さらば平成!金ロ 4/5ジブリ『平成狸合戦ぽんぽこ』を放送!あらすじと予告動画

2019年04月04日17時47分アニメ

日テレ「金曜ロードショー」では「平成さよなら」企画として2週連続スタジオジブリ作品を放送!明日4月5日はスタジオジブリ初のCG作、豪華声優陣が顔をそろえたジブリアニメの代表作である高畑勲(原作・脚本・監督)×宮﨑駿(企画)『平成狸合戦ぽんぽこ』(1994)を放送!番組公式サイトにて予告動画が公開されている。次週12日は『風立ちぬ』を放送。

『平成狸合戦ぽんぽこ』は、開発が進む多摩ニュータウン(多摩市)を舞台に、その一帯の狸が化学(ばけがく)を駆使して人間に対し抵抗を試みる様子を描く作品。原作・監督・脚本は2018年4月5日に亡くなった高畑勲、1994年7月16日に公開された。高畑監督作品でも最高の配給収入26億円を記録し、邦画ではトップとなった。

スタジオジブリ時代の高畑監督作では唯一のオリジナル作品である本作は、出演者(声優)も今考えるとあり得ないほどの豪華な顔ぶれが揃っている。特に落語界において重鎮とされている歴々が、ジブリアニメに声優として出演しているのだ。落語界のプリンスと謳われた三代目古今亭志ん朝(2001年没)がナレーター、永谷園のCMでお茶の間でも人気だった人間国宝・五代目柳家小さん(2002年没)、戦後の上方落語を牽引した上方落語四天王の一人で人間国宝、三代目桂米朝(2015年没)、同じく上方四天王の一人・五代目桂文枝(2005年没)、さらに当時はタレントとして活躍していた林家こぶ平(現:9代目林家正蔵)と、落語ファンにとっては江戸落語、上方落語の大スターが揃っているというだけで必見モノだ。

落語家だけではなく演芸界の重鎮、「桃屋」のCMでお馴染み、昭和を代表する俳優、演出家、コメディアンとして活躍した三木のり平(1999年 没)。「ぼ、ぼ、ぼくは、おにぎりが好きなんだな」でお馴染み、「裸の大将」シリーズで画家・山下清を演じた芦屋雁之助(2004年没)。日本を代表する喜劇女優・清川虹子(2002年没)ら。

昭和、平成のエンタメ界をリードし惜しまれつつ亡くなった大スターたちが揃う『平成狸合戦ぽんぽこ』を、平成最後に放送してくれる日本テレビ「金曜ロードショー」の粋な計らいに感謝しつつ、未視聴の方はもちろん、既視聴の方も再視聴されては?

高畑勲×宮崎駿のゴールデンコンビがお届けするファンタジーアニメ『平成狸合戦ぽんぽこ』は明日4月5日(金)よる9時~11時29分まで放送。

■あらすじ
昭和40年代、東京・多摩丘陵。タヌキたちが平和に暮らしていたのだが、ある日を境にタヌキ同士の激しい縄張り争いば勃発した。原因は人間による宅地開発のため、森の自然が切り崩されてしまい住む場所やエサをタヌキたちが奪われてしまったからだ。タヌキ界の重鎮・おろく婆(清川虹子)が「タヌキ同士が争っている場合じゃない!」と一喝。菩提山・万福寺の長老・鶴亀和尚(柳家小さん)の元で緊急会議を開くこととなった。タヌキたちは先祖伝来の「化け学」を復興し、宅地開発を妨害しようと試みるのだが…。

【平成狸合戦ぽんぽこ】(1994)
監督・脚本・原作:高畑勲
企画:宮崎駿
出演:三代目古今亭志ん朝、野々村真、石田ゆり子、泉谷しげる、山下容莉枝、神谷明、黒田由美、村田雄治、林家こぶ平(現:正蔵)、福澤朗、三木のり平、清川虹子、芦屋雁之助、三代目桂米朝、五代目桂文枝、五代目柳家小さんほか。
『平成狸合戦ぽんぽこ』のDVD&Blu-rayはウォルト・ディズニージャパン株式会社より絶賛発売中。

日本テレビ「金曜ロードSHOW!」番組公式サイト