「不滅の恋人」第4話あらすじと見どころ:チン・セヨンの男装にあきれるユン・シユン?豆知識:宰相中心の王道政治とは

2019年08月24日09時50分ドラマ
©2018 TV CHOSUN

王子誕生の知らせをイ・ガン(チュ・サンウク)に伝えようと庭に出たイ・フィ(ユン・シユン)は、チャヒョン(チン・セヨン)に迫るイ・ガンを見て…王の側室がひそかに息子を出産したことでヤンアン大君(ソン・ビョンホン)はどう動くのか?NHK総合チャンネルで放送の韓国ロマンス時代劇「不滅の恋人(大君~愛を描く~」(全20話)第4話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、番組サイトでユン・シユンとチン・セヨンのコメント動画と予告動画が公開されている。
(※NHKBSプレミアムにて2019.03.03-07.14放送時に紹介したものです。)

以下、詳しいあらすじを知りたくない方は見どころをご覧になり、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。また【「不滅の恋人」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、取材会や直前番組の再現レポートなどまとめている。



■第4話
ジャギョンからの呼び出したと思ったのが、許嫁のナギョムだったことに怒るイ・ガンは、ジャギョンに自分の元に嫁ぐよう迫る。王の側室が息子を出産したことを知らせるために庭に出たイ・フィは、そんな2人を目撃する。ヤンアン大君はジャギョンの父ソン・オクと二人きりになって、このまま王権が強まってもいいのか?官僚が治める政治を目指さないのかと切り出す。
まるで密会のように見えた兄ガンとジャギョン。イ・フィはどう思ったのか?

イ・ガンを世継ぎにしたい伯父のヤンアン大君は、これまで王の子が産まれないように画策していた手の内を大妃が知り、密かに出産させたのだと考え、別の策を講じることに。イ・ガンも焦り不安になる。翌日、王から正式に王子誕生が発表され、王の母、大妃(テビ)は、側室を王妃に格上げし、ゆくゆくは息子を正式な世継ぎに定めるよう重臣に伝える。
王子誕生を受けて、なぜ内密にしていたのかと問うイ・ガンに王と大妃はどう答えるのか?イ・フィとイ・ガンの真逆の表情に注目。

チャヒョンが気になるイ・フィは、彼女が傷の手当てをしてくれた手拭いに花の絵を描き、欲しがっていた青色の顔料を添えて届ける。だが、返事がないので、今度は馬の絵の描き方を教えると彼女を誘う。一方、イ・ガンを訪ねたナギョムは、婚約を破談にしてくれと言い、それが自尊心を守るための口実だと見破るイ・ガンは、「一緒に夢を叶えたかった」という彼女に興味を示し、彼女が手にした小刀を取り上げて初夜に返すと冷たく言う。
ここで描いた花の絵が第1話につながる。ジャギョンとクッタンの女子トークが楽しい。ナギョンの夢とは?

どうしても躍動する馬の絵を描きたいと考えたジャギョンは男装してイ・ガンに会いに行く。イ・フィの斬新な絵の描き方にすっかり魅せられたジャギョン。イ・フィは躍動感のある馬の絵を描くなら乗馬も体験しろと、馬に乗せ、怯えるジャギョンの後ろに乗る。すっかり打ち解けた二人はお互い自己紹介するが、イ・フィは名前だけを名乗って身分は伏せたまま。
「トキメキ☆成均館スキャンダル」「奇皇后」「雲が描いた月明り」と今や韓ドラ史劇にもつきもののヒロインの男装。男ジャギョンを見たイ・フィの仰天の顔に注目!男装シーンはジャギョンを演じたチン・セヨンも特に印象的な場面だったらしく「放送直前番組」のインタビューでも語っている。二人乗りで疾走といえば、同じ演出家の作品「王女の男」第17話でも印象的に描かれている。
イ・フィが教えた「没骨法」とは、輪郭線を引かずに、水墨や彩色の広がりある面によって形体づける技法らしい。反対に筆線でていねいに物象の輪郭をとらえる技法は鉤勒法(こうろくほう)。


イ・ガンの護衛ウルンから、イ・フィが若い男と2人で馬場にいると聞いたイ・ガンは、芸妓ヨギョンに探らせる。馬場に現れたヨギョンは、絵の鑑定をしてほしいと妓楼に誘う。断ろうとするイ・フィだが、興味を持ったジャギョンに押し切られて妓楼に行くことに。興奮するジャギョンは飲みなれない酒を飲んで泥酔してしまい、おぶって送り届ける羽目に。
美人図を描きたいために妓楼に行くというジャギョンに、イ・フィはなんというのか?ジャギョンが思わず自分の頬を撫でた、イ・フィの本音をお聴き逃しなく。ジャギョンがやけ酒(?)を飲んだのは、笛を吹くヨギョンに見惚れるイ・フィにやきもち?さあ、ベロンベロンのジャギョンをどのように部屋まで運ぶのか?

その頃、別の部屋では、ヤンアン大君に呼び出されたソン・オクが来ていた。ソン・オクは建国以来、王位継承が正しく行われていないことを危惧していた。そんなオクに大君は、「今も長子継承だけが国のためになると思うか」と問い、オクは「王位継承は王と朝廷が決めること、王族は口を出すべきではない」と釘をさす。
ヤンアン大君とソン・オクの会話の中で度々出てくる父王というのは第4代王・世宗のこと。また、長子継承についてはコチラで詳しく解説。

翌朝、ヨギョンはイ・フィが一緒にいたのが男ではなく女だとイ・ガンに報告する。ヤンアン大君は、王を四面楚歌にするために外敵である女真族を利用しようと企み、族長宛の手紙をウルンに託し、イ・ガンはソン・オクを味方につけるためにジャギョンを利用しようと考える。
果たして手紙に綴られて内容とは?部下に対しても冷酷なイ・ガンだが、ウルンに対してだけは別。イ・ガンのウルンだけへのいたわりの言葉をお聴き逃しなく。

その頃、ジャギョンに心を寄せるイ・フィは身分を明かすためにジャギョンを呼び出そうとするが、ジャギョンはイ・ガンからの呼び出しをイ・フィからだと勘違いして船に乗り込んでしまう。船上で呼び出したのがイ・ガンだったと知ったジャギョン。懲りずに自分に嫁げというイ・ガン。これを知ったイ・フィは漢江に馬を走らせるが…。
王家から捨てられたと心を閉ざしたイ・ガン。「そなたが傍にいれば、変われるかもしれない」から続くイ・ガンの切ない言葉をお聴き逃しなく。さあ、ジャギョンはこれにどう答え、どんな行動をとるのか?前半の最高のクライマックスが今話ラスト。2019年1月に行われたNHK取材会でラストの名場面について詳しく語っているので、気になる方はチェックを!

★豆知識:宰相中心の王道政治
朝鮮を建国したのは前王朝(高麗)の武将・李成桂である朝鮮王朝初代王・太祖。しかし、実際の国造りの基盤は鄭道伝(チョン・ドジョン)が作った。彼が目指したのは「王族に政に関与させず、立派な宰相(総理大臣)を選出して政治の実権を与えることにより、宰相中心の政治。これに意を唱えてクーデターにより政権を握ったのが第3代王・太宗であり、後の第7代王・世祖となるイ・ガンのモデル、首陽大君だ。鄭道伝を主人公にしたドラマが「チョン・ドジョン(鄭道傳)」であり、世祖の目線で描いたのが「六龍が飛ぶ」である。



■キャスト/少年時代相関図(NHK番組サイト)
イ・フィ/ウンソン太君役:ユン・シユン/チョン・ジンソ
イ・ガン/チニャン大君役:チュ・サンウク/チェ・グォンス
チャヒョン(ジャヒョン)役:チン・セヨン
大王大妃シム氏役:ヤン・ミギョン
ヤンアン大君役:ソン・ビョンホ
パク・ギトゥク役:ジェホ/チョン・ジェヒョン
ルシゲ役:ソン・ジヒョン
ソン・オク役:イ・ギヨン
アン氏役:キム・ミギョン
クッタン役:ムン・ジイン
ユン・ナギョム役:リュ・ヒョヨン

NHKBS「不滅の恋人」番組サイト
 2019.08.04-12.29 毎・日23:00-24:00 地上波初放送
 2019.03.03-07.14 毎・日21:00-22:00
NHK_PR

kandoratop【作品詳細】【「不滅の恋人」を2倍楽しむ】