"視聴率不敗神話"を更新中のチソンと清純派女優ハン・ジミンが鬼嫁に扮し、韓国で同時間帯ドラマ視聴率No.1に君臨したファンタジーロマンス「知ってるワイフ(原題)」」の韓国での評判をご紹介！予告動画は公式サイトやYouTubeにて視聴可能だ。

※本作は2019年9月10日からBS朝日で放送する（詳細）。また、【「知ってるワイフ」を2倍楽しむ】では放送にあわせて、各話のあらすじと見どころを紹介。

「知ってるワイフ(原題)」は、たった一つの選択によって変わってしまった”現在”に向き合う男女の運命的なラブストーリーで、2018年8月に韓国のtvN水木ドラマとして放送された。

あの大ヒットドラマ「キム秘書はいったい、なぜ？」の後続番組なだけにハードルが上がっていたと思われるが、｢ショッピング王ルイ｣　のイ・サンヨプが演出、｢ああ、私の幽霊さま｣　｢恋のゴールドメダル～僕が恋したキム・ボクジュ｣のヤン・ヒスンが脚本、そして何よりチソン×ハン・ジミンという豪華キャストということで放送開始前から注目を集めていた。放送がスタートすると、期待を裏切らないテンポ良い展開で人々の心を掴んだようだ。視聴率は初回平均4.7%からスタートし、徐々に上昇していき第6話で7％を突破、第10話では平均8.2%を記録。同時間帯視聴率1位を獲得するなど、高視聴率で推移した人気作品となった。



2017年「被告人」でMBC演技大賞を受賞した演技派俳優チソンは、いつも妻に怯えながら肩身の狭い思いをしてる夫、チャ・ジュヒョクを演じる。会社では上司のご機嫌取りに疲弊し、家に帰ったら妻の怒鳴り声。唯一の癒しであるゲームも、妻に隠れて夜中にこっそりとしか出来ない…自分が惨めになってしまうような生活で、既婚男性達はチソンに大きく同情、共感した。
一方「ジキルとハイドに恋した私」から3年ぶりのドラマ復帰を果たした女優ハン・ジミンが演じた鬼嫁ソ・ウジンは、仕事と育児の両立で毎日せわしなく過ごし、家のことに非協力的な夫に不満を抱えながらも毎日必死で生きている。余裕がなく女性を捨てたような行動など、体を張った演技で驚きのシーンも満載！
そして何より、共働き夫婦のドタバタな日常シーンや喧嘩シーンは、視聴者たちを騒然とさせた。ドラマっぽさを醸し出したいかにも作り物のようなオシャレな雰囲気は一切なく、「家庭は戦場だ」と言わんばかりの激しさだったからだ。ファンタジードラマらしからぬ何とも現実的な内容に、視聴者は「演技ではなくリアルな日常を見ているようだ」と驚きつつも共感し、ドラマにハマる人が続出した。

こうして世間で大きな反響を呼び、人気ドラマとなった本作品の評判は「リアルで共感できる」「主人公二人の演技が迫力満載だ」「笑えるシーンが多い」など軒並み高評価。しかしながら、過去に戻るといったタイムスリップを題材にしたドラマは多く、特にチャン・ナラとソン・ホジュンの「ゴー・バック夫婦」と似ている設定であるため、一部には納得がいかないという人もいたようだ。（ゴーバック夫婦は結婚を後悔した夫婦が同時に20歳の頃に戻り過去をやり戻すストーリーだが、本作品は主人公だけが過去に戻り、自らの意思で違う女性を妻として選び、人生を変えてしまうのだ。）
特に女性視聴者はチソン演じるキャラクターは理解できないといった人が多く、賛否両論のストーリーであった。確かに夫が妻を捨て、自分都合で過去を変えて新しい妻に乗り換える…こう聞くと何とも自分勝手な腹立たしい主人公だと腹を立てるのも納得出来る。 本ドラマは主人公が男性のためより男性目線で描かれたストーリー展開であることから、女性視聴者からは反感を買うことも多かったようだ。だが、男性のロマンを描きそれを現実のものにした主人公が、後に自分がいかに自分本位な考えをしていたか、相手のことをいかに知らなかったか思い知ることになる。そのコントラストがより際立ってくるので、是非とも毛嫌いせずに見てもらいたい。
そしてこのような視聴者の声が出るということは、ドラマだからと綺麗にまとめるのでなく、男女の考えの違い、現代の共働き夫婦の問題や悩みなど、現実社会の状況をよりリアルにドラマへ反映させているということではないだろうか。視聴者は男性はチソン、女性はハン・ジミンにそれぞれ共感しあい、単なるドラマの内容だけに留まらない議論が飛び交うなど、世間で大きく取り上げられた。ファンタジードラマであるにもかかわらず、それだけ人々の心に突き刺さり、大きく影響を与えた作品であった証拠であろう。

また、単純に主人公に関してだけでなく、家族や友人など周囲の登場人物までしっかりと描かれているのも特徴だ。友情や恋愛、嫁姑問題、介護など多岐にわたって現実を生きていく人々の様々な姿が描かれ、本ドラマがより一層深い内容となっている。更に主人公が過去を変える度に、彼らの人生も少しずつ変わっているため、前後比較して楽しむこともできるだろう。ジュヒョクの友人や、支店の同僚たちなど個性あふれるメンバーが揃っており、何度も繰り返し見たくなってしまうほど笑えるシーン満載なので、お見逃しなく！



そして更に本ドラマはOSTも話題となり、好んで聴く人が多かったようだ。韓国だけでなく日本でも精力的に活動する9人組ダンスボーイズグループSF9の「Love me Again」やロイ・キムの「왜 몰랐을까 (No Longer Mine) 」などをはじめとし、どの曲もストーリーにぴったりな耳に残るメロディでそれぞれがドラマをより一層盛り上げ、当時韓国で多くの人々から愛された。是非音楽もチェックしていただきたい。





前半のスピーディな展開に比べると終盤は落ち着いた展開が続き、また割と早い段階でクライマックスを迎える本作品。いかにも韓国らしい波乱万丈なストーリーのマクチャンドラマが好きな人からしたら物足りない内容かもしれない。しかしながら、主人公二人の姿を見ながら、ゆっくりと自分自身の幸せとは何だろうか、今自分は好きな人と一緒にいるのか。相手を思いやっているか…。視聴者たちも、単純にストーリーや俳優の感想だけではなく自分自身のことを絡めた感想が多かった。これらは正にドラマの意図であるテーマであり、我々に改めて自分の人生や幸せに関して考える機会を与えてくれたのかもしれない。本ドラマで思いっきり笑い、時に泣きながらも、改めて自分を見つめ直してみてはいかがだろうか。

◇公式サイト
◇韓国番組公式サイト
◇予告動画

【作品詳細】【「知ってるワイフ」を2倍楽しむ】