【追悼】臼井義人さんの遺作「クレヨンしんちゃん」、テレ朝動画で配信中

2009年09月22日15時17分アニメ
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人気漫画「クレヨンしんちゃん」の作者・臼井義人さんが群馬・長野県境の荒船山で転落死していたことが19日、確認された。図らずも遺作となったアニメ「クレヨンしんちゃん」は現在、テレ朝動画にて、毎週3本ごとの更新で常時13本ずつ視聴できる。視聴料金は1カ月525円。

「クレヨンしんちゃん」は1990年夏、大人向け漫画雑誌「週刊Weekly漫画アクション」(双葉社刊)で連載が開始された。一件あどけなさそうな幼稚園児のしんちゃんこと野原しんのすけが放つ大人顔負けのギャグや下ネタが受けて空前のヒットとなり、大人向け漫画出身ながら1992年から子供向けのギャグアニメとしてテレビ朝日系で放送を開始。ゴールデンタイムという時間帯をもいとわず、しんちゃんが繰り出すちょっと下品なギャグに、「子供に見せたくないテレビ番組ランキング」ではトップの常連に君臨する一方、中国など海外までその人気は及ぶ国民的ギャグアニメに成長。漫画の舞台で臼井さんの地元でもある埼玉県春日部市ではしんちゃんを名誉市民として住民票を発行するなど社会現象も引き起こしている。

また、ほぼ毎年制作される劇場版も毎回人気を博し、中でも2001年公開の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲」は今に続く昭和レトロブームの先鞭ともいわれ、緻密なストーリーに「これがあのクレヨンしんちゃんか」と高い評価を得ている。

さらに翌02年公開の「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ戦国大合戦」も前作に続き“泣けるしんちゃん”路線を継承して成功。文化庁メディア芸術祭・アニメーション部門大賞など数々の賞を受賞した。この作品を原案に実写化した映画「BALLAD 名もなき恋のうた」が今月5日から公開されているのはご存じの通りだ。

突然の作者の悲報を受け、今後の「クレヨンしんちゃん」の存続も気になるところだが、一時代を作り上げたギャグ漫画の楽しさに改めて触れ、お腹の底から笑うことがファンとしてできる精一杯の追悼かも知れない。

クレヨンしんちゃん テレ朝動画