた国の綱紀を正して政治水準を上げようと士林派の趙光祖を起用して、功臣勢力である勲旧派をけん制しようとしたが、勲旧派の策略で趙光祖ら新進士林派を粛正されてしまった。これが1519年“己卯士禍”(キミファサ)で、結局、中宗は決断力に欠け、政局を混乱させた優柔不断の王という評価が下った。
中宗の治世を舞台にしたドラマには「女人天下」「チャングムの誓い」「師任堂(サイムダン)」など多く、「中宗」についてはこちらでもっと詳しく紹介している。

「七日の王妃」
DVD-SET1 レンタルVol.1~8 リリース中
DVD-SET2 レンタルVol.9~16 8月2日(木)リリース
各19,000+税
U-NEXT にて独占先行配信開始
https://bit.ly/2t44ivE
発売・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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kandoratop【作品詳細】【「七日の王妃」を2倍楽しむ】

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