韓国ドラマ「不滅の恋人」第15話あらすじと見どころ:夢にまで見た再会だけど…豆知識:トリカブト

2019年11月23日02時00分ドラマ
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チャヒョン(チン・セヨン)を救ったイ・フィ(ユン・シユン)は、隠れ家の山寺へ連れていくが…一方、念願の王にはなったイ・ガン(チュ・サンウク)だが、相変わらず母・大王大妃には理解されず、チャヒョンは何者かに奪われてしまった!NHK総合にて放送の韓国ロマンス時代劇「不滅の恋人(大君~愛を描く~」(全20話)明日11月24日(日)の第15話の詳しいあらすじと見どころ、豆知識をご紹介、番組サイトで予告動画が公開されている。

以下、詳しいあらすじを知りたくない方は見どころをご覧になり、あらすじは視聴後の確認用にどうぞ。また【「不滅の恋人」を2倍楽しむ】には、時代背景や実在の人物紹介、取材会や直前番組の再現レポートなどまとめている。



■第15話
イ・フィは尼寺へ送られるチャヒョンを救い、隠れ家の山寺へ連れていく。チャヒョンは、イ・フィが生きていたと知り喜ぶ。だが、復讐のためにイ・ガンを殺そうとまでしたチャヒョンの決意も知らず、王の側室になろうとしたというウワサを信じていたことに憤り、2人の関係はぎくしゃくする。イ・フィは、幸せにしたかったチャヒョンをこの世で一番不幸な新婦にしてしまったことで、婚約しなければよかったと、ギトゥクに本音とは裏腹な弱音を吐く。一方、チャヒョンは自分を不幸にした者たちへの復讐を誓う。その頃王宮では、チャヒョンを逃がしたという報告に怒る王イ・ガンが刀を手に…。
覆面をしたイ・フィが手を差し出した時、一度は無視したチャヒョンだが、愛しい人の手と認め恐る恐る差し出した女優チン・セヨンの目と手の演技に注目。一方、イ・フィへの想いに悩むルシゲを見るギトゥクの眼差しにも注目!自分を殺そうとしたチャヒョンへの未練が捨てきれないイ・ガンが、しくじった臣下にどんな罰を与えるのか?

ヤンアン大君はイ・ガンの即位を明に正式に認めてもらうため、チャヒョンの父ソン・オクに上奏文を書くよう迫る。多くの血を流して玉座を手に入れたことで、臣下や世間が「母にも認められぬ王、甥の座を奪った王、弟殺した王」と陰で自分をあざ笑っていると苦悩するイ・ガン。そこで重臣たちを慰労するために芸文館に芸妓ヨギョンを呼んで宴を開くことに。宴の後、チャヒョンはソン・オクににチャヒョンからの手紙を渡し、王イ・ガンの側近となるために上奏文を書くよう勧める。驚くソン・オクに、全ては前王復位のための計画で、ソン・オクが明への使い(蓁聞使)になって、譲位が伝わることを阻止してほしいと頼む。これを信じたソン・オクは妻にチャヒョンを生きていることを打明け、上奏文を書き上げる。一方、ヤンアン大君は幼い前王を始末すべきだと繰り返し進言するが、イ・ガンは名分がないとこれを退ける。
甥を殺すことに難色を示すイ・ガンにしびれを切らしたヤンアン大君の何か企んでいる表情をお見逃しなく。

王妃ナギョムは大妃キム氏から、内命婦を率いる国母として、王が側室を持つことに寛大になるべきとナギョムの嫉妬心に苦言を呈する。だが、大妃の言葉に一層の嫉妬心を燃やすナギョムは、宴に呼ばれたヨギョンを拉致し、側室になれないように顔に傷をつける。片目を潰されたヨギョンは、その後イ・ガンへの謁見を申し出るが、ジャジュンがそれを握りつぶし、家や金でカタをつけようとする。
顔に傷をつける方法が何とも残酷。美しい顔をしたナギョムは何をするのか?良かれと思って内緒で動いた妹ナギョムと兄ジャジュン。これが後にイ・ガンを窮地に落とすとはまだ気づいていない。「夫は沈む夕日で子は昇る朝日」。ナギョムにイ・ガンが放ったひと言。果たしてどんな展開でイ・ガンはこの言葉を口にし、それに対してナギョムはどう答えるのか?ところで「体に傷があると王妃や側室にはなれない」のという台詞で思い出すのは、「麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~」。詳しくは6話のあらすじで。

クッタンがイ・フィたちの隠れ家にやって来る。チャヒョンとイ・フィがぎこちない関係だと聞いたクッタンは、チャヒョンの体の酷い傷痕があることをイ・フィに教え、イ・ガンの元へ行く前に認めたイ・フィ宛の手紙を渡す。嫉妬に狂ったナギョムがヨギョンの右目を潰したと聞いていたイ・フィは、チャヒョンも酷い拷問に遭ったのだと察し、チャヒョンの元へ。謝るイ・フィに、王となったイ・ガンを殺すつもりだったこと、それで拷問を受け、尼寺に送られることになったのだと、顛末を語る。
ルシゲから護身術を習うチャヒョンのへっぴり腰が可笑しい。ついつい「オクニョ 運命の女(ひと)」でのチン・セヨンの身体能力の高さをおもいだして吹き出してしまう。一方、チャヒョンが死ぬ覚悟だったと知ったイ・フィの後悔と嘆きを、俳優ユン・シユンが絶品の涙の演技で魅せる。


イ・ガンとの謁見が許されず、捨てられたと悟ったヨギョンは、ジョングクがイ・フィと共にイ・ガンと戦うつもりだと知り、イ・ガンが謀反の黒幕だと証明する資料をイ・フィに託す。それをみたイ・フィは、イ・ガンが長年かけてクーデターのための準備をしてきたことを知る。
証拠の品を見て。自分の甘さを知り嘆くイ・フィに、「悪いのは相手だ!」と一喝するチャヒョン。このあたりからイ・フィは、チャヒョンを守ってやらなければならないか弱い女性ではなく、頼もしい同志として認め始める。

そんなある日、射的場でイ・ガンの弓矢に毒が仕込まれる事件が起きる。ヤンアン大君は前王を生かしておいたせいだ。前王を毒殺刑にすべきだと訴える。それでも甥に手をかけることをためらうイ・ガンに、ナギョムは流刑にすればいいと進言する。「前王の復位を望む者たちが王の暗殺を狙い、前王が王宮から追い出される」という報告を聞いた大王大妃シム氏が前王の元へ。
いったい誰がイ・ガンの弓に毒を仕込んだのか?ヤンアン大君の表情に注目。

怒りに震えて駆けつけるシム氏にすがる大妃。幼い前王を母と離すのは酷過ぎると訴えるシム氏に、イ・ガンは自分はもっと幼い時に王宮を追われたと言い返す。そして前王を守るために、イ・ガンを認めて臣下たちが王の味方に付くよう、脅す。
凄い剣幕でイ・ガンに怒りをぶつけるシム氏に、イ・ガンが放った言葉は「孫ばかり気の毒がり、(暗殺されそうになった)息子の心配はしないのか?」

檻で流刑地に送られる幼い前王。密かに見送るイ・フィとチャヒョン。その頃、ヤンアン大君は、ジョングクが真に味方なのか見極めるために、あることを命じる。そしてその夜、いよいよイ・フィたちが動き出す。
果たしてテアン大君はジョングクに何を命じたのか?

■豆知識:トリカブト
13話(豆知識)でひまし油の毒にやられ、今回はトリカブト…全く災難続きのイ・ガンだ。誰の仕業かはさておき、ヤンアン大君が毒殺刑に使うと劇中教えてくれる。日本では武士の名誉ある死にざまは切腹だが、朝鮮時代のそれは「賜薬を下される」、いわゆる服毒刑。「チャングムの誓い」の序盤「トンイ」の終盤(55話)などで登場したこの「賜薬」に使われたのが砒素とトリカブト。現代でも毒を持つ植物の代表としてよく知られる美しい紫の花(白、ピンク、黄色の花を咲かせる種類もある)。「トンイ」ではイ・ソヨン扮するオクチョンが、なんとも美しい最期を見せてくれたが、実際には経口後、数時間も苦しむ残酷な処刑方法とも伝わっている。それでも儒教の教えで親からもらった身体を傷つけないことで温情のある処刑方法とされていた(詳しくは「賜薬」で)。そしてその対極にあるのが「凌遅刑(りょうちけい)」と言って体をバラバラに引き裂く刑だ。詳しくは「イニョプの道」第8話の豆知識で説明している。
ちなみにトリカブトは漢方薬としても使われ、「ホジュン~宮廷医官への道~」でジュンが患者に使っている。これについては24話で面白いエピソードも紹介しているので気になる方はチェックをどうぞ。

■キャスト相関図(NHK番組サイト)
イ・フィ/ウンソン太君役:ユン・シユン
イ・ガン/チニャン大君役:チュ・サンウク
チャヒョン(ジャヒョン)役:チン・セヨン
大王大妃シム氏役:ヤン・ミギョン
ヤンアン大君役:ソン・ビョンホ
パク・ギトゥク役:ジェホ
ルシゲ役:ソン・ジヒョン
ソン・オク役:イ・ギヨン
アン氏役:キム・ミギョン
クッタン役:ムン・ジイン
ユン・ナギョム役:リュ・ヒョヨン

NHKBS「不滅の恋人」番組サイト
 2019.08.04スタート 毎・日23:00~ 地上波初放送
 2019.03..03-07.14 毎・日21:00-22:00
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kandoratop【作品詳細】【「不滅の恋人」を2倍楽しむ】