『ピアッシング』村上龍の小説をハリウッドで映画化!6/28全国ロードショー前に本編冒頭映像解禁!

2019年06月25日17時00分映画

殺人衝動を持つ男と自殺願望を持つ女が出会い、オープニングからラストまで緊迫感が持続するサイコスリラー『ピアッシング』(原題:Piercing)が、6月28日(金)より新宿シネマカリテほか全国ロードショーとなる!作品のオープニング2分15秒そのままの映像が公開された。

村上龍原作の「ピアッシング」に魅せられたのが、米インディーズ界の新鋭ニコラス・ペッシェだ。デビュー作で2016年ファンタスティック映画祭の5部門を受賞した注目の監督が、洗練されたスタイルで映像化を果たした。主人公は幼い娘をアイスピックで刺したいという衝動を抑えるためにSM嬢の殺害を計画する。しかし呼び 出した女はいきなり自分自身を傷つけはじめるというオープニングからラストまで緊迫感が持続する展開だ。

ピアッシング2出演は『ファースト・マン』のクリスト ファー・アボットと、『アリス・イン・ワンダーランド』のミア・ワシコウスカ。ペッシェ監督は次回作で『呪怨』のリブート版に取り組むなど、日本文化を敬愛を表する。劇中に荒木経惟の写真を使っているほか、和洋芸術の絶妙な親和性が作品に不思議な深みを与えている。スタイリッシュでありながら現実との境界線が曖昧な建物造形も、オリジナリティあふれる世界観となっている。

ピアッシング3今回、異例の解禁となったのは、作品のオープニング2分15秒そのままの映像だ。はじまりは先ごろ追加で到着した場面写真にも含まれていた、現実感との境界線が曖昧で不思議な世界観へと誘う高層ビル群となっている。その一室で寝ている可愛い赤ん坊に鋭いアイスピックの先が向けられる。まるで何かの妄想にとりつかれたようにアイスピックを握っているのは父親で主人公のリード(クリストファー・アボット)だ。彼の持つ殺人願望が、自分の幼い娘に向けられるという衝撃の内容となっている。「オープニングからラストまで緊迫感が持続する」という言葉通り、予告編だけでも十分 に極限の緊迫感が伝わってきたが、やはり本編はさらにその上を行く。ネタバレなどというレベルではなく、『ピアッシング』のあらゆるエッセンスが凝縮されたと言っても過言ではない2分15秒だ。観てはいけないもののようでありながら、一度神経をつかまれてしまうと更にその先への期待感が膨らむ内容となっている。



■あらすじ
主人公は自分の幼い娘をアイスピックで刺したいという衝動に駆られる男。彼はその衝動を抑えるため、SM嬢をホテルに呼び出して殺害する計画を立てる。しかし計画は滑稽なほど思い通りにはいかない。ホテルにやってきた女は、いきなり自分自身を傷つけて倒れこんでしまう。これはリアルな悪夢なのか、シュールな現実なのか?刃を外に向ける者と内に向ける者は、磁石のプラスとマイナスのように交わり、やがて共鳴していくのだろうか…。

■作品情報
■タイトル『ピアッシング』
■原作:村上龍「ピアッシング」(幻冬舎文庫)
■脚本・監督:ニコラス・ペッシェ
■撮影:ザッカリー・ギャラー
■美術:アラン・ランパート
■音楽スーパーバイザー:ランドール・ポスター
■出演:クリストファー・アボット、ミア・ワシコウスカ、ライア・コスタ
■提供:カルチュア・パブリッシャーズ
■宣伝:松竹ナビ
■配給:パルコ
■レイティング: PG12
2018年/アメリカ映画/カラー/ビスタ/5.1ch/81分
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『ピアッシング』公式サイト
本編オープニング映像