「不滅の恋人」第6話あらすじと見どころ:献身と犠牲を強いられる王にふさわしいのは…豆知識:女真族って?

2019年09月14日09時10分ドラマ
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北方に敵が襲撃したという知らせが届くなか、国王が倒れてしまった!王の息子は幼く、急きょ世継ぎを決めることになるなか、大妃の判断がイ・フィを死地に追いやることになってしまう!韓国ロマンス時代劇「不滅の恋人(大君~愛を描く~」(全20話)第6話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、番組サイトでユン・シユンとチン・セヨンのコメント動画と予告動画が公開されている。
(※NHKBSプレミアムにて2019.03.03-07.14放送時に紹介したものです。)

以下、詳しいあらすじを知りたくない方は見どころをご覧になり、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。また【「不滅の恋人」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、取材会や直前番組の再現レポートなどまとめている。



■第6話
女真族が北方を襲撃したという知らせが届くなか、国王が倒れてしまう。世継ぎの座を狙うイ・ガンは、王の幼い息子を退ける絶好の機会だと動く。イ・ガン一派の重臣が、王に代わって頼れる世継ぎをすぐに定めるべきだと声を上げる。ナギョムは夫イ・ガンが将来の王の座を狙っていると知り、自らも国母を目指す。イ・ガンの大業のために忠誠を誓い、妻ではなく臣下となることを約束する。これを認めたイ・ガンは、ナギョンの兄ユン・ジャジュンを内禁衛の従事官に抜擢し、手足として使うことにする。
王のモデルは第5代・文宗。ドラマでは病床の王のそばに大妃と王妃がいるが、これもフィクション。実在した大妃(昭憲王后沈氏)や妻(金氏)は、文宗が死去する前に死亡している。【韓ドラコラム】朝鮮王朝第5代王・文宗紹介で解説している。

一方、イ・ガンをけん制する王の母、大妃は、やむをえず弟イ・フィを一旦世継ぎ(世弟)に定めようと考える。イ・フィは政に巻き込まないでくれ、絶対に受け入れられないと訴えるが、大妃はイ・フィを説得するために、彼の望む婚姻を認めようとチャヒョンと会うことに。花嫁候補としてチャヒョンが大妃にあいさつする場にナギョムも同席。謁見の後、ナギョムは大妃と王妃に、チャヒョンのじゃじゃ馬ぶりを暴露して王室の嫁にふさわしくないと吹き込むが、大妃は欲心のないチャヒョンを気に入る。
大妃との謁見の場面。「親と夫が溺れていたら誰を先に救うか?」という大妃からの質問に、「年老いた親」と答えたナギョムに対して、チャヒョンの答えは「夫」。大妃が気に入ったチャヒョンの答えの理由をお聴き逃しなく。

イ・フィの花嫁候補にチャヒョンが選ばれたことを知ったイ・ガンは、チャヒョンを呼び出し、婚姻をさせないと警告する。チャヒョンはイ・フィとは運命の仲、絶対に破談に出来ないと言い返すが、イ・フィが傷つかないためにも諦めろと言い渡す。

大妃は世弟になるならチャヒョンとの婚姻を認めるとイ・フィに持ちかけるが、イ・フィは抵抗する。一方怒りに震えるイ・ガンは興奮してヤンアン大君の元に駆けつけるが…。

便殿。大臣たちの前で大妃はイ・フィを世弟に立てることを発表。次男のイ・ガンを差し置いて三男のイ・フィを後継ぎに選んだことに、右議政パク・ブギョンらイ・ガン一派が反論して朝廷は大混乱。そんななか、王族を代表してヤンアン大君が現れ、北方の女真族討伐に自ら立候補する。そして、左議政の息子で王妃の兄キム・グァンを副官に、新世弟を討伐軍の責任者として派兵することを提案する。
大妃の苦肉の策である世弟選びだったが、これがイ・フィを死地にやる口実をイ・ガン一派に与えてしまった。ところで、儒教を国是とする当時、朝廷で女が直接表立つことが好まれなかったため、玉座の後ろに簾を掛けて大妃が国政を仕切っている。これを「垂簾聴政」というが、王朝史ではじめて垂簾聴政を行ったのは、イ・ガンの妻のモデルとなった貞熹王后。詳しくは「貞熹王后」紹介で解説。

愛するチャヒョンと世弟の座までイ・フィに渡そうとする大妃に怒り心頭のイ・ガンは、なぜそこまで次男の自分を無視するのかと、大妃を問い詰める。だが大妃は、「国や王室、兄弟より己を優先する欲心」があるイ・ガンに「献身と犠牲が強いられる玉座」は似つかわしくないと、決してイ・ガンを認めようよしない。溢れる涙に母や弟を斬り捨てて王になることを決心するイ・ガン。そんなイ・ガンにヤンアン大君は、イ・フィを連れて戦地に赴くことを告げる。
この母との対話こそが、弟イ・フィや母との対立を確実なものにしてしまう。国のために心を鬼にした大妃の辛い気持ちは、イ・フィ相手に語られるのでお聴き逃しなく。

悩み苦しむイ・フィは、病床の王に世弟の命は受けられないが、王族として出陣する義務は果たすと、別れの挨拶をする。その頃、イ・ガンの屋敷を訪れていたチャヒョンは、イ・フィを密かに慕っていた友人ソラから裏切り者呼ばわりされる。さらにナギョムからイ・フィが北方の戦地に赴くと聞かされ、イ・ガンからは、出陣の話を聞かされていないことは、二人が運命の仲ではない証拠だと皮肉られてしまう。チャヒョンは、自宅の前で待っていたイ・フィに思わず、「また騙した」と怒りをぶつけるも、婚姻してから出陣してほしいと縋る。イ・フィはチャヒョンをなだめ、必ず生きて帰るから、その後婚姻しようと約束する。
ショックのあまりにイ・フィに悪態をつくチャヒョンを、イ・フィはどんな言葉で納得させるのか?

その頃、ユン左議政は息子グァンに、戦地では戦よりも唯一イ・ガンをけん制できるイ・フィを守るように言い、王妃も王子のためにも必ずイ・フィを守ってほしいと頼む。一方、チャヒョンの父ソン大提学も我が子を戦地に送る決心をする。

愛するイ・フィの言葉を信じたチャヒョンはイ・フィと二人、仏前で永遠の愛を誓う。心の夫婦となった証にお互いに身に付けていた品を交換する。
寺から出るときに、そっと靴を履かせてやり、馬の2人乗りでチャヒョンをそっと抱き寄せるイ・フィの愛の手に注目。一方、チャヒョンの兄ドゥクシクはクッタンに想いを告げることができるのか?

イ・ガンはイ・フィを訪ねて、「この剣がお前を守ってくれる」と祖父からもらった剣を譲り渡す。そんな兄に、王と母、そして甥である王子を頼む。翌朝、チャヒョンからもらったテンギ(髪に結んだリボン)を腕に巻いて馬上の人となったイ・フィ。出陣を見送る大勢の人の中に、チャヒョンの姿はなかった。夜明かしでイ・フィの服を縫っていたはずのチャヒョンは…。
祖父とは初代国王、太祖のこと。太祖については「朝鮮王朝初代・太祖(李成桂)は易姓革命を成功させた愛妻家」で詳しく紹介。



★豆知識:女真族
清の太祖ヌルハチの建てた国。軽蔑的に오랑캐(オランケ)と呼ぶ。高麗時代から絶えず朝鮮半島侵入を試み、朝鮮王朝初期になっても続いた。第4代王・世宗は、豆満江の下流南岸に置かれた4つの郡と6つの地区に城を開拓して北方の安定を図った。(詳しくはチャン・ヨンシル」第22話見どころ「※」で詳しく解説)。

■キャスト/少年時代相関図(NHK番組サイト)
イ・フィ/ウンソン太君役:ユン・シユン/チョン・ジンソ
イ・ガン/チニャン大君役:チュ・サンウク/チェ・グォンス
チャヒョン(ジャヒョン)役:チン・セヨン
大王大妃シム氏役:ヤン・ミギョン
ヤンアン大君役:ソン・ビョンホ
パク・ギトゥク役:ジェホ/チョン・ジェヒョン
ルシゲ役:ソン・ジヒョン
ソン・オク役:イ・ギヨン
アン氏役:キム・ミギョン
クッタン役:ムン・ジイン
ユン・ナギョム役:リュ・ヒョヨン

NHKBS「不滅の恋人」番組サイト
 2019.08.04-12.29 毎・日23:00-24:00 地上波初放送
 2019.03.03-07.14 毎・日21:00-22:00
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kandoratop【作品詳細】【「不滅の恋人」を2倍楽しむ】