『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』公開を控え、8/3『この世界の片隅に』NHKで地上波初放送!

2019年08月02日15時27分アニメ
©こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会

片渕須直監督による『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の2019年12月20日(金)に公開されるのを記念して、2016年劇場公開され、口コミでロングヒットを記録した『この世界の片隅に』が、明日8月3日(土)よる9時からNHK総合にて放送する!映画公式サイトにて予告動画が公開されている。

『この世界の片隅に』は、こうの史代の傑作漫画をアニメ化した劇場アニメ。原作は2007年から09年までコミック誌『漫画アクション』(双葉社)に連載されていた漫画。第2次世界大戦下の広島・呉を舞台に、大切なものを失いながらも前向きに生きようとするヒロインと、彼女を取り巻く人々の日常を生き生きと描いている。監督を務めるのは、「マイマイ新子と千年の魔法」で注目された片渕須直。アニメーション制作は、テレビアニメ「坂道のアポロン」や「てーきゅう」シリーズなどのMAPPAが担当している。6年もの歳月をかけ、こうの史代の原作の世界観を丁寧に映像化した。 

ヒロインの声を担当するのは、女優・のん。大切なものを失いながらも、明るく前を向いて生きるすずに、命を吹き込む。さらにコトリンゴの優しく力強い音楽が全編を彩り、全世代に静かで確かな勇気を与える感動作だ。

本作はインターネットで広く資金を集める「クラウドファンディング」で製作資金を調達したことでも話題になり、第40回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞をはじめ 数多くの映画賞を受賞する等、空前のヒット作となった。観客動員数は、広島市内の上映館で平成28年11月の封切り以降、史上最高の3万人を突破。口コミで評判が広がり、これまでアニメをあまり見ないと言われていた中高年層にも拡大し、平成29年3月下旬には興行収入が25億円を超える、空前のヒット作となり、2年半以上たった現在でも日本のどこかで劇場上映が続く異例のロングラン作品。
2018年には夏期クールの連続ドラマとして松本穂香×松坂桃李でドラマ化されたのも記憶に新しい。(【2018夏ドラマ】松本穂香×松坂桃李TBS7月「この世界の片隅に」大ヒット劇場アニメを実写ドラマ化!



ちなみに12月に公開される『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』は、主人公・すず以外の登場人物の人生が深く描かれる。『この世界の片隅に』とはまた違ったテーマにも踏み込み別の作品として公開されることになる。⇒『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』映画公式サイト

NHKでは、『この世界の(さらにいくつもの)片隅に』の公開を控えて、8月10日(土)には関連番組「NHKスペシャル #あちこちのすずさん」を放送する。

■あらすじ
1944(昭和19)年2月。絵が得意な18歳のすずは、広島市から海軍の町である呉に嫁ぐ。当時呉は日本海軍の一大拠点の街として栄え、世界最大の戦艦と言われた「大和」も呉を母港としていた。夫・周作は幼い頃にすずにひと目ぼれした優しい人で、海軍で働いている。すずは見知らぬ土地に戸惑いつつも嫁の仕事をこなす。ある時、道に迷い遊郭に迷い込んだすずは、遊女のリンと出会う。またある時は、重巡洋艦「青葉」の水兵となった小学校の同級生・水原哲が現れ、すずも夫の周作も複雑な想いを抱える。
やがて戦争が悪化し、すずも思わぬ事態に見舞われる。

■声の出演
のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、潘めぐみ、岩井七世、牛山茂、新谷真弓ほか

■スタッフ
原作:こうの史代
監督補・画面構成:浦谷千恵
キャラクターデザイン・作画監督:松原秀典
美術監督:林孝輔
音楽:コトリンゴ
監督・脚本:片渕須直

■放送
映画『この世界の片隅に』
8月3日(土)午後9時00分~午後11時06分

NHK『この世界の片隅に』告知ページ
映画公式サイト